熊本県北エリアは九州のほぼ真ん中に位置し、他県へのアクセスが便利です。阿蘇の山並みや「美肌の湯」と称される温泉など、自然の素晴らしさを満喫できる場所もたくさんあります。 熊本県北エリアで暮らすことにした4組の移住者の体験談を、〈菊池地域/鹿本地域編〉〈荒尾・玉名地域/阿蘇地域編〉の全2回にわたってお届けします。
移住者インタビューPart.1【菊池地域|菊池市に移住】
商店街でお店を開き、つながる仲間と共に
地域に楽しみや温もりを創り出す
狩野 唯さん・弘樹さん
「癒しの里」と謳われ、のどかな田園地帯が広がる菊池市。その商店街の一角で、地元産の無農薬野菜や体にやさしい調味料、こだわりのつくり手たちのコーヒーやベーグルなどを扱うお店「まるかファーム」を営んでいるのが、狩野唯さんだ。生まれ育ったこのまちに夫・弘樹さんと一緒にUターンしたのは2021年3月のこと。
心の速度でじっくり暮らしたくて
それまでは、夫婦ともに熊本市内で建設関係の会社に勤めており、熊本地震後は特に工事も増えて多忙を極める日々。子どもがほしい気持ちとは裏腹にストレスが加速していたある日、ふと、唯さんの故郷である菊池市を二人で歩いてみる機会があった。その時、改めて目に留まった野に咲く花の可愛らしさや、緑の美しさ、空の広さ、流れる水の輝き…。
写真提供:菊池市
「今まで頭で考えるばかりで、心で感じることもなかったんだ…と気がつきました。大袈裟ですが、新婚旅行で訪れたハワイみたいに菊池は豊かな所だと感じたんです(笑)。子どもの頃は田舎の菊池をコンプレックスのように思っていたけれど、大人になってこうした環境はお金では買えないかけがえのないものだと分かり、夫ともこういう所に住みたいねと話しました」(唯さん)
二人は前職を辞し、菊池市への移住を決意。すると偶然か必然か、すぐに赤ちゃんにも恵まれたという。
商店街の空き店舗で、実家の無農薬野菜の販売からスタート
ゆっくり、じっくり、自分たちのペースで仕事も暮らしも楽しんでいきたい。
そんな気持ちが移住の原点にある狩野夫妻は、菊池でカフェを営もうとイメージしていた。不動産屋を通じて運良く商店街に改装済みの2階建ての店舗が見つかったが、同時期に妊娠が発覚。目下の生活を支えるために弘樹さんは建設業のスキルを活かして仕事を得ながら、唯さんが子育ての傍ら一人でできる範囲でお店を運営することにした。
「子どもを保育園に預けられたタイミングで、農家である実家の無農薬野菜と、近所の農家の無農薬野菜も合わせて販売を始めました。この商店街は高齢化が進んでいていて、今はほとんどお店が開いておらず、歩いているのはおばあちゃんばかり。でも、そんな方々が初期の頃に買い物に来て、営業部長になって広めてくれて、お店を支えてくださいました」と、唯さんも弘樹さんも、当時を思い出すと地域の温かみに感謝が込み上げてくるようだ。
りんご箱から広がる地域の輪。マルシェや市の集まりで仲間に出会える
こうした地元の方々の応援に加え、「まるかファーム」では、菊池市地域おこし協力隊OGで地元のビジネスや地域活性の伴走支援を行っている女性が、唯さん一人でもお店を運営できるアイデアをいろいろと出してくれているという。
その一つとして、りんご箱を活用した気軽な出店システムを導入。お店の一角に棚のように設置したりんご箱を、一箱につき月額3000円で出店スペースとして貸し出すというもので、出店者はそこで自分の売りたい商品を手数料なしに販売することができる。この箱を利用して、コーヒー焙煎をしている移住者やベーグル屋のオーナーが商品を置いてくれるようになり、唯さんのお店は品揃えが充実。それを目当てに多くの子育て世代も来店するようになった。
りんご箱の出店特典として、月に一度、店内でイベントを開催できることから、過去には出店者が映画上映会や音楽ライブを開催したことも。イベントに30人を超えるお客様が来場することもあり、唯さんのお店は地域住民の楽しみの拠点にもなりつつある。
こうした仲間との出会いは、菊池市で定期開催されているオーガニックマルシェ「ひとしずく朝市」や、市が主催した地域活性化のための集まりである「菊池まちなか編集会議」、地域おこし協力隊が企画しているイベント等に参加することによって得られているという。
「このまちには面白い人が集まるワクワク感があり、程よい規模だから出会いやすいんです。移住者も多く、個性的な人も受け入れる地域の温かさがあると思います」(唯さん)
移住して得た「手触りのある幸せ」。故郷の温度を次世代にも
菊池市に移住してから、夫妻は日々の暮らしに手を掛ける喜びを感じている。お店とは別に設けた住まいは、空き家バンクで掘り出し物を探し、知り合いの大工さんにも見てもらって購入。市の補助金で水回りを一新した。
「水回りを入れ替えれば古い家でもかなり快適になります。他の所は気長にDIYも交え修理しながら暮らしています。ライフワークみたいに一生かけて手を入れていくんじゃないかな(笑)」と弘樹さん。
唯さんも、「干し柿や発酵食、ジャムを自分でつくるなど、ささやかなことですが丁寧に暮らしていくことで、体にも良いし幸せも感じます」と、自分たちで暮らしをつくっていく手触りを味わっている様子。ふと見上げた星空や、地元の食べ物のおいしさ、子どもに畑の土を触らせてあげられたりする瞬間に、「移住してきて良かった」と二人でよく言い合っているそう。
唯さんに菊池で叶えたい今後の夢を尋ねると、「改めて住んでみると地域の課題も見えてきて、自分たちのお店が役に立てたらいいなと思うようになりました。高校生が冬の寒い中で迎えの車を待つ場所がないので、お店を開放して温かいおむすびやお茶を出し、おしゃべりしながら待っていられるようにしたい。この子たちがいつか『菊池に帰りたい』と思った時このお店を思い出してくれたら」と、菊池の人々への愛情が深まっている様子。
嫁ターン(妻の地元に移住すること)というかたちで菊池市民になった弘樹さんは、このまちで暮らす魅力について次のように語ってくれた。
「以前は自分を顧みる余裕もなかったけれど、菊池に住んで人間らしい生き方を取り戻した気がしています。このまちは、都市部から移住を考えている人にぴったり。気合を入れて本格的な田舎に住むというより、適度に便利で自然も身近もあるので、田舎初心者でも暮らしやすい場所です。大自然を楽しめる阿蘇にも近く、九州各地の中間のような場所にあるため、福岡や大分などどこに行くにもアクセスしやすいのも利点。誰に遠慮することもなくリラックスして、いろんな面白い人とつながりながら暮らしを楽しみたい人におすすめです」
自然に囲まれ、楽しい仲間たちに囲まれながら、温かな日々を紡いでいく。菊池市には、そんな豊かな生き方を始めるチャンスが待っている。
取材・文:森田マイコ 写真:内藤正美
移住者インタビューPart.2【鹿本地域|山鹿市に移住】
景色も好きだし、地域の人も好き。
年を重ねるごとに「ここで良かった」と実感
工藤 誠さん
福岡県と大分県に隣接する山鹿市。四季を通して温暖な気候に恵まれ、彼岸花で知られる「番所の棚田」など山間部は絶景スポット揃い。市の中心部は江戸時代の宿場町の面影を残す「豊前街道」にあり、県内有数の湧出量をほこる温泉施設も点在している。その街道の近くにあるのが、工藤 誠さんが営む「とうふや 豆かをり」。
山形県から移住して約10年、山鹿暮らしの魅力を伺った。
インドの市場での出会いから始まった山鹿市移住と手作り豆腐への道
20〜30代までバックパッカーとして国内外を巡っていた工藤さん。豆腐との出会いはインドだった。旅の最後に滞在していた町では、毎週水曜日にマーケットが開催されていた。そこで、イスラエル人の豆腐職人と知り合い、「こういう生き方も良いな」と、工藤さんはいつしか店を手伝うように。
「そのイスラエル人は韓国人に豆腐づくりを習って、韓国や中国のように石膏で固めて豆腐を作っていたんです。日本の豆腐はにがりで固めますよね。じゃあ、にがりが採れる海と大豆と水さえあれば、世界中どこでも豆腐が作れると思いました」
いずれどこかの国で豆腐屋をやりたいと考え、日本に帰国後は、故郷の山形県にある豆腐工場に就職。しかし、工藤さんが思い描いていた手作りではなく、工場は機械化され、全自動で豆腐を製造するシステムだった。ほかの手作り豆腐の店も訪ねたが、「職人さん1人で週1〜2回しか作っていないところが多く、どんどん減っていくんだろうなと感じました」という。
工場で働き2年目に入った頃、予期せぬ事態に見舞われる。東日本大震災で操業はストップし、そのまま工場は廃業になってしまった。
「息子と2人暮らしだったので、生活のためにペンキ屋を始めました。でも、やっぱり自分のやりたいことで生きていきたい。昔ながらの手作り豆腐の夢を諦めきれませんでした」
そんな時、母の実家の山鹿市で叔母の旦那さんが豆腐店を営んでいると聞く。
「本気で豆腐屋をやりたいなら修行させてくれるとおっしゃってくれたので、今しかない!と思い、ただ親方を信頼して飛び込んでいきました」
こうして、工藤さんの山鹿移住と、手作り豆腐へのチャレンジが始まった。
住まい探しから開業までサポート。地域おこし協力隊が心強い存在に
母の故郷である山鹿市。小さな頃に何度か訪れていたが、移住した当初はどこか旅人感覚があったという工藤さん。
「目にするいろいろなものが新鮮でした。最初の3年くらいは山形人というか、東北気質みたいな気持ちがあったんですけど、山鹿で長く暮らすうちに、いつの間にか熊本県民になったなあと思います」
そんな工藤さんの最初の住まいは、修行先の豆腐店の敷地内にある離れだった。やがて、その豆腐店でアルバイトをしていた妻と結婚し、新居を探していた時に出会ったのが、山鹿市で活動していた地域おこし協力隊のメンバーだった。
「地域おこし協力隊の方から、空き家バンク制度を教えてもらって、今住んでいる一軒家の古民家を紹介していただきました。築年数は結構経っていますが、以前お住まいの方がきれいに使われていたので、満足しています」
住まいなど生活の基盤が整い、豆腐づくりの修行に励んだ工藤さんは、2019年に独立。もともと豆腐店だった空き店舗を活用して、山鹿の水と国産大豆・にがりを使った手作り豆腐の店「とうふや 豆かをり」をオープンした。また、起業を機に山鹿市の商工会議所に入会。空き店舗を活用してまちの賑わい創出を支援する「山鹿市創業・開業支援 空き店舗対策事業補助金」も受けている。
「今のお店を探す時も、地域おこし協力隊の方にサポートしてもらったんですよ。僕自身、山鹿には知り合いがほとんどいなくて、相談相手も少なかったのですが、協力隊の方がいろいろと助けてくださいました。今でも本当に良いお付き合いをさせてもらっています」。
「同じ豆腐でも毎日作業は違う」昔ながらの手作り豆腐へのこだわり
現在主流となっている豆腐の作り方は、大豆をすりつぶして煮炊きし、絞る工程まで機械化されている。しかし、工藤さんはこれらの工程をすべて手作業。鋳物の釜で直火炊きをする昔ながらの地釜炊きだ。地釜や羽釜で炊く伝統的な製法は非常に珍しく、全国の豆腐店の中で1割にも満たない。
「最初は作り方のコツがつかめなくて。焦がしては捨てる、というのがずっと続いて大変でした」と工藤さん。常に変わらない味わい・風味・品質を保つために、試行錯誤を繰り返しながら少しずつ昔ながらの手作りのおいしさに仕上げていく。
「同じ豆腐でも毎日違うことをしています。火加減、にがりや大豆の配合、温度の調整とか、微妙なさじ加減ですね。そこが面白い反面、日々緊張の連続です」
豆腐の原料にもこだわりが光る。水は、山鹿温泉の地下水。店の井戸から汲み上げる水は、年間22〜24度ほどに保たれ、特有の甘みが豆腐のほのかな甘みとしてあらわれている。にがりは、熊本県天草産をベースに、東北や四国などさまざまな地域のにがりを、木綿や絹ごしなど豆腐の種類によってブレンド。大豆は熊本県産を中心に数十種類ほど組み合わせ、にがりや大豆の相性を見ながら配合の比率も変える。
