群馬県の最西南端に位置する上野村は、東京から車で2時間半、高崎市からは1時間ちょっとの距離にある人口約1,000人の村。標高1,000~1,800mほどの山々に囲まれていて、面積の95%が森林に覆われています。村の中央を環境省認定平成の名水百選にも選ばれる神流川が流れ、観光シーズン中は自然の癒しと、この土地でしか味わえない体験や食を求めてたくさんの観光客が訪れます。
中でも、関東最大級の「鍾乳洞不二洞」、子供たちに大人気の「フォレストアドベンチャー上野」、天空にかかる高さ90m・長さ225mの「上野スカイブリッジ」、上野村の特産物ならば何でも揃う「道の駅うえの」は日帰り観光客を楽しませています。
また、宿泊施設も充実。上野村の伝統料理やジビエなど山の幸が食べられる民宿、清流神流川の畔に立つ「ヴィラせせらぎ」、コテージや今大人気のグランピングがある「まほーばの森」など、小さな村の中にさまざまな魅力がつまった宿泊施設が点在しています。
観光客をひきつける上野村の魅力は、先祖代々大切に守ってきた自然環境、そして村人の飾らない優しい心でのおもてなしです。上野村は今注目の観光地です。
豊かな自然と観光資源に恵まれた上野村では現在、3つの観光施設で働く料理人を募集しています! 料理が好きな方、食べることが好きな方、作ることが好きな方、「食」の魅力で一緒に地域を盛り上げてみませんか?
上野村の暮らし
上野村の豊かな森が生みだす自然に憧れて、近年は観光客だけではなく、「働きたい」「子育てをしたい」と上野村に移住してくる人が増えています。今ではなんと人口の20%が移住者です。移住者が増えれば子供も増えます。上野村ではより良い子育て環境を作るために、子育て支援を充実させています。村内には保育園、小学校、中学校が揃い、それぞれ独自の学習プログラムに基づいた教育を行っています。
小学校では、民間の学習塾と連携した思考能力を高めるカリキュラムを採用しています。このような特色ある教育環境を村は率先して準備し「子育ちの村」作りを進めています。教育を目的に家族で移住される方も近年増加していることは、上野村が作る教育環境が評価されている証拠でもあります。
さらに暮らしの中で欠かすことのできない医療面においても、村内に診療所と歯科診療所があるので安心した村暮らしを送ることができています。
また、上野村暮らしの良いところは地域コミュニティがしっかりと機能し、共助の地域力があることです。集落ごとに行われるお祭りや行事には、集落の皆さんが参加します。移住者はその活動の中で、顔の見える付き合いをして地域コミュニティに溶け込んでいきます。上野村に移住してくる方の多くは地域コミュニティの付き合いを求めて村に来ています。都会では敬遠される近所付き合いをあえて求めて来る若者たちが、今では村を支える存在になっています。
利根川の清流のひとつである神流川
村での生活にも当然お金はかかります。特に移動手段は車が中心のため、車の維持費はかかります。かかる経費がある一方で、都会に比べて少ない経費で生活を送れるのも大きな魅力です。
村営のインターネット回線が月500円で使い放題。水道代も安く、月600円程度で上野村のおいしい水が利用できます。保育園は無料(3歳児保育から)で通園でき、小中学校は給食費無料。また、18歳までの医療費も無料です。
そして、上野村では地域の人と仲良くなってくると、ある日突然家の前に野菜が置かれていたり、山菜のプレゼントがあったりと、都会では考えられないような近所付き合いの支援が待っています。
このように生活費が抑えられるだけではなく、近所付き合いの中で心の豊かさを味わえることも村の魅力です。都会ほどの収入がなくても、自分のライフスタイルや地域の人々と力を合わせた生活を送ることで、かけがえのない豊かな暮らしを手に入れることができます。
