TURNS起業人が着任!
20歳都会育ちの彼が惚れた清流・四万十の暮らし

TURNS×四万十町連載-01

2023年4月。ローカルライフメディアとして地方の活性化に寄り添う「TURNS」から初めての地域活性化起業人(※)として、社員が赴任した地は高知県・四万十町。山々の間に流れる日本最後の清流「四万十川」に寄り添い、人々が自然と豊かに暮らしている場所。赴任してまだ1カ月弱。でも、なんだかすでに良い予感がするこの町で、どんな暮らしが、どんな人々が待っているのか。
横浜出身、20歳。四万十町についてこれからどんどん発信しながら、地域を活性化しようと赴任した社員・鈴木優太に密着し、全12回の連載でお届けしていきます。初回となる今回は、四万十町のあらましを。

 

高知県・四万十町ってどんな町?

TURNSから起業人として鈴木が派遣されたのは、高知県四万十町(しまんとちょう)。東京から飛行機で約1時間半、そこからさらに西へ車で1時間ほどで到着するこの町は、2006年に2町1村が合併し誕生。人口約15,000人という小さな田舎の町でありながら、面積は東京23区と同じくらいという広さで、旧2町1村の混ざり合う多様な特色を楽しむことができる。

1番の特徴は、なんと言っても日本最後の清流・四万十川。ラフティングやカヌー、釣りを楽しむ人々や、夏には沈下橋から飛び込む地元の子どもたちの姿がこの町の川辺の暮らしを象徴している。

また、川だけではないのも四万十町の魅力。透明度の高い「興津海岸」などの海辺の暮らしや、面積のほとんどを山林が占める大正地域・十和地域などの山間での暮らしも。夜には山々の向こうに満天の星空が広がり、アウトドアやキャンプはもちろん、日常の中に山、川、海と、全ての自然がダイナミックに揃っているのが四万十町だ。

↑ 林業が盛んだった昭和19年頃にトロッコ列車の軌道橋として造られた下津井めがね橋。

↑ 四万十町内で海に面している「興津地区」。

また、大自然の中で育つ農産物、水産物も豊富。特に、「仁井田米」というブランド米は、寒暖差が大きく米作に最適な気候で育てられ、優しく甘い香りが特徴的。お米日本一コンテストでは特別最高金賞を受賞している。

そのほかにも、生産量日本一を誇るショウガも有名。早朝の時間には、それらの田畑が朝霧に包まれる風景もまた、情緒溢れるこの町ならではの最高の瞬間である。

 

「人情深い人が多い。肌で季節を感じられるのが新鮮」

今回そんな四万十町での暮らしや四万十町への移住についてお伝えしていくのは、TURNS入社3年目・ディレクターの鈴木優太。神奈川県横浜市出身で、高校は島根県海士町の高校へ「地域みらい留学」の制度を活用し、島留学。3年間の高校生活を隠岐の島の人口約2,000人の小さな町で過ごし、卒業後、『TURNS』を発行する同社へ入社。今春、今度は四国の西南部へやって来て、間もなく1カ月が経過しようとしている。

「人情深い人が多いですね。それと、環境。車さえあれば、海も川も山も行けて、肌で季節を感じられるのは、都会から来た僕には新鮮で魅力的です。」

特に、四万十川の両岸に拓かれた、上岡集落の本村と対岸の向山を結ぶ「上岡沈下橋」が鈴木のお気に入りスポット。水の抵抗を考慮し曲線を取り入れた独特の構造をした橋の形状が、この地域ならではの風景でとても美しいという。都会での暮らし、島根県の自然とは異なる生活が、始まったばかりである。

↑大正地区にある「上岡沈下橋」。

 

「やっぱり人!」「お米と豚があれば生きていける」

全12回の連載をスタートするにあたり、四万十町役場で移住定住業務を担当するお2人にもごあいさつ。お話を聞いたのは、にぎわい創出課の小野川哲(おのがわさとし)さん、稲井智香(いないともか)さん。移住支援を本格的に始める以前は年間15名程度だったという移住者も、町による移住施策の本格化等により、令和3年度は年間187名と移住者に人気を集めている町の担当である。

2人はともに四万十町生まれ・四万十町育ち。稲井さんは、進学で県外へ出ていき、子育てをきっかけに四万十町へ帰ってきたUターン者だそう。

「都会でベビーカーを押して子育てをしている自分の姿を想像できなかったですね。やっぱり自分が育った環境だから」。自分が幼少期を過ごした、育ててもらった町の暮らしは、子育てのイメージをしやすかったという。

