鹿児島県大崎町は、地域の活性化と町民の健康づくりを目指して、「スポーツを通じたまちづくり」を公約に掲げ、実践しています。これまでにプロ野球選手6人を含む多くのスポーツ選手を育成し、他競技でも全国レベルでの実績を上げてきたことが、スポーツに根ざしてきたまちの証です。
2019年には日本唯一の陸上競技に特化した「ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅」が誕生し、2022年3月にはスポーツコミッション組織「スポーツ観光おおさき」が立ち上がりました。大崎町のまちづくりにおいて、スポーツはますます重要な要素となっているのです。
このたび、大崎町では地域とスポーツとの関わりをさらに深め、スポーツを活用した交流人口の拡大と地域活性化を加速させるため、スポーツコミッションの新しいメンバーを募集します!
大崎町スポーツコミッション(大崎町役場)のメンバー募集!
スポーツコミッションを促進するための企画を立案し、様々な関係者とコミュニケーションをとりながら実行するお仕事です。
大崎町スポーツコミッションメンバーには主に2つの役割があります。<アウター事業>では合宿誘致やスポーツツーリズム企画など、外部からの人を呼び込む活動に取り組みます。<インナー事業>では町民に対する健康増進イベントなどの企画を担当します。
今回の募集では、アウター事業2名を募集します。
【仕事内容】
<アウター事業>
⚪︎合宿誘致部門:合宿サポート・合宿誘致・大会誘致・運営等
⚪︎ツーリズム推進部門:ツーリズム推進ツアー運営・マーケティング他
⚪︎施設管理・新設部門:検討会の設置/運営・施設整備・施設管理他<インナー事業>
⚪︎おもてなし部門:食の商品開発・専門部会の設置運営
⚪︎健康増進部門:教室等の開催・交流企画/運営・イベント他
⚪︎イベント開催部門:主催イベント他<共通業務>
⚪︎総務:書類報告業務・経理・組織運営等【ビジョン】
大崎町では、“スポーツが結ぶ 人・夢・大崎 〜all sports all player all supporter~ ” をビジョンに掲げ、スポーツを核とした地域活性化に取り組んでいます。地域資源である「ヒト」「モノコト」「バショ」をつなげる役目としてのハブ的役割を担い、競技だけではなく、健康づくり、体力づくりも全てスポーツとして捉え、以下の4点を方針として活動しています。1)持続的な運営可能な組織づくり
2)ネットワークを強化し地域波及ができる組織づくり
3)それぞれの夢と人をつなげる事業展開づくり
4)地域及び利用者にとって魅力的な施設整備づくり
【求める人物像】
大崎町のまちづくりに共感し、スポーツを通じた地域の発展に貢献したいという意欲のある方からのご応募をお待ちしています。スポーツツーリズム経験やスキルは問いません。
\こんな方を歓迎します!/
⚪︎コミュニケーション能力・実行力がある方
⚪︎自発的にコミュニケーションを取れる方
⚪︎営業職、マーケティング、旅行代理店の経験ある方
⚪︎チームのマネジメント経験がある方
⚪︎スポーツ経験のある方
⚪︎20代後半~40歳程度のU・Iターン者
\嬉しいポイント/大崎町では、多様な働き方とスキルアップの促進を通じて、職員の成長と満足度の向上を目指しています(一般社団法人化以降は法人規則に則る)。
⚪︎活動費支給(1年目上限5万円)
新生活にあたりどうしても心配な生活面。安心して活動していただけるよう活動費を設置しています。(使途には制限があります。)⚪︎研修充実
スポーツコミッションの基礎研修を3ヶ月計6回にわたって実施。⚪︎フレックスタイム制導入
⚪︎副業可
⚪︎役場内研修参加可
◆先輩インタビュー〈Part 1〉
スポーツコミッションメンバーとして働く魅力ややりがい、求める人材、そして大崎町の魅力まで、先輩職員たちの声をお届けします。
持続可能なまちづくりのために、スポーツコミッションが必要だ
〈お話を伺いいました〉
大崎町役場 観光振興・スポーツ合宿担当 隈本祐貴さん(右)、西竹信也さん(左)
--スポーツコミッションとはどんな役割ですか?
隈本さん 立ち上げの経緯からお伝えさせてください。私はこの部署に来て5年目で、これまでずっとスポーツ合宿の担当をしてきました。2019年に日本初の陸上競技特化型トレーニング施設「ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅(JATCO)」が出来てから、年間延べ泊約1500泊だったのが約4500泊まで増えたんです。
たくさんの方に来ていただくことはありがたいのですが、急激に増えたことで利用される方からの要望も増え、我々も制度の改善をしていくなかで、もっと充実した合宿をしてもらいつつ、地域にお金を落とす方法を考える必要がありました。しかも、どうしても行政職員には定期異動があって、そのタイミングで培ったノウハウの全てがリセットされるのももったいないと思っていました。
その中で、スポーツ合宿の受け入れや、スポーツをきっかけとした地域活性を継続してできるようにするためにコミッションを立ち上げて、組織でやっていく方が良いのではないかということで、去年1年間で設立まで準備してこの2022年3月、スポーツコミッション組織「スポーツ観光おおさき」が設立されました。
魅力は、自然・食材・人
--大崎町の魅力とは?
西竹さん 豊富な自然ですね。海、山。自然がいっぱいあることです。食材も豊富です。肉が大好きですが、鶏が好きですね。焼き鳥が特に大好きです。
隈本さん 大崎町は、知っている人は少ないかもしれませんが食料自給率 400%の町です。食材がすごく豊富で、どれも美味しい。何が好きかと聞かれると困るくらいあるのですが、私も鶏が好きですね。毎月14日は「ひよこの日」、28日が「にわとりの日」になるお店が町内にあり、その日は通常1本200ちょっとのスモークチキンが10本まで1本100円になるんです。最高です。
鶏以外にも、例えば養殖の 国産ウナギ。あまり知られていませんが、ウナギの生産量日本一は鹿児島県なんです。その日本一のウナギを、養殖から加工までこだわりをもって大崎町で生産しています。
西竹さん 生産量県内一の完熟マンゴーも夏に食べますけど、あまり買ってまで食べる人は少ないのではないかと思います。当たり前にあるような感じで、冬以外いつでも買えるので地元の方はわざわざ「買いに行って食べよう」とはならないようですね。
隈本さん 果物ですと、パッションフルーツもありますね。大崎町では焼酎にパッションフルーツを入れて飲む「パッション割り」という飲み方があるんです。焼酎にパッションフルーツを絞るか、パッションのなかに焼酎を入れて崩して食べるかなんですけど。パッションフルーツは生産量日本一ですから。無類のパッションフルーツ好きの方からすると最高だと思います。
--大崎町の人たちはどんな人たちですか?
西竹さん 大崎町の人は色んな意味で、熱しやすく冷めやすいところがあると感じています。やり始めると一生懸命やるのですが、なかなか新しいものをスタートしようという気がないようです。冷めやすいというか、熱しづらいというか(笑)。現状に満足している人が多いのかもしれませんし、新しい刺激に触れる機会が少ないのかもしれません。
隈本さん 心さえ掴めれば町民の方々はみんな協力してくれます。心を掴むまでの関係性づくりが大切になると思います。
ある種、起業。町の未来をつくりたい夢ある挑戦者、求む
--どんな人が合うと思いますか?
隈本さん 折れない心と立ち向かう勇気を持っている方。昨年からのスポーツコミッション立ち上げにあたって委員の皆様からもさまざまなご意見をいただきました。全てがスムーズにいくかというとそうではなかったです。むしろスムーズにいかないことの方が大半です。新しいことに対して慎重な気質の町だと思います。高齢化率40%を超える町なので、新しいことを、そういう方たちに1回で理解してもらうのは簡単ではありません。根気強く、発信し続けることが大事になってくると思います。新しい取り組みに参加してもらうまでに時間がかかると思うので、そういう意味で折れない心と立ち向かう勇気が必要かなと。
西竹さん 気さくな人。あまり深く考えない人の方が良いですね。特に最初の3年くらいは心折れそうなことがあっても、気にせずチャレンジし続けることができる人が良いと思います。町の人たちに、ご自身の人となりを理解してもらう必要がやっぱりありますね。
--これからスポーツコミッションの運営メンバーとなる方への希望は?
