海、山、川、里、温泉がそろう街
富山県東部、黒部川の左岸に広がる街・黒部市。
「黒部」と聞くと、「黒部ダム」や日本一深いV字峡「黒部渓谷」、「トロッコ電車」のイメージから、山奥にある地域をイメージされる方も多いかもしれない。
実は黒部市は、渓谷周辺の山間地域だけでなく、日本海を臨むエリアや田畑が広がる平野、小高い里山、北陸有数の温泉地「宇奈月温泉」なども有する表情豊かな地域。
2015年には北陸新幹線(長野~金沢駅間)が開業し、「黒部宇奈月温泉駅」が誕生。
東京から2時間余りでアクセスできるようになった。
雄大な自然と海・山・川・里の恵み、温泉、清らかな湧水。
そして、北陸新幹線で富山に入って一番東京寄りの駅がある街としての利便性。
それらを日々の暮らしに取り入れながら、海・山・街で、それぞれが想い描く理想のライフスタイルを実現できる地域です。
一人一人の“やりたい”を叶える
そんな黒部市では今、地域おこし協力隊を募集しています。
黒部市の協力隊の特徴は、地域の情報発信業務をベースとしながらも、隊員自ら活動テーマを設定し、それぞれのやりたいことや叶えたい夢の実現に向かっていけること。
\3年間の活動予定はこちら!/
【任期1年目 】<市内で関係づくり>
・地域イベントの取材、記事作成、 PR 等
・ 移住交流施設「 住定夢の館 」 申込管理 等【任期1~2年目】<協力隊企画事業>
・移住 サポート サイトの運営 、情報誌発行(毎月) 等
・移住相談会、体験会などの企画運営【任期2年目~3年目】<テーマ別の活動、定着に向けた準備>
・隊員ごとのテーマ別活動
・経験を活かした地域振興活動
日本全国で活躍する地域おこし協力隊は、5,359名。(平成30年度実績)
その活動テーマや内容は、各自治体が抱える地域課題に沿って予め設定されているのが一般的です。
黒部市が協力隊の活動内容に幅を持たせ、一人一人の自由な意思を尊重しているのは、協力隊として活動する3年間をそれぞれの夢を叶えるための助走期間にしてほしいからなのだと、黒部市職員の行田さんは語ります。
「移住潜在層向けのWEBサイトでの情報発信やSNSでの地域の魅力発信、移住交流施設の運営協力など、地域おこし協力隊になる方にお願いしたい仕事はいくつもあります。ですが何よりも、そうした活動をしていく中で、自分のやりたいことや夢を叶えるためのヒントを得てほしいと考えています。」
地域の方々と行者にんにくの出荷作業を行う黒部市の協力隊員
「実際に、これまでの隊員の活動内容やキャリアは様々です。例えば初代地域おこし協力隊員は、任期中に漁師町・生地(いくじ)の活性化をテーマに活動して、卒業後は黒部に根付いてカニ漁師になりました。そして今でも先輩移住者として、新しく黒部に移住される方のフォローをしてくれています。2代目として赴任した小澤君は今年3年目を迎え、地域の内と外を繋ぐゲストハウスを黒部にオープンさせるという夢に向かって日々活動しています。3代目の伊関君は今年が2年目。黒部市の移住定住サイトや紙媒体での情報発信に加えて、新しく動画配信にも力を入れ始めました。」
▼黒部市の魅力発信動画「地域おこし協力隊が見つけた春の黒部」※音声が流れます。
▼黒部市の魅力発信動画「おらだんの黒部行者にんにく」※音声が流れます。
「黒部市では活動内容だけでなく、住まいもそれぞれの理想の暮らしに合わせて選択できるようにしています。市内全域をフィールドに、自分たちの気に入ったエリアや応援したい地域団体などを元気にする活動を自由に広げていってほしい。もちろん、何か特技やスキルを持っているのならそれを活かして活動していただいてもいい。」
「まだ将来の展望が漠然としていて、何をして良いか分からないという人は、私たち職員や先輩協力隊員と一緒に活動のヒントを考えていきましょう。協力隊の最大のミッションは地域の活性化。地域が抱える課題を地域の方々と一緒になって考え、みんなを巻き込みながら活動を続けていくことが大事なんです。黒部市は深く知れば知るほど、色々な可能性ややりがいを感じることができる場所だと思います。」
なんのせいっぺんきてみっしゃい!