この町を知り尽くしているそんな2人にずばり、「四万十町の1番の魅力って?」。

「やっぱり人。人がいいですね」と小野川さん。稲井さんからは、「食べ物ですね。お米と豚肉があれば生きていけます(笑)」なんて答えが返ってくる。「四万十川」といったイメージや鈴木も体感している「自然が豊富」といった答えが返ってくると思いきや、実際にここで暮らしている人からすれば、自然はあたりまえ。「+α」の部分がここで暮らす理由としてしっかりとあることがわかる。

↑終始笑顔のにぎわい創出課の稲井さん(左)と小野川さん(右)。

 

自然の魅力に+αを与える!
「しあわせしまんとせいかつ」の支え

自然豊かな四万十町の第一印象。観光や移住先を考える人からすれば、四万十町の入口はまずそこからが多いはず。でも、実際に四万十町で暮らすとなると、「四万十川」や「自然が豊か」という部分だけではなく、移住に対するハードルはないのか、本当に暮らしやすいのか、そんなことが気になる。

自然豊かな環境で暮らせるという魅力に、+αを加えているのが、四万十町の豊富な移住支援制度だ。

例えば、「いきなり移住を決めるのは•••」という方が最長6ヶ月滞在しながら暮らしを体験できる「お試し滞在施設」は、旧2町1村それぞれの地域に整備されており、家賃1〜2万円で借りることが可能。また、自然と触れ合いながら暮らしをしたいという方向けの農園付き住居「滞在型市民農園クラインガルテン四万十」など、暮らしながら四万十町での生活イメージを膨らますことができる支援も。

↑ 最長6ヶ月、滞在しながら暮らしを体験できる「お試し滞在施設」。

また、移住定住のための補助制度も多数あり、移住者に対する家賃補助や空き家改修の補助はもちろん、四万十町への移住体験ツアーに1人当たり上限25,000円を補助する制度も整備。さらには、県内2位の地域おこし協力隊採用数を誇り、移住者が町内で活躍できる素地も作られている。

近隣市町村と比較しても、移住に対する支援制度が充実している印象がある四万十町。詳細については、次回以降の連載でさらに深掘りしていこう。

 

連載スタート記念!
ブランド豚・四万十ポーク100%使用
「無添加ソーセージ3種セット」を3名様にプレゼント!

これから始まる鈴木の「しあわせしまんとせいかつ」。初回はまず、四万十町の概要をお届けしました。次回以降は、さらに詳しい移住制度や実際に移住をした方々の声などを聞きながら、鈴木の視点を交えてより深い暮らしの実態をお届けしていきます。記事に掲載する写真はすべて鈴木が、また、ライターは鈴木と同じく神奈川県出身、母が四万十町出身というルーツを持つ岡本が。このコンビでこれから1年間、四万十町の暮らしを見ていきます。お楽しみに。

〜四万十町から読者プレゼント!〜

TURNSでの連載スタートを記念して、四万十町から読者プレゼントをいただきました!
賞品は、ふるさと納税でも人気の四万十町窪川地域の養豚農家直営「デュロックファーム」の無添加ソーセージ3種セットを3名に。
自社農場で肥育されたブランド豚「四万十ポーク」100%使用のジューシーなソーセージです。

四万十町ふるさと納税 : https://www.furusato-tax.jp

下記URLよりご応募お待ちしてます!
応募フォーム : https://pro.form-mailer.jp/fms/fa3ba640284509

 

【編集チーム】

Photo 鈴木優太(Yuta Suzuki)
(株)第一プログレス勤務。2023年4月より総務省の「地域活性化起業人」の制度を活用し四万十町へ赴任。神奈川県出身、20歳。「地域みらい留学」制度を利用し、高校は地方創生のトップランナーとしても知られる海士町、島根県立隠岐島前高校で過ごす。卒業後、同社へ入社し現在3年目。『TURNS』のディレクターとして四万十町に拠点を置きながら、全国を駆け回る。

Text 岡本里咲(Risa Okamoto)
「Yamamoto Market」を屋号にライターとして活動。神奈川県出身、30歳。母が四万十町出身であることをきっかけに、8年前に四万十町のお隣・黒潮町へ移住。3月末まで黒潮町役場の職員として勤務し、情報発信や国際交流、イベント企画等の業務を担当。現在は、ライティングの仕事を中心に個人で仕事を受ける。

※「地域活性化起業人」
総務省の制度。地方公共団体が、三大都市圏に所在する民間企業等の社員を一定期間受け入れ、そのノウハウや知見を活かしながら地域独自の魅力や価値の向上等につながる業務に従事してもらい、地域活性化を図る取組に対し特別交付税措置。(総務省HP「地域活性化起業人」より)

【四万十町に関するHPなど】

しあわせしまんとせいかつ : https://shimanto-iju.jp/

 

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