三大開拓地の一つで、47都道府県から開拓者が集まってできた町、宮崎県川南町。最近では、コロナ禍ということもあり若い世代や、定年後など地方への移住・定住を考える人が増えています。
そこで、香川県から川南町へ移住を決意した女性に、移住したきっかけや現在の仕事・暮らしなど、川南ライフのリアルな声を伺いました。
神内 桃果(じんない ももか)さん
23歳。香川県出身。香川県の学校にて准看護師の資格取得後、県内の病院で勤務。
生まれてから一度も地元から出たことがなかったため、外の世界を見てみたい!と一念発起し移住。また、趣味で始めたサーフィンをきっかけに、より良い環境での暮らしを求め、宮崎の海へ行きたいと感じ川南へ。現在は、川南町内の病院に看護師として勤務。仕事帰りには毎日海へ行くことができ、とても充実した川南ライフを送っているのだとか。将来は、サーファーが集まれるような施設を川南に作りたい!とバイタリティに溢れている。
もっとサーフィンができる環境を求めて
―― 移住しようと思ったきっかけは?
サーフィンがきっかけです。サーフィンを始めたのですが、香川県に住んでいたら瀬戸内なので波がなくて・・・
毎日サーフィンできる環境に引っ越したいなぁと思ったので移住を決意しました!サーフィンを始めて1年くらいだったのですが、とても好きになり、2か月くらいの準備期間で川南に移住しました。
それに、ずっと、香川県から出たことがなくて。学生の間も、県外に住んだ経験が無かったので、一回ちょっと出たいなという思いがありました。引っ越し資金に困らない程度の貯金もできていたし、その面では心にゆとりがありました。
移住者への支援の充実は、大きな決め手
―― 移住先に川南を選んだのはなぜですか?
一番は就職先ですね。移住を決めて転職先を探していた時に、給与の面などで今の職場を薦められました。それで、川南ってところがあるんだーって、知るきっかけになりました。移住定住特設サイトの「川南合衆国」を見たら、移住者に対しての支援もしっかりあって。すぐに役場に電話しました!
―― 川南町の移住者を支援する制度は、他の自治体より充実していますか?
とても充実していますね。特に、家賃補助があるのは珍しいです。かなり助かります。しかも、3年間も補助してもらえるので、すごいなって。
川南町内で使える10万円分商品券ももらえて、町内でしか使えないって縛りはありますけど、日用品や食材を買ったりできて、貯金を崩さずに生活できました。ガソリン代なんかにも使えましたし。
移住者も住みやすい町。でも川南町ならではの悩みも・・・
―― 川南の好きなところ、気に入っているところは?
住みやすいところですね。サーフィンの環境も良いし。
日常の買い物で困ったこともありません。スーパーなどの店が商店街周辺にまとまってあるので、買い物もしやすいです。
休みの日は直売所にも行きます。野菜が安い!
それから、ご飯屋さんも美味しいところが多いですね。お肉や魚の美味しい店に食べに行ったり、知人がおいしいピザをテイクアウトしてくれたり・・。最初に地鶏を食べた時は美味しくて感動しましたね!
―― では、反対に改善を望むことは?
そうですねー。雨の日の通信環境が悪いんですよね・・・(笑) 少しは良くなりましたけど。自宅にWi-Fiの設置も検討しましたが自宅周辺は設置するのに工事が必要だったり、手間がかかるとわかって諦めました。
あとは、宮崎市街地から(車で約1時間かかるので)ちょっと遠いかなー。
それと(豚や牛などの畜産の)ニオイですかね(笑)自宅の辺りはそうでもないですが、職場の病院付近は匂いますね・・・でも、それが嫌で生活できないとかではないです。私は、そんなに気にならないですね。
―― 職場の環境はどうですか?
看護師として勤務して1年たちましたけど、働きやすいですね。移住者の方も結構多く働いていて、サーファーも多いので。仕事を紹介してもらった時に、サーファーの移住者も多く働いていますよって聞いていました。割とみんな、移住者に対しての受け入れも良くて、溶け込みやすかったです。
サーフィン環境を充実させたくて移住した私には、とても住みやすいですね。
共通の趣味のサーフィンで繋がる、移住者同士のコミュニティ
―― 川南で友達はできましたか?
川南は移住者が多いですね。サーフィン目的の移住者も多くて、サーフィンを通して移住者同士で知り合いになることが多いですね。初対面の人とも、趣味サーフィンという共通点があればすぐに打ち解けることができます。
海が繋げてくれてくれた縁だと思っています。なかでも、同郷の知り合いができて、一緒に飲んだりして仲良くなれた事は特に嬉しかったです。
―― サーフィン目的の移住者以外の人との関わりは?
昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、お店も閉まっていたりして、飲みに行くこともできなかったので友達の輪をあまり広げられなかった事が残念でした。落ち着いたら、もっと色んな人と繋がっていけたらと思っています。
川南で叶える充実した “サーフィンライフ”
―― 趣味のサーフィンについて教えてください
川南は香川と違って、毎日波があっていいですね。今は寒すぎるので、あまり行けてないですけど、夏は日が長いので仕事が終わってから行っていました。
伊倉浜や通浜の海浜公園などにサーフィンに行きますね。プライベートビーチというか、平日は貸し切りの事もあるぐらい、波乗り放題で最高です。川南のサーフィン人口が多過ぎないというのは大きな魅力だと思います。
移住を考えるなら情報を集めることが大切
―― これから移住を考えている方へメッセージをお願いします。
市町村によって移住者支援の内容が違うので、ホームページで調べたりして、比較することをおすすめしますね。移住するにはやっぱり資金が必要になるので、出来るだけ手厚く支援してくれる所を探した方がいいと思います。川南町のように、15,000円の家賃補助が3年間もあるのは、かなりありがたい!助かっていますね。
それから、住みやすさも重要ですね。川南は、直売所などで新鮮な野菜や魚が安く手に入るので、生活するにはいい環境だと思いますね。
―― いろいろな面を含めて、移住を考えている方に川南町をおすすめしたいですか?
おすすめしたいですね!住んでみたらすごくいいし、暮らしやすいです。
あと、私は、津波の心配が少ないことがよかった。川南に移住を決めるときに、まずハザードマップを確認しましたね。海が近いので、地震による津波は心配しましたけど、川南は高台にあるので大丈夫そうで安心しました。海の近くに移住するなら、そういった立地の確認も重要ですね。
移住して1年経って思う、これからの挑戦
―― これから川南でやりたいことはありますか?
最近すごく思うのが、川南って空き家がすごく多いじゃないですか!私、DIYが得意なので、空き家をリノベーションしてサーファーが利用できる施設を作りたいなと思っていて。楽しそうだなって。
川南にどんどん人を呼び込んで移住者を増やして、ちょっとでも川南を盛り上げていけるようなこともやっていきたいなと思っています。
【〆切:2021/3/30(火)まで】
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文・写真/古吉 裕子、本多 葵、押川 真由