工藤さんが課題のひとつと感じているのが大豆の確保の難しさ。大豆農家や販売店が年々減少し、入手しづらくなっている。そんな中、「まちおこしの新しい事業で、棚田で在来種の大豆を作ろうという動きがあるんです。今年から作付けできると思います」と、教えてくれた。
『日本の棚田百選』に認定されるほど、美しい棚田が広がる山鹿市。トラクターが入らず耕作放棄になりがちな棚田の保全・有効活用にもつながる。日本の食卓に欠かせない大豆生産の新たな取り組みに、工藤さんをはじめ地域の期待もふくらむ。
地域に根を張って生きていける心温まる山鹿暮らしをこれからも
「山鹿だけではなく、熊本県全体に言えますが、とにかく人がみんな優しい。面倒見が良すぎて、こちらが申し訳なくなるぐらい。まわりの皆さんのおかげで、僕もここまでやってこれた感じです」
お店に訪れるお客さんのほとんどはご近所さんで、普段使いの豆腐として人気を集めている。実は、オープン当初はまったく販路がなく、豆腐を作ってもどう売れば良いかわからなかったという。
「地域の方の口コミに助けてもらいました。『おいしいお豆腐屋さんが近くにできてありがたい』と皆さん言ってくださるので、僕もありがたい限りです」と、工藤さんは顔をほころばせる。
また、周辺は温泉施設が多く、家族で週に1度温泉に浸かるのも楽しみのひとつ。休日は、時々子どもと一緒に近隣の『あんずの丘』など自然ゆたかな公園でリフレッシュすることもあるそうだ。
現在、山中にある古民家を購入し、リノベーションの真っ最中。1〜2年後にはそこを豆腐工房を併設した店舗兼自宅としたいと語ってくれた。
「今のお店ではガスバーナーで地釜炊きをしていますが、山奥だから薪炊きができるんです。薪炊きで豆腐を作りたいと考えています」と工藤さん。そもそも、地釜炊きのスタイルになった根底には、東日本大震災での経験があった。
「何があっても生産可能なシステムを作りたくて、すべて手作りにしました。たとえ電気がなくても材料と場所さえあれば豆腐が作れる。それを可能にできる環境に近づければ良いなと思います」
もうひとつ、新しい土地の美しい自然と景観も工藤さんの心をとらえた。
「まわりは民家とかほとんどないけど、夕日がすごくきれいなんです。そこで子どもにラッパを吹かせて、豆腐を荷車に積んで引き売りとかさせたら面白いかなって(笑)。そんな景色が浮かぶ場所なんです」
最後に、山鹿暮らしの魅力をたずねてみた。
「景色も好きだし、地域の人たちも好きだし。ここが良いというよりも、ここで良かったと、年を重ねるごとにすごく思います。山鹿に来て、本当の意味で根を張って生きていける場所だと実感しています」
文・山田美穂 写真・内藤正美
熊本県北エリアってこんなところ
有明海から阿蘇山まで広がる熊本県北エリア。福岡県や熊本市と隣接し、道路や鉄道、港などの交通機関が充実しているので、ビジネスや旅行にも便利です。福岡空港や阿蘇くまもと空港へのアクセスもしやすく、国内外への移動もスムーズです。
熊本県北エリアは、以下の4つの地域で構成されています。
①荒尾・玉名地域(荒尾市、玉名市、玉東町、南関町、長洲町、和水町)
②鹿本地域(山鹿市)
③菊池地域(菊池市、合志市、大津町、菊陽町)
④阿蘇地域(阿蘇市、南小国町、小国町、産山村、高森町、西原村、南阿蘇村)
それぞれに自然や歴史、文化、食に特色があります。自然と触れ合いたい方も、都会の便利さを求める方も、自分の理想の暮らしに合った場所を選べるのが、熊本県北エリアの特徴です。
\各市町村の特徴をチェック!/
①荒尾・玉名地域
〈荒尾市〉
熊本、福岡の都市部へのアクセスが良く、海と山があり自然と都市の調和の取れたコンパクトシティ。荒尾干潟の夕景や令和4年4月に移転オープンした市立図書館は子どもから大人まで楽しめる場所です。道の駅と保健・福祉・子育て支援施設の複合施設が令和8年度オープン予定。
【人口】4万8675人
【世帯数】2万565世帯
【主な移住・定住支援制度】お試し暮らし体験住宅、移住コーディネーター設置、移住促進補助金 他
【移住に関するお問い合わせ先】くらしいきいき課 TEL:0968-57-7059
【荒尾市公式ホームページ】https://www.city.arao.lg.jp〈玉名市〉
市内には九州新幹線新玉名駅、JR在来線3駅があり、近隣には九州自動車道菊水ICや有明フェリーがあるなど、交通の便に恵まれた地域。有明海、菊池川、小岱山および金峰山系の山々などの豊かな自然や数多くの歴史的資源に恵まれ、古くから玉名温泉や小天温泉など温泉地としても栄えてきました。
【人口】6万2289人
【世帯数】2万5749世帯
【主な移住・定住支援制度】第3次住宅取得補助、リフォーム補助(令和6年3月31日までの住宅取得・リフォーム・転入に限る)、第3次新幹線通勤定期券購入補助 他
【移住に関するお問い合わせ先】地域振興課 TEL:0968-75-1421
【玉名市公式ホームページ】https://www.city.tamana.lg.jp〈玉東町〉
西南戦争の遺跡が町中にあり、内7ヶ所が国の史跡に指定されています。 基幹産業である農業は、市場で評価の高いみかんや梨、スイカのほか、スモモの1種であるハニーローザが全国一の栽培面積を誇ります。JR鹿児島本線木葉駅を有し、通勤通学に適しています。
【人口】4962人
【世帯数】1899世帯
【主な移住・定住支援制度】住宅建築補助金、定住促進補助金、空き家バンク制度 他
【移住に関するお問い合わせ先】企画財政課 TEL:0968-85-3188
【玉東町公式ホームページ】https://www.town.gyokuto.kumamoto.jp〈南関町〉
熊本県と福岡県の県境の町。昔は参勤交代の関所が置かれ、交通の要衝として栄えました。九州自動車道の南関ICを有し、熊本県北の玄関口として発展してきました。福岡や熊本の中心部まで約1時間と利便性の高い町です。
【人口】8348人
【世帯数】3445世帯
【主な移住・定住支援制度】定住住宅取得等補助金、関所っ子応援金、こども医療費助成金 他
【移住に関するお問い合わせ先】まちづくり課 TEL:0968-57-8501
【南関町公式ホームページ】https://www.town.nankan.lg.jp〈長洲町〉
永く住みたいまち「長洲町」。幼児英語教育、高校生まで医療費無料化などの充実した子育て支援、働く環境や交通の便にも恵まれ、共働きでも安心して子育てができます。また、日本有数の金魚の産地で、造船業やサッシ業など工業のまちとしても有名です。
【人口】1万4884人
【世帯数】6565世帯
【主な移住・定住支援制度】新婚世帯の新居の取得費や家賃・引越費用を補助、空き家バンク成約物件の改修費用等を補助、子育て(新婚)世帯向けの地域優良賃貸住宅 他
【移住に関するお問い合わせ先】まちづくり課 TEL:0968-78-3219
【長洲町公式ホームページ】https://www.town.nagasu.lg.jp〈和水町〉
緑あふれる山々と清流 菊池川などの自然や江田船山古墳、田中城跡や豊前街道を代表とする歴史的資源に恵まれた町。九州自動車道の菊水ICから福岡都市圏や熊本市街へ車で1時間程度、九州新幹線の新玉名駅も近く、関西圏域まで約3時間で移動可能。ちょうどいい田舎暮らしができます。
【人口】8718人
【世帯数】3347世帯
【主な移住・定住支援制度】新築住宅みらい支援補助金、新婚さん定住促進奨励金、わくわく子育て応援金 他
【移住に関するお問い合わせ先】まちづくり推進課 TEL:0968-86-5721
【和水町公式ホームページ】https://iju.town.nagomi.lg.jp
②鹿本地域
〈山鹿市〉
一級河川の菊池川が流れ、ゆったりとした雰囲気に包まれた町です。古くから愛されてきた温泉と豊富な農林産物は全国的に知られています。江戸時代の街道沿いに花ひらいた伝統工芸・芸能が息づく市街地と豊かな自然が広がる郊外に大きく分かれており、理想のライフスタイルが実現できる環境が見つかります。
【人口】4万6692人
【世帯数】1万9089世帯
【主な移住・定住支援制度】空き家バンク制度、Uターン子育て世帯住宅支援補助、お試し住宅、結婚新生活支援補助 他
【移住に関するお問い合わせ先】地域生活課 TEL:0968-43-1114
【山鹿市公式ホームページ】https://www.city.yamaga.kumamoto.jp
③菊池地域
〈菊池市〉
名水、名湯など6つの日本百選を持ち、中でも菊池温泉は泉質トロトロの「美肌の湯」と言われており特に人気があります。新鮮で美味しい農畜産物も自慢。さらに、待機児童はゼロ。こども健診センターや遊具施設が充実しており、子育て世代にオススメの地域です。
【人口】 4万5179人
【世帯数】1万8292世帯
【主な移住・定住支援制度】子育て世帯移住支援事業、空き家バンク制度、きくち暮らしお試し住宅 他
【移住に関するお問い合わせ先】地域振興課集落・定住支援室 TEL:0968-25-7250
【菊池市公式ホームページ】https://www.city.kikuchi.lg.jp〈合志市〉
熊本市街地、空港や高速道路へのアクセスの良さが魅力です。緩やかな台地状で災害が少なく、自然環境に恵まれています。また、多数の企業が進出する産業都市としての顔も併せ持つ職住近接の便利なまちです。
【人口】 6万3555人
【世帯数】2万3590世帯
【主な移住・定住支援制度】こども医療費助成制度、空き家バンク制度、創業支援 他
【移住に関するお問い合わせ先】企画課 TEL:096-248-1813
【合志市公式ホームページ】https://www.city.koshi.lg.jp〈大津町〉
古くは参勤交代の宿場町として栄え、今でも観光や仕事で多くの人たちが大津町を訪れています。今後、熊本~大分間の高規格道路、JR肥後大津駅~阿蘇くまもと空港までの鉄道の延伸の予定があり、交通の要所としてさらなる利便性の向上が見込まれます。からいもをはじめとした農産物や、肥育されたお肉は、食味豊かな味わいです。
【人口】3万5798人
【世帯数】1万5142世帯
【主な移住・定住支援制度】子ども医療費助成、空き家バンク制度 他
【移住に関するお問い合わせ先】総合政策課 TEL:096-293-3118
【大津町公式ホームページ】https://www.town.ozu.kumamoto.jp/〈菊陽町〉
阿蘇くまもと空港や熊本ICに近く、JR豊肥本線の複数の駅を利用できます。自然豊かな公園や令和5年10月にオープンした総合体育館、町特産のにんじんをはじめとする地元野菜の直売所、温泉施設などに加え、大規模な商業施設や医療機関も充実。企業も集積していることから、働きやすい環境が整っています。
【人口】4万4503人
【世帯数】1万9024世帯
【主な移住・定住支援制度】定住促進補助金制度、子ども医療費助成、給食費・副食費補助 他
【移住に関するお問い合わせ先】総合政策課 TEL:096-232-2112
【菊陽町公式ホームページ】https://www.town.kikuyo.lg.jp
④阿蘇地域
〈阿蘇市〉
スーパーやコンビニ、病院等、日常生活に必要な施設は揃っていながら、車で30分前後で圧巻の景観スポットにもアクセスできます。世界中から多くの人が訪れる大自然を日常に取り入れた贅沢な暮らしを実現できます。
【人口】2万3865人
【世帯数】1万184世帯
【主な移住・定住支援制度】空き家バンク制度、阿蘇市商店街活性化補助、新規就農者支援 他
【移住に関するお問い合わせ先】まちづくり課 TEL:0967-22-3318
【阿蘇市公式ホームページ】https://www.city.aso.kumamoto.jp〈南小国町〉
押戸石の丘や瀬の本高原などの自然景観や、黒川温泉を始めとした5つの温泉地、地元産の農作物を使った食文化、特産の小国杉など、自然資源を活かした産業が盛んです。まちづくり公社と連携した観光体験ツアーや、移住定住、起業支援なども行っています。