上野村の仕事と住まい
地方移住への憧れはあっても、一番のハードルになるのは、なんといっても「仕事」と「住まい」だと思います。その点も上野村は盤石な支援体制を作っています。
上野村では昭和40年代から村を挙げて地域産業を創り出してきました。猪豚生産事業から、木工事業、林業、農業、観光事業、農産物加工までさまざまな業種があり、同時に雇用も生まれています。なかでも自然を活かした観光は村にとって大事な産業。観光に携わる住民も多く、村の経済の中心になっています。
上野村の名物になっている「猪豚鍋」
村では雇用創出と並行して、移住者が安心して働き、子育てができるよう村営住宅の整備も進めてきました。家賃は一人暮らしであれば1万円代、ファミリー向け住宅でも3万円前後で入居できる村営住宅もあります。
\村の観光施設で働く料理人を募集します!/
上野村は観光の村として多くの観光客が訪れますが、そんな上野村観光にとって欠かせないものが「食」の魅力です。特産物には、猪豚、十石みそ、しいたけ、そのほか季節ごとの山の幸、川の幸があり、村ならではの素材を活かした美味しい料理は観光客にも大変喜ばれています。
一方で働く人の高齢化が進んでおり、村の高齢化率は46%。地域の産業を守るためには、経験を受け継いで村を盛り上げていく若い力が必要です。
今回上野村では、村内にある道の駅、宿泊施設、日帰り温泉施設で料理人として働く仲間を募集します。経験豊富な先輩方と力を合わせて、新しい食の魅力を作りましょう!
【求人(1)】道の駅うえの
「道の駅うえの」は群馬県で一番最初に作られた道の駅で、2018年にリニューアルオープン。施設内には村の特産品が並ぶ売店や上野村産の木工品が買える専門店などがあり、上野村の観光拠点としてたくさんの観光客が訪れます。
道の駅のレストランで提供する上野村特産を使った猪豚や十石みそのメニューは、「道の駅のレストランとは思えないほど美味しい!」と評判。その味を支えているのは、東京のフランス料理店で修行を重ね、その後、さまざまな飲食店で料理長を務めてきたシェフの腕です。
地元食材を活かした料理でお客さまに感動体験をご提供するシェフと一緒に、あなたも自慢の腕を振るってみませんか? もちろん未経験者もお待ちしております。一緒に働く仲間も優しく、みんなで力を合わせて働いています。
また、道の駅にはパン工房もあり、パンを焼く職人も募集中です。現在販売をストップしていますが、「パンを焼く仕事についてみたい」「将来パン屋を開きたい」など、パン作りへの情熱を持つ人には夢をかなえるチャンスです。ぜひ、こちらもお待ちしております。
■「道の駅うえの」募集要項
勤務地:〒370-1613 群馬県多野郡上野村勝山甲131
給与:月額18万円以上 ※経験・能力などを考慮し決定
【手当】通勤手当、時間外手当、扶養手当、住宅手当(村営住宅に入居の場合)
【昇給】年1回
【賞与】年2回 ※業績・勤務成績により支給勤務時間:6:00~20:00(勤務時間帯で実働8時間)シフト制 ※残業の可能性あり
【繁忙期】GW、夏、秋の観光シーズン
【閑散期】冬季(休暇の取得を行っています)休日・休暇:週休2日制(シフト制)
【年間休日】105日 【有給休暇】10日(入社6カ月経過後の付与日数)
【休暇】冬期休暇、特別休暇(慶弔、産前・産後、育児、介護など)待遇・福利厚生
【試用期間】6カ月 労働条件は本採用と同様
【保険制度】健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険
【その他】退職金共済、ベネフィット・ワン、まかない補助、村営住宅の紹介あり、制服支給他
【求人(2)】ヴィラせせらぎ(株式会社上野振興公社)
神流川の畔にあるホテル「ヴィラせせらぎ」。客室数19部屋の落ち着いた佇まいで、1年を通じて上野村の自然を感じることができる宿です。特に春~秋にかけては多くの観光客が宿泊されます。宿泊客からは「スタッフのサービスが良かった」「料理がおいしかった」と評判をいただいており、年々リピーターも増えています。
食事は洋食の料理長と和食の副料理長が織りなす和洋折衷の創作料理。村の特産品である猪豚肉をふんだんに取り入れながら、旬の山菜・野菜、渓流魚を使っています。
この二人と一緒に働いてくれる料理人を大募集します。長い経験を積んできてた二人の料理人からたくさんのことを学べる職場です。料理人も未経験者の方でも安心して働ける環境です。一緒に「ホテルヴィラせせらぎ」から上野村の食の魅力を発信しましょう。
■「ヴィラせせらぎ」募集要項
勤務地:〒370-1613群馬県多野郡上野村勝山684-1
給与:月額18万円以上 ※経験・能力などを考慮し決定
【手当】通勤手当、時間外手当、扶養手当、住宅手当(村営住宅に入居の場合)
【昇給】年1回
【賞与】年2回 ※業績・勤務成績により支給勤務時間:7:00~21:30(勤務時間帯で実働8時間)シフト制 ※残業の可能性あり
【繁忙期】GW、夏、秋の観光シーズン
【閑散期】冬季(休暇の取得や社員旅行などを行っています)休日・休暇:週休2日制(シフト制)
【年間休日】105日 【有給休暇】10日(入社6カ月経過後の付与日数)
【休暇】冬期休暇、特別休暇(慶弔、産前・産後、育児、介護など)待遇・福利厚生
【試用期間】3カ月 労働条件は本採用と同様
【保険制度】健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険
【その他】退職金共済、ベネフィット・ワン、まかない補助、村営住宅の紹介あり、制服支給他
長野県へ抜けるぶどう峠の入り口に建つ日帰り温泉施設「しおじの湯」。古くから湯治場として多くの湯客をもてなしてきたという浜平鉱泉の源泉をひいた温泉は、保温効果があり飲泉も可能です。
しおじの湯の食堂「しおじ屋」では、入浴に来た湯客や食事のみのお客さまに向けて料理をご提供しています。既成品は使わず、手作りにこだわる料理は絶品で料理だけのファンも増えています。上野村出身の料理長が腕を振るう人気メニュー「鱒の天丼」や「猪豚とんかつ」など多彩な料理が湯客に大好評です。中でも、源泉水を使った「猪豚鍋」や十石みそを使った「猪豚鍋焼きうどん」は秋冬の人気メニューです。
料理長の経験と味を受け継ぎ、お店をさらに発展させたいという若い力を大募集します。未経験者も歓迎です!
■「しおじの湯(食堂しおじや)」募集要項
勤務地:〒370-1617 群馬県多野郡上野村楢原3487-2
給与:月額18万円以上(最低保証額) ※経験・能力を考慮し決定
【手当】時間外手当、通勤手当、扶養手当
【昇給】年1回
【賞与】年2回勤務時間:①9:00~18:00 ②11:00~20:00 シフト制(実働8時間)
休日・休暇:週休2日制(シフト)
【年間休日】120日
【有給休暇】10日(入職6カ月経過後の付与日数)
【休暇】冬季休暇待遇・福利厚生
【試用期間】なし
【保険制度】健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険
【その他】退職金共済、退職金(勤続2年~)、村営住宅紹介(単身・世帯用)
東京から比較的近い距離にありながら、自然に恵まれた上野村。都会にない豊かさを求めて、これまでにたくさんの人が移住し、手厚い移住・定住支援や子育てサポートを受けながら夢のある暮らしを実現してきました。
豊富な観光資源や食材は、新しいアイデアや工夫しだいでまだまだ可能性が広がりそうです。上野村の食を受け継ぐ、やりがいのある仕事にあなたもチャレンジしてみませんか?
文:鈴木俊輔