【求人】湖と暮らすまちの魅力を、SNSで発信
長野県・岡谷市が「地域おこし協力隊」を募集!

※応募は終了いたしました(2023年6月14日 追記)※

八ヶ岳を眺める長野県岡谷市は、諏訪湖に面する便利なコンパクトシティです。このまちに暮らしながら、自分の暮らしやまちの魅力を発信する地域おこし協力隊を募集中。「岡谷ってどこ?」と思う人も、まずは魅力を知ってみてください。移住の先輩のインタビューもお見逃しなく。

「地域おこし協力隊」とは?

都市地域から過疎地域などに引っ越して地方自治体の委嘱を受け、その地域に役立つさまざまな活動を行う取り組みです。2021年度の隊員数は、全国で約6,000名にのぼります。
活動内容は自治体によってさまざまで、地域ブランドや地場産品の開発や販売、PRといった地域おこし支援、農林水産業、住民支援など。隊員の任期はおおむね1年以上3年未満ですが、任期満了後もその地域に定住する人が多くいます。

岡谷市はこんな町!

今回協力隊員を募集しているのは、長野県のほぼ真ん中にある岡谷市。近隣の諏訪や松本に比べると県外ではあまり知られていませんが、実は岡谷駅まで新宿からも名古屋からも特急列車で2時間30分と、大都市にアクセスしやすい好立地の「穴場」。ここ数年、都内の企業に勤めたまま岡谷に移住してリモートワークを実践する人も増えています。


市内の公園から諏訪湖を一望。八ヶ岳の美しい山並みが湖を見下ろす

まちを象徴するのが、諏訪湖と八ヶ岳連峰の眺めです。市街地と湖が近く、さらに湖畔は公園やジョギングロード・サイクリングロードとして整備されているので、湖が暮らしの一部にあります。背後には、ゆったりと広がる稜線。夏は万緑、秋は紅葉、冬は白く冠雪した折々の山の姿から、季節の変化を知る豊かな暮らしです。


毎年8月に行われる「太鼓まつり」は日本一の300人揃い打ちが圧巻!全国から見物客が訪れる

特急列車が停まることからも分かるように、岡谷市は利便性が高いまち。ショッピングエリアや医療施設、文化施設も充実しています。一方で、長野県内の19市のなかで、市の面積は県内最小。生活圏がぎゅっと集中した、暮らしやすいコンパクトシティなのです。“ほどよく田舎、意外と便利”な岡谷市は「地方で暮らしてみたいけれど、スーパーもコンビニもない田舎は不安」という人の移住の一歩に適したまちです。

見逃せない魅力が晴天率の高さ。月の2/3は晴れているとのデータもあり、年間を通して気持ちよく過ごせます。積雪も年数回程度と県内では少ないため、雪かきや雪下ろしの負担が少ないのも、うれしいところ。


岡谷の初夏を彩る5月開催の「鶴峯公園つつじ祭り」。30種類3万株のツツジが見事に咲き誇る


岡谷名物といえば、なんと言ってもうなぎ。老舗の名店が多数!

今回募集する2023年度の地域おこし協力隊のミッションは、移住促進に向けてこうした岡谷の魅力を発信してもらうこと。ぜひ岡谷を訪れて、あなたの視点で町の魅力を見つけてください。


募集するポジションは?

【活動内容】

■首都圏、中京圏の20歳台~30歳台をターゲットにしたシティープロモーション
SNSを活用した市の魅力、暮らし等の発信

〇情報発信に関すること
・市の施策情報、市の魅力
・自らの岡谷暮らし
・移住者、若者、女性の暮らし
・市の移住情報発信サイトの充実
・その他、情報発信に関すること

〇シティープロモーション展示等に関すること

〇移住イベント等でのシティープロモーションに関すること

〇移住に関すること

【雇用形態など】

雇用形態:地方公務員法第22条の2第1項第1号に定める会計年度任用職員(パートタイム)として岡谷市長が任用。

勤務日:原則として12月29日から1月3日までを除く週5日勤務。 休日に勤務を行った場合は振替(代休)等が可能。

活動時間:原則9時15分から17時15分(うち1時間の休憩)。ただし、活動内容により7時間を超えない範囲で変更できるものとする。
※勤務時間・副業希望などによる勤務日数・時間の調整については相談に応じます。

