四国一小さい町”高知県田野町たのちょう”ではじめる
新しい暮らし

総面積6.5平方キロメートル。“四国一小さい町”として知られる田野町は、高知県東部に位置しています。

面積はコンパクトですが、人も町ものんびりと大らかな雰囲気。海・山・川があり、生活に必要なインフラがそろう中心市街地があり、のどかな田園の風景もある。歴史に紐づいた文化や、個性豊かな人たちがいる。多彩な魅力がギュッと詰まった場所です。

田野町ってこんな場所

コンパクトで暮らしやすい

小さな町の中心部に役場や学校、スーパーマーケットやドラッグストア、病院や銀行など生活に必要な機能をギュッと集約。日々の用事は田野町内で十分に済ませられます。休日になると、車で近隣の大きなショッピングモールに遊びに行くことも。

旬のグルメやイベントが豊富!

自然の風景や旬のグルメ、季節のイベントが豊富な田野町では、生活のすぐそばで四季を感じることができます。年間20万人以上が訪れる人気の道の駅「田野駅屋」には、採れたての農産物や地域の特産品、ローカルグルメが目白押し!

 

新しいことにチャレンジしやすい!

田野町では、就農希望者や起業、空き家活用に関するサポートが充実。最近では特産品であるナス農家や、完全天日塩の職人として新たなキャリアをスタートした方もいらっしゃいます。

小さい町なので役場との距離が近く、ちょっとしたことでも気軽に相談できます!

移住者インタビュー

<Interview1>
2人でできることを見つけたい!田野町で挑む塩作り

田野屋たのや青蜂せいはちさん・白鯆はくほさん(2018年に滋賀県からIターン)

田野町に移住したきっかけは?

青蜂さん: 以前はトラックドライバーとして働いていたのですが、体力的にかなり厳しい業界で、「このままでいいのか」という思いをずっと抱えていました。

白鯆さん: 毎日お弁当を持たせても箸も付けずに帰ってくるような生活。私も看護助手として働いていたものの「何か人生を変えてみたい。どうせなら2人でできることを見つけたい」と思うようになり、移住先を探す中で高知県の移住フェアに参加したんです。そこですごく強烈なオーラを放っていたのが、師匠である田野屋塩二郎でした。

最初はあまりの存在感に近寄りづらかったのですが、「塩職人募集」の文字が気になって話を聞くうちに「こんなに怖そうな人がこんなに楽しそうに塩のことを話すなんて! 」と夢中になっちゃって。

青蜂さん: 彼女がすっかり乗り気になってしまったので、僕は一度冷静に考えようとその場ではブレーキをかけたんです。でも、話し合ううちにだんだんと興味が湧いてきて、一度、田野町に行って塩作りを体験してみようか、と。

白鯆さん: ハウスが並んでいる景色も初めて見るものやったし、潮の匂いが満ちていて、特別な印象を受けたのを覚えています。

青蜂さん: その体験がとても新鮮で。土地を変えて同じような仕事をしても面白くないから、どうせならやったことがない仕事にチャレンジしてみよう、と。なかなかピンとくる場所に出会えず半ば諦めかけていたタイミングだったので、逆に飛び込む勢いがつきましたね。

白鯆さん: 直感で「これや!」と思ってからはすごく早くて。12月に移住フェアに参加して、1月に体験に来て、4月には地域おこし協力隊として移住しました。

田野町での塩作り

ハウス内は、夏場は70℃を超える過酷な環境。それでも塩と向き合い続けたことで、掴めてきたものがあるそうだ。

青蜂さん: 師匠は「身体で覚えろ」というスタイルなので、工程だけ教えていただいたら、あとはひたすら毎日塩を混ぜ続けるだけ。気候や混ぜるタイミングが違うだけでまったく違う塩になるので、同じ日は1日もありません。

ただ、その中でも最近少しずつ何かを掴めてきた感覚はあります。作りたい塩のイメージも固まってきましたね。

白鯆さん: 正解がわからないまま3年後には何か形にしなくてはいけなかったので、プレッシャーはありました。それでも、田野駅屋から始まって少しずつ取り扱ってくれるお店も増え、2021年に無事に独立。今年からは「白鯆」の名前で加工品のブランドを作ろうと試作を進めています。

何かをやりたいときって、頭で考えているだけでは何も進まないんですよ。でも、誰かに話すと人を紹介してもらえたりするから、恥ずかしがらずにどんどん口に出すことが大切だなと感じています。

<Interview2>
町のサポートでスムーズに就農。
趣味を楽しむ時間が増えた!