隈本さん 2022年3月にコミッションが立ち上がって、どういうことをやるか、柱だけが決まっている状態です。来てくれた方が大崎町のために、コミッションのビジョンに向かって動くというのもあるのですが、本当に自分たち次第でいろいろと変えられるということに楽しみを持ってくれたら良いなと思います。給与などもこれから決めていくので、コミッションとしての母体はありますが、その母体に何を乗せるかは自分たちで考えていくということなのです。合宿誘致だけでなく、経営の面でも愉しさを感じてもらえたら嬉しいです。ある意味、大崎町で起業するような感覚で、挑戦してくれると良いですね。
西竹さん まさに0からなので、夢を持って来てもらえたらと思います。自分の発想次第でいくらでも広げられる、挑戦出来る環境があります。元々、スポーツコミッションを立ち上げることが目的でもゴールでもありません。自走してくれる組織を、大崎町につくることが理想であり、目指したい状態です。短い期間での話でなく、長い時間をかけて、町のため、自分のために動ける人が良いのかなと思います。
◆先輩インタビュー〈Part 2〉
海外と町の架け橋になることを目指して、地域おこし協力隊に応募
〈お話を伺いいました〉
大崎町地域おこし協力隊 いくみさん、げんさん夫妻
--自己紹介と、大崎町に来た経緯を教えてください。
いくみさん 元々は大崎町出身です。県外や海外など、これまでいろいろな場所に行っていましたが、2022年4月に戻ってきました。英語や海外が好きなので、これまでは英語に携わる仕事や海外に行くことも多く、海外の人と接したりしてきました。こういった経験が大崎町の力になればと思い、地域おこし協力隊に応募しました。
げんさん 妻と同じく、2022年4月に大崎町に戻って来ました。ちょうど1年経ちましたね。中国育ちの日本人です。大崎町に最初に来たのはサッカー留学で隣町の鹿屋体育大学に行ったときです。妻の故郷でもあるこの土地で仕事ができるということで、特に抵抗もなく、第二の故郷という感覚です。実際に住んでみると不便な点はありますが、地域の方が「困っていることはないか」と声をかけてくれたり、大崎町特有の助け合いの精神や面倒見の良さを肌で感じたことがあって、この地で仕事をするという選択に至りました。
--現在の(地域おこし協力隊の)仕事内容は?
いくみさん 今、大崎町にはミャンマーやベトナム、インドネシア、フィリピンなどから技能実習生として働きに来ている外国人の方がとても増えているんです。しかし、外国の方と接する機会が今まであまりなかったということもあり、大崎町が国際的かと言われるとそうではなく、まだまだ海外意識が低いというか、外国人の方との間に距離があるので、その距離を縮めたり繋げたりする役割を担っています。自分がこれまで普通にやってきた経験を町民の方が興味を持って聞いてくれたり、質問してくれたりすると、自分を認めてもらった感覚になり、自分がやってきたことが人のためになっているんだと思うと、それがやりがいに繋がります。
げんさん 台湾陸上協会が大崎町に来ているのですが、その通訳や添乗などが主な業務です。それ以外は大崎町内の方との異文化交流。日本とは違う文化を紹介し、交流を持たせる仕事です。
やりがいはたくさんありますが、国境を超えて人と人を繋ぐ架け橋になれたと感じたときに喜びを感じますね。文化や言葉の違いだけじゃなく、習慣の違いなどいろんな違いがあるなかで、交流をしていくにつれて繋がりが生まれていくんです。その架け橋になれることは大きなやりがいです。
「一緒にやる」という行政の人たちに惹かれて、移住を決意
--なぜ大崎町だったのですか?
いくみさん これはよく2人で話すことなのですが、行政の方がアットホームで、良い意味で行政らしくないという点が大きいです。他の行政さんがどうかは分からないですが、大崎町はガチガチではなく「一緒にやるんだ」と受け入れてくれるような行政。海外から人を呼ぶことで町を盛り上げるなど、自分たちがやりたいことを実現するならこの町だなと感じました。他の行政でやろうとは思っていなかったですね。
--住んでみた感想は?