勤務場所:市役所本庁(配属は企画政策部地域創生推進課)。ただし業務内容に応じて柔軟に対応。

任期:2023年7月1日から同一会計年度内での任用(条件付採用期間1か月)。再度の任用は客観的な能力実証(人事評価)等のうえ、3年間までとする。
※ただし隊員としてふさわしくないと判断した場合には、期間中であってもその職を解くことがあります。
※任用日は最終選考合格者と相談のうえ決定します。

報酬:月額230,000円(通勤手当と賞与あり)

応募締切:2023年5月31日まで(当日消印有効)
※応募状況により、受付期間が変更となる場合があります。

\詳しい募集対象・条件・応募方法などはこちら/
岡谷市 地域おこし協力隊募集ページ


桜の名所、横河川の堤防。両岸に桜の堤防が続き、水面に落ちる花びらも美しい


現役協力隊員にインタビュー!

2022年に東京から岡谷市に移住して協力隊員として活動している渡邉陽子さんに、移住のきっかけ、現在の暮らしなどのお話を聞きました。


渡邉陽子さん プロフィール
兵庫県宝塚市出身。大学卒業後、民間企業を経てインドの大学院へ進学。そのまま現地で就職した。帰国後は東京で3年間会社員として働き、2022年度に地域おこし協力隊員として岡谷市に移住。現在は岡谷市ブランド推進室に所属し、岡谷シルクの生産活動やPRに携わる。

「湖のほとりで暮らしたい」

移住前は、東京23区内に暮らしながら会社員として働いていた渡邉さん。登山が趣味で、当時から毎月のように長野の山を訪れていました。移住を考え始めたのは、コロナ禍で在宅勤務が増えたタイミングだったといいます。

「コロナ禍になって山が見えない東京の家でずっと過ごしていたら、以前から感じていた『私に東京は合わないな』という気持ちが日に日に強くなっていって。もともと『こんなに山登りに長野に来るんだったら、もう住んじゃおうか』という思いもあったんですよ(笑)」

地域おこし協力隊の活動にも興味があったことから調べてみたところ、当時募集していたのは岡谷市と茅野市。どちらもゆかりがない町でしたが、迷わず岡谷を選んだそう。理由は「湖畔で暮らしたい」という思いでした。

「登山で長野に来た時は、よく諏訪湖のサービスエリアで休憩していたんです。そこから見える諏訪湖と八ヶ岳の景色がすごく好きだったんですよね。だから、暮らすなら絶対に湖畔がいいなと。そこは迷いませんでした」


元陸上部の渡邉さんは、秋の「諏訪湖マラソン」に出場を宣言して現在トレーニング中!左は岡谷市地域創生推進課の矢澤祐輔さん

前述の通り、町がコンパクトで便利なことも後押しになりました。

「移住当初はペーパードライバーでしたから、スーパーまで車で1時間かかるような田舎暮らしは難しいと思っていました。なんでも徒歩圏内にあった都内のマンション暮らしからガラリと環境が変わりすぎるのも不安で。田舎すぎない岡谷は、生活をイメージしやすかったんです」

家選びが寒さを決める?

住まいは便利な立地にあるアパートを選びました。製造業が盛んで工場が多数ある岡谷市は転勤族が多く、賃貸アパートが充実しています。選択肢が広いのは移住者にとっても頼もしいところ。

「移住したら絶対に犬を飼いたい!と決めていたので、まだ飼ってもいないのに『ペット可の物件にしてください』とお願いしたんです(笑)。すると、意外なほどたくさんの物件を紹介してもらえて驚きました。家から諏訪湖までは、歩いて15分。移住してから保護犬を迎えて、湖畔を散歩コースにしています」

長野県といえば、心配なのが冬の寒さ。岡谷市は雪は少ないものの真冬の気温はマイナス15℃にまで至り、年によっては諏訪湖が全面結氷するほど。「登山でマイナス15℃は体感したことがあるので、覚悟していました」ところが住まいが比較的新しい建物で断熱性能が高かったