【イベントレポート】
「カンテレ田舎暮らしフェス2023」ステージトークの模様を紹介!

関西テレビでは、昨年に引き続き2回目となる「カンテレ田舎暮らしフェス2023」を、カンテレ扇町スクエア(大阪市北区)にて、10月7日(土)、8日(日)の二日間にわたり実施しました。

“移住”というと少しハードルが高く感じますが、このイベントでは、「子どもと週末だけ畑を耕したい」「長期休暇をとってサーフィンがしたい」「家族でキャンプを楽しみたい」といった、田舎でのライフスタイルに興味がある人たちが、気軽に一歩を踏み出す機会を提案。観光やレジャー、体験農業などを通じて田舎に触れ合う中で、将来の移住や定住につなげてもらうことをテーマに掲げています。

今回、初となる企業ブースを含め、近畿地方の自治体を中心に、北は福島県から南は宮崎県まで、およそ20の自治体が参加。移住者のトークショーなど、昨年よりもステージイベントが充実し、イベント後に自治体ブースを訪れる人が増加するなど、参加自治体からも好評で、盛り上がりを見せていました。

ここでは、10月7日(土)に開催されたステージトークの様子を中心にご紹介します。

 

「JR西日本×沿線自治体 おためし暮らし」で気軽に田舎暮らしへの一歩を

「JR西日本・京都府南丹市・兵庫県丹波篠山市」のトークショーでは、JR西日本の担当者に加え、南丹市に移住した吉田さんと、丹波篠山市で移住アドバイザーをしている仙林さんが登壇しました。

「JR西日本×沿線自治体 おためし暮らし」とは、昨今のリモートワークの普及などにより、一変したライフスタイルを受けて、「都市部でそのまま働きながら、自然豊かな環境に暮らしたい」というニーズに応えるために、JR西日本と沿線自治体が二人三脚で作り上げ、提供している取り組みで、2021年にスタートしました。

参加する自治体は、丹波篠山市(兵庫県)、南丹市(京都府)、高島市(滋賀県)、和歌山市(和歌山県)、甲賀市(滋賀県)。各市では、1週間〜11カ月まで利用できる「おためし住宅」を用意しており、短期から長期のおためし移住により相性を確かめてから、ご自身や家族のライフスタイルにあった地域を選び、移住することができます。

さらに嬉しいことに、おためし暮らし期間中、JR西日本路線の勤務先最寄駅~おためし住宅の最寄駅間の「乗車運賃&特急料金」について、利用実績の「40%相当」がWESTERポイントとして還元されます(会社から支給される交通費は除く)。この他にも、さまざまな暮らしの支援策が設けられています。

「どの地域が自分たちに合うのかをはじめ、生活環境や暑い・寒いなどの気候、地域コミュニティや地元の皆さんとの相性、住宅の特性など、本格的な移住の前に、ぜひ『おためし暮らし』を通じて確かめていただけたらと思います。また、この取り組みに参加されたい沿線自治体も募集しております」

とJR西日本の担当者は話していました。

 

南丹市に移住して4年が経ち実感する地域の魅力

「JR西日本×沿線自治体 おためし暮らし」の参加自治体である南丹市に、2019年に神戸市から地域おこし協力隊として移住した吉田さんは、農家として独立起業を果たし、サツマイモを中心に栽培を行っています。移住して丸4年となる吉田さんは、南丹市に移り住んで実感した魅力として、次の3つを挙げていました。

・地域の皆さんのあたたかさ、ご近所とのつながり

・水のおいしさ。お米をはじめとした食の豊かさ

・夏もクーラーなしで過ごせる気候

「近所に暮らすおばあちゃんが、毎年お正月にお節料理を用意してくれたり、それだけでなく季節ごとにその時季の料理を振る舞ってくれたり、本当にあたたかく接してくれます。私も、収穫したサツマイモなどをお裾分けするようにしています」

と吉田さんは話していました。

 

移住者も自然になじめる、暮らしやすい丹波篠山市

丹波篠山市で移住・空き家相談や移住者アフターフォロー、おためし住宅管理運営などを手がける仙林さんは、移住者が実感している丹波篠山市の魅力について、次の3つを挙げていました。

・のびのびとした環境で子育てができる。家族の時間が増えた

・京阪神へ約1時間で出られる交通の利便性

・移住者がなじみやすい雰囲気

「丹波篠山市は、移住者が増えていることもあり、地域の皆さんも移住者と接することに慣れていて、自然に声をかけてくれたり、地域のことを教えてくれたりと、受け入れ態勢ができています。また、黒枝豆やお米など、おいしい農産物に恵まれているところも魅力です」(仙林さん)

「お二人が紹介してくださった南丹市や丹波篠山市は、里山や田園風景が広がるエリアですが、他にも湖畔の高島市や海沿いの和歌山市、信楽焼が有名な甲賀市などもあります。ぜひ『おためし暮らし』で、海・里山・湖・文化的な町など、異なる個性を持った5市の魅力を体感してみてください!」(JR西日本担当者)

 

福島県南相馬市に、来年4月「みらい農業学校」が開校!

福島県南相馬市のステージトークでは、2024年4月に南相馬市に開校する「みらい農業学校についての紹介が行われました。登壇した担当者は、

「農業法人に就職して農業を始めたいという方を中心に、どんな農業にも応用できる原理原則から、最先端技術や知識まで、1年間にわたる全日制の充実したカリキュラムでしっかりと学べます」

と語ります。

具体的には、「ロボットのまち」として知られる南相馬市の特性を生かして、ドローンをはじめとした最先端技術を活用した、スマート農業について学べるとのこと。ドローンの操作だけでなく、先端技術を活かして得られたデータを、栽培にどう活用していくかについても習得できるカリキュラムが用意されるそうです。

「農業法人に就職してすぐに生かせる、大型機械の操作なども実践を通じて学んでいきます。加えて、在学中のインターンや、卒業後の農業法人とのマッチング、自治体の補助制度の案内など、就農までを全力でサポートしていきます」

と、担当者は学校の特徴について話しました。

 

京都府綾部市で“半農半会社員”として暮らす移住者が登壇

京都府綾部市のステージトークには、奈良県の生駒市から夫婦で移住して8年になる平田さんが登壇しました。

以前は、広告会社で働いていた平田さんですが、移住後は地元新聞社に週3日ほど勤務しながら、田畑を耕して自給農も営む、半農半会社員として暮らしています。田舎暮らしを始めてよかったことは、「日々、働くことが楽しくてしかたがないこと」と話しました。

「都会で暮らしていたときは、お金がないと何もできないので、お金を稼ぐために働いていたと思います。しかし、綾部市に移住してからは、お米や野菜を作ったり、味噌を仕込んだり、薪を割ったり、自分たちの暮らしを作るために働いている。そのため、働くことがまったく苦ではなくなりました」と平田さん。

お金に頼らなくても生活できる割合が増えていくと、その分、心が自由になる気がするといいます。そんな平田さんが感じる綾部市の魅力は、「何よりも、地域の人の芯があるのに穏やかなあたたかい人柄と、四季がはっきりした美しい里山の風景」とのことです。

今後は、さらに自給率を高めていくとともに、綾部市への移住を希望する方をサポートしていくのが平田さんの目標です。

 

このように、多彩なトークイベントが行われたステージの前には、約20の自治体のブースが並び、移住相談に訪れる人も多くみられました。各自治体からは、来年度の実施に向けた問い合わせも、すでに寄せられているそうです。

おためし移住や体験農業、農業学校など、「カンテレ田舎暮らしフェス2023」は、移住先を具体的に決める前に田舎に触れて学べる、貴重な機会を提案するイベントとなっていました。

 \相談会情報/

「宮崎ひなた暮らし移住相談会」します!

【福岡会場】

日程:2024年1月21日(日)

会場:アクロス福岡 7階大会議室

【東京会場】

日程:2024年2月3日(土)

会場:東京交通会館 12階 カトレアサロンA

↓↓↓詳しくはこちらをご覧ください↓↓↓

宮崎ひなた暮らし移住相談会

 

                   

人気記事

新着記事