千葉ちば 健二けんじさん・美治代
みちよ
さん(2023年に愛知県からIターン)

田野町に移住したきっかけは?

健二さん: 以前は名古屋で会社員として働いていたのですが、農業に興味がありまして。なんとなくあったかいところがいいなとか、雰囲気に惹かれて高知県がいいな、という思いもあり、県内をいろいろと見て回ったんです。

当時はコロナ禍ということもあり、オンラインで各地の役場に相談したりもしましたね。

美治代さん: 実は、私は高知への移住はまったく考えていなくて、主人が先にいろいろと調べ始めていて。最終的な決め手になったのは、地域おこし協力隊として移住することができるという安心感と、住む場所を紹介してもらえたことですね。

健二さん: 何を作りたいのかが決まっていなかったので、きゅうりやナス、柚子など、ひと通り体験してみました。その上で、農業のスタイル的にもナスが自分たちに合っているなと感じています。ナスのハウス栽培は機械制御されていて、非常に近未来的な農業なんです。トラクターなどの大型機械を揃える必要がなかったのも魅力でした。

田野町で農業を始めてよかったことは?

健二さん: 夏の暑いときは大変ですが、楽しみながら作業しています。最初の年は農家さんのところに手伝いに行ってノウハウを学び、さらに1年、別の農家さんのところにも手伝いに行きました。

田野町ではサポートハウス(町が栽培用ハウスを貸し出す制度)を3年間使うことができるので、今はそこでナス農家として独立し、3年後に自身のハウスを建てるための農地探しを始めています。ここでも役場の方やご近所の方が土地探しに協力してくださっているので、心強いです。

美治代さん: 地域おこし協力隊として移住したことで、生活の不安なくノウハウを学ぶことができたのは大きかったと思います。

農業自体を始めてよかったことは、時間の自由がきくところでしょうか。毎日朝早くから収穫する必要はありますが、急なお誘いとかがあっても時間を調整しやすいところが魅力です。主人も趣味のマラソンを楽しむ時間がたくさんできて生き生きしています。

現在は町が貸し出すサポートハウスでナスを栽培。ふっくらと大きく甘味のある田野町産のナスは、全国でもトップクラスの生産量を誇っている。

実際に住んでみていかがですか?

健二さん: 気候がいいですね。雪も降らないし、過ごしやすいと思います。

美治代さん: スーパーも近くて便利だと感じています。それに、主人はお酒を飲むのが好きなので、性に合ってるみたいです。町の雰囲気ものんびりとしていていいですよ。

 

<Interview3>
田野町に戻って家業を継ぐ、という選択。
学びと挑戦の中で見つけた、仕事へのやりがい

有澤ありさわ 勇太朗ゆうたろうさん・奈緒子なおこさん(2019年に高知市からUターン&Iターン)

田野町に戻ってきたきっかけは?

勇太朗さん:大学卒業後は町外で高校の教員や営業の仕事をしていて、戻ることは考えていませんでした。でも、彼女に子どもができたことをきっかけに、将来を考えるようになりまして。当時の仕事もそこまで楽しめていなかったし、田野町に戻って家業を継ぐのもありかな、と。

もちろん独断では決められませんし、実家はあるけど住む家はどうするかとか、考えなくてはいけないことはたくさんありました。ただ、親父を少しでも楽にしたいという気持ちが勝りました。

奈緒子さん: 私は県外の出身なのですが、姉が高知に進学していたことをきっかけに訪れるようになり、高知のことが大好きになっていたんです。それで、自分も高知の大学に進学し、そのまま市内で就職して営業の仕事をしていました。

その時に彼と出会ったのですが、戻って家業を継ごうか考えていると相談された時は、ちょっと悩みましたね。田野町のことはまったく知らなかったし、仕事も大好きだったから。でも、実家は県外にあるので、子どもを産むなら義両親が近くにいる方がいいのかな、と。結果的に、町の支援制度もとても充実しているし、家族が近くにいる安心感もあって、すごく良かったです。

夫婦それぞれが、それぞれの形で家業に取り組む

勇太朗さん: 僕らの仕事は全国の市場に魚を送る卸売業。毎朝市場の方と商談をし、その期待に最大限応えることが何よりも大切です。マニュアルもないし、時間も決まっていない。魚の大きさや種類も、売り先も違うから、毎日同じ仕事はありません。でもそこがすごく楽しいし、やりがいですね。

とはいえ、戻ってからしばらくは、親父と喧嘩したり辞めようと思ったこともたくさんありましたよ。社長はプロとして魚のことに関しては「妥協したくない」という気持ちが強い人。細かいことにも気がつくし、厳しい。でもそんな社長からマンツーマンで仕事を学んでいるからこそ、他の人と比べて経験値を多く積むことができる。今はその強みをありがたく感じていますね。

奈緒子さん: 田野に来るにあたり、自分にできることは何かと考えて、SNSでの発信やネット通販をやらせていただくことになりました。前職は営業職だったのでまったく畑違いの分野ですが、もともと目標を立てて達成することにやりがいを感じるタイプだったので、自分でいろいろと調べてホームページを作ったり、通販サイトの管理をしたりしました。

今はふるさと納税の商品企画を社長に提案して魚を仕入れてもらって、他の従業員と協力しながら商品を開発して、販売するところまで担当しています。初年度はまだ干物と鮮魚くらいしか商品がありませんでしたが、商品の数や種類、出店先を増やすようになって、翌年には10倍、その翌年にはさらに10倍とどんどん上がっていって。数値を達成していくのはすごく楽しくてやりがいがありますよ。

「お義父さんとお義母さんには本当に自由にやらせてもらっていて、感謝しかないです!」と奈緒子さん。写真は有澤さん夫妻のお母様。

\私たち、「地域おこし協力隊制度」で移住しました!/

田野町では、地域おこし協力隊制度を活用して移住された方も多く、農業や地域活性化に関わる活動をしながら、定住に向けた生活基盤を整えることが可能です。“やりたいこと”がある方は、ぜひご検討ください!

田野町に移住した決め手のひとつが、地域おこし協力隊制度を活用できたこと。農業未経験だったので、生活の心配をせずに3年間じっくりとノウハウを学べたのは非常にありがたかったです。
3年で独立しなくてはいけないというプレッシャーはありましたが、地域おこし協力隊として移住したおかげで、塩作りに全力で取り組むことができました。独立する際も場所や設備のことなど、役場の方がしっかりサポートしてくれたので、スムーズに進みましたよ。

<私の“たの暮らし” Q&A>

田野町の第一印象は?

千葉健二さん: 徳島に近い方から南下してきて、田野町に着いたときに町が一気にひらけて見えたのが印象に残っています。

千葉美治代さん: 海が近く、瓦屋根の家があったりして、私の出身地である萩市にちょっと雰囲気が似ているなと親近感が湧きました。

田野屋青蜂さん: 僕は三重県のもっと田舎の出身なので、思っていたより都会やな、と思いました(笑)

田野屋白鯆さん: 事前に聞いていたとおり、「四国一小さいけど、買い物する場所や役場がぎゅっと集まっていて便利な町」やな、という印象でした。

有澤勇太朗さん: 僕が子どもだった頃に比べて、ちょっと活気がないなとは感じています。

有澤奈緒子さん: ずっと高知市内にいたので、本当に田舎に来たんだなと思いました(笑)

田野町の好きなところは?

健二さん:大野台地。景色がとてもきれいです。

美治代さん: 田野町って、町ぐるみで親戚みたいなんですよ。みんなが下の名前で呼び合ってるんで、私たちも年上の農家さんを「ひろくん」とか「ゆうちゃん」って当たり前に呼んでいます(笑)

青蜂さん: 海ですね。これ以上塩作りに条件が良い場所はなかなかないと思います。

白鯆さん: やっぱり海!この海の水で塩を作らせていただいてますから。

勇太朗さん: 田野町の人って意外とシャイなところがあるんですよ。

奈緒子さん: だから最初はちょっと距離があるのかな?と思ったんですけど、話すようになると皆さん本当に親切で。まったく知り合いのいない土地に来たので、いろいろな人が気さくに声をかけてくださるようになったことが、すごくうれしいですね。親友もできたんですよ!