協力隊として活動する上で1番気になるのが、赴任後の実際の暮らし。
黒部で実際に活動中の現役の協力隊は、どのような暮らしを送っているのだろうか?
2018年6月に協力隊として愛知県から黒部市に移住した小澤泰史さんに、実際の暮らしについて聞いてみました。
――どのような暮らしをされていますか?
「黒部市は海に面した地域もあれば、田園が広がる平野、小高い里山、森に囲まれた山間地域、温泉地付近、そして中心市街地など色々な表情があって、理想の暮らしに合ったエリアを選択できます。都会から来ていきなりド田舎の暮らしに転換するのは難しいと思いますが、黒部は自分に合った暮らしが選べる“ちょうどいい田舎”。僕は中心市街地の空き家を借りて住んでいますが、このエリアは公共交通のバスも走っているし、スーパーやコンビニも徒歩圏内。都市部からの移住者は車の運転に慣れていない人も多いと思いますが、車がなくても不自由なく暮らしていけるエリアです。特に不便さを感じたりすることなく、快適に暮らしています。」
――実際に黒部で暮らしてみた感想を教えてください。
「本当に“豊か”という言葉が当てはまりますね。富山県の人に『富山のいいところは何ですか?』と聞くと、『なーん、なんもないちゃ。(いやいや何もないですよ)』とよく返されます。でも、北アルプスから黒部川に流れる清らかな水は、黒部川扇状地の地下深く染み込み、それが海岸近くの地域では、湧水(黒部では清水
と言う)となって湧き出ていて、当たり前においしい水が飲める。街のすぐ近くには日本海が広がっていて、自然と暮らしが近く、釣りをしてから仕事に行く人もいるくらい生活にゆとりと自由さがある。きときとの(新鮮な)魚を毎日安く食べられる。米も美味い。少し車を走らせれば温泉もある。やっぱり、“豊か”ですよね。地域の人にとってはそれが当たり前なので、暮らしの中にある豊かさに気付いていないのではないかと思います。」
生地地区は湧水に恵まれた地。地域の方々はこんこんと湧き出る天然水を生活用水として活用している。
――今後の目標を教えてください。
「僕はゆくゆく、もう少し自然豊かなエリアに住みたいと考えていて、今、黒部市の山間部にある東布施地区にちょくちょくお邪魔しています。そこで地域のおじいちゃん、おばあちゃんたちに山菜加工や炭焼きなどを教わりながら、何か力になれないかと模索しているんです。」
炭焼き作業後のいっぷく風景
炭火炭焼き作業後の小澤さん
「卒業したら、地域の方たちと外から来た人たちが交流できるようなゲストハウスを、黒部にオープンしたいと考えています。僕が黒部で感じた暮らしの中にある”豊かさ”を、もっと多くの方々に伝えたいし実際に黒部に来て体感してほしい。僕自身が「なんのせいっぺんきてみっしゃい!」(とにかく、いっぺんきてみて!)と言う側になって、黒部市の魅力を発信していきたいです。」
先人たちが山を切り開いて開墾した田畑から望む富山湾。夕焼けの美しさは、息を呑むほど。
雄大な自然と海、山、川、里の恵みを日々の暮らしの中で享受できる豊かさ。
理想のライフスタイルが叶う地域性。
そして、東京から2時間余りでアクセスできる利便性の良さ。
それら黒部市の魅力を全国に向けて発信する地域プレイヤーとして活躍しながら、自分の夢ややりたいことにも全力で挑戦することができる、黒部市の地域おこし協力隊。
興味はあるけどまだ黒部に行ったことがない、もっと地域のことを知った上で応募したいという方のために、「お試し地域おこし体験」も実施しています。
「お試し地域おこし体験」は、地域おこし協力隊と一緒に模擬地域おこし体験をしながら、1泊2日で市内を巡ります。(交通費上限1万円まで助成、市内アテンドは無料)
今回お話を伺った黒部市役所職員の行田さんや先輩隊員の小澤さんがサポートしてくれますので、お気軽にお問合せ下さい!