いくみさん まず星が綺麗。ダントツで綺麗です。空気が澄んでいるんだと思います。都会に比べると不便さはありますが、人が温かいので住んで良かったと思っています。
げんさん 大崎町の方がすごく優しいです。個人的なエピソードですが、毎週のゴミ出しで、車にゴミを積んでゴミステーションに持って行くのですが、わたしは到着したら自分でゴミを降ろすというのが一般的だと思っていました。しかし、大崎町ではゴミステーションに着いたら7〜8人くらいの方が車に寄って来てくれて、ゴミを降ろしてくれるのです。おかげで自分で下ろす間もなく、アッという間に作業が終わります。最初はそれがすごく意外でしたね。大崎町の方がごく当たり前にそうされていらっしゃったことにも驚きました。
--大崎町の魅力や価値は?
げんさん 食べ物が美味しいです。さつまいもは特にずば抜けて美味しい。通常は糖度が平均25度で、30度を超えたら美味しいと言われているそうですが、大崎町の紅はるかは糖度が45度もあるそうです。砂糖を加えなくてもシンプルな焼き芋でスイートポテトになるほど、甘くて美味しいさつまいもはぜひおすすめしたいですね。
いくみさん さつまいも以外だと、大崎町といえばうなぎとマンゴー、パッションフルーツがあります。ほかに私が魅力だと思っているのは人です。大きな家族みたいで、誰か1人と仲良くなると、その親やおじいちゃんおばあちゃんなど、皆さんの情報が分かるし、誰か1人と繋がるとそこから広がって皆さんが自分を知ってくれるようになります。最初は少し驚きましたが、今の世の中には必要なことなのかなと思います。こういった交流がなくなってきていると思いますので。何かあったときには助けてくれると思っています。
--大崎町に必要なことはどういったことでしょうか?
いくみさん この町で生まれ育った人が、また帰ってこれるような環境作りが必要だと思います。町から町外に出た人が、大崎町の外に出て、そこで経験したことを町に還元してもらえるような仕組みが必要だと思います。
げんさん 住めば都 ではないですが、この町が合う方にとっては居心地がとても良い町です。食事も美味しいし、地域の方の優しさなど。「移動したくない」「ここでこのままのんびりしたい」という気持ちを持つ人もたくさんいます。これからの大崎町の未来をつくる子供たちに都会や海外の方と交流して刺激を与える機会を作ることが出来たら嬉しいです。
大崎町スポーツコミッションメンバー募集の詳細はこちらへ
▼スポーツ観光おおさき
https://osaki-sc.jp/
スポーツの力で鹿児島県・大崎町の今と未来の魅力を伝える新しい仲間と出逢い、まちを一緒に盛り上げて行きたいと考えています。大崎町のこれからに、ぜひあなたの力を活かしてみませんか?
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都道府県+市町村 鹿児島県大崎町 募集状況 募集中 勤務地 大崎町役場(鹿児島県曽於郡大崎町仮宿1029番地)にて勤務(場合によって一部リモートワーク可) 募集職種 大崎町スポーツコミッションメンバー 雇用形態 会計年度任用職員(一般社団法人設立後は正社員化検討)
※単年度更新給与 基本給月額:199,773円
賞与:1ヶ月(12月) 2年目 以降6月・12月の2回
※時間外勤務手当、通勤手当(車通勤可)有り
福利厚生 活動費(最大5万円) 仕事内容 <アウター事業>
⚪︎合宿誘致部門:合宿サポート・合宿誘致・大会誘致・運営等
⚪︎ツーリズム推進部門:ツーリズム推進ツアー運営・マーケティング他
⚪︎施設管理・新設部門:検討会の設置/運営・施設整備・施設管理他
<インナー事業>
⚪︎おもてなし部門:食の商品開発・専門部会の設置運営
⚪︎健康増進部門:教室等の開催・交流企画/運営・イベント他
⚪︎イベント開催部門:主催イベント他
<共通業務>
⚪︎総務:書類報告業務・経理・組織運営等勤務時間 9時から17時(フレックスタイム制導入) 休日休暇 土、日、祝日、年末年始休日等 募集期間 2023年8月31日(木)まで 選考プロセス 書類選考→1次面接→最終面接 採用問い合わせ先 スポーツ観光おおさき
TEL:0884-70-5831 FAX:0884-70-5832備考・その他 ⚪︎各種保険 :社会保険、雇用保険
⚪︎副業可
⚪︎役場内研修参加可