今後やってみたいことはありますか?

健二さん: 先輩方が教えてくれた農業を活かしつつ、新しい技術や取り組みを積極的に取り入れたいです。

美治代さん: さらにこれらの取り組みを通じて得られた知見を地域にも還元し、田野町の農業が次世代へとつながる産業として発展していく一助となりたいです。

青蜂さん: 師匠が作る黒いパッケージの塩を初めて食べた時に「他と違う」と衝撃を受けまして。今はそこをイメージして作り込みながら、自分らしさも出していきたいです。

白鯆さん: 今は夫婦の屋号として「田野屋青蜂」を使っていますが、私もせっかく「白鯆」という名前をいただいたので、自分で作った塩を使った加工品のブランドを立ち上げることにしました。シンプルに素材の味を楽しめるものにしようと考えていて、今、出身地の米を使ったおかきやあられを開発しています。

勇太朗さん: 田野町は子どもがどんどん減っていて、僕らが小さい頃と比べて趣味や習い事の選択肢も少なく、経験できることの幅が狭い。それをどうにかしたくて、2025年4月から長年、休部状態だった少年野球チームを再稼働させました。園児から中学生までメンバーがいて、みんな楽しそうにやっていますよ。

奈緒子さん: 同じように子どもたちが楽しめるイベントを作りたくて、昨年(2024年)から仲間とお祭りを始めたんです。初年度は自費でなんとか開催したら、今年からは町のにぎわいや活性化を目的として行うイベントに対して補助金が交付されるようになって。

勇太朗さん: 今年はキッチンカーを呼んだり抽選会をしたり、かなりレベルアップしました。一緒にやりたいって言ってくれる仲間も増えてきてるんで、いろんなことを実現させていきたいですね。大人がまず楽しそうな姿を見せるのも子どもたちのためになりますから。

気になる!田野町の子育て環境は?

田野町に定住して結婚・出産をすると各種祝金を受け取れるほか、妊婦のための支援給付産後ケア事業新生児訪問産前・産後サポート事業など初めての子育ても安心してスタートできます。

また、育児奨励金、児童手当、0歳から18歳の子どもと19歳から22歳の学生の医療費助成、自転車ヘルメット購入助成、町外の高等学校に通学する際の交通費助成、3歳児クラスから高等学校まで各教育機関への入学準備に必要な経費の一部助成など、経済的な支援も充実。

町内には認定こども園「田野っ子」があり、0歳〜2歳児は利用料無償園児の給食費や園で使用した紙おむつ処分費用も無償で、園で使用する紙おむつやお尻拭きを定額で利用できる「手ぶら登園」も行っています。

そのほかにも、子育て仲間が集ってさまざまな教室を開催する「子どもと楽しむ12ヶ月教室」「放課後子ども教室」では遊びの見守りや学習教室、英語ふれあい体験教室などを実施。

町全体で子どもの成長を見守っています。

思っていた以上に出産や子育てに関する支援が充実していて、すごく助かっています!

空き家を活用してみませんか?

町内にある空き家を活用して移住や起業をされる方に、奨励金や補助金を用意しています。

<主な制度>

空き家バンク等登録・取得奨励金

空き家バンク登録物件家財道具等処分補助金

空き家改修補助金

空き家・空き店舗活用支援事業補助金

など

 

※奨励金や補助金には受給要件がある場合があります。詳しくは田野町役場までお問い合わせください。また、情報は2026年3月現在のものです。


お問い合わせ

高知県田野町 地域振興課

〒781-6410 高知県安芸郡田野町1828-5

TEL:0887-37-9316/ FAX:0887-38-2044

https://tanocho.jp/

田野町の移住ガイドブックができました!

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田野町の町の雰囲気や暮らしの情報、移住者インタビューや暮らしの支援制度などをご紹介しています。

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