【人口】3664人
【世帯数】1685世帯
【主な移住・定住支援制度】空き家バンク制度、子育て支援制度、起業支援制度 他
【移住に関するお問い合わせ先】まちづくり課 TEL:0967-42-1171
【南小国町公式ホームページ】https://www.town.minamioguni.lg.jp〈小国町〉
標高が高く、冬は雪が降り、積雪をする年もあります。また、地熱資源が豊富で、町内各所に温泉施設が点在しています。保育園~高校、スーパーマーケットや病院、銀行等、生活に必要なものが一通り揃っており、田舎暮らし初心者におすすめの町です。
【人口】6159人
【世帯数】2951世帯
【主な移住・定住支援制度】お試し暮らし住宅、仕事情報サイト「シゴツ」、移住相談窓口「小国暮らしの窓口」 他
【移住に関するお問い合わせ先】政策課 TEL:0967-46-2118
【小国町公式ホームページ】https://www.town.kumamoto-oguni.lg.jp〈産山村〉
九州の名峰阿蘇・九重・祖母の3つの山を一望できる高原は、360度の大パノラマが広がります。気温30℃を超える日はほとんどなく、真夏でも涼しい気候です。牧場・農場での体験、湧き出る水など、都会ではなかなか味わえない自然の中で安らぎを感じながら暮らすことができます。
【人口】1320人
【世帯数】537世帯
【主な移住・定住支援制度】空き家バンク制度、お試し住宅、出産祝い金 他
【移住に関するお問い合わせ先】企画振興課 TEL:0967-25-2211/一般社団法人うぶやま未来ラボ TEL:0967-25-2200
【産山村公式ホームページ】https://www.ubuyama-v.jp〈高森町〉
阿蘇五岳の一つ根子岳を有する自然あふれる高森町。パワースポットとして人気のある上色見熊野座神社や湧水トンネル公園などの観光スポットがあります。熊本地震により被災した南阿蘇鉄道も全線運行を再開し、普通列車だけでなく南阿蘇の雄大な自然の中を走るトロッコ列車も人気です。
【人口】5483人
【世帯数】2468世帯
【主な移住・定住支援制度】空き家バンク制度、子ども医療費無料制度、出産祝い金 他
【移住に関するお問い合わせ先】政策推進課 TEL:0967-62-2913
【高森町公式ホームページ】https://town.takamori.kumamoto.jp〈西原村〉
阿蘇外輪山に面した中山間地域に位置し、俵山を中心にした広大な原野と山林が広がっています。白糸の滝は「熊本県平成の名水百選」に認定されており、森林の香りと清らかな川のせせらぎに包まれながら、夏には川遊びを楽しむことができます。阿蘇くまもと空港まで車で約5分という好立地も魅力の一つ。
【人口】6642人
【世帯数】2641世帯
【主な移住・定住支援制度】西原村定住促進事業補助金、子ども医療費(保険適用分)助成、空き家・空き地バンク制度 他
【移住に関するお問い合わせ先】企画商工課 TEL:096-279-3112
【西原村公式ホームページ】https://www.vill.nishihara.kumamoto.jp〈南阿蘇村〉
阿蘇五岳を望む雄大な景色と、村内に点在する11もの豊富な湧水群があります。寒暖差のある気候を利用した農業も盛んで、アスパラやトマト、イチゴなど、美味しい農産物が豊富。「眺望レストラン」や「隠れ家カフェ」などユニークな飲食店でグルメを楽しむことができます。
【人口】9553人
【世帯数】4195世帯
【主な移住・定住支援制度】お試し移住住宅、空き家・空き地バンク制度、規就農支援 他
【移住に関するお問い合わせ先】定住促進課 TEL:0967-67-2705
【南阿蘇村公式ホームページ】https://www.vill.minamiaso.lg.jp
地図イラスト:前田淳二
【 移住者インタビュー】熊本県北エリアで理想の暮らし、はじめました
〈荒尾・玉名地域/阿蘇地域編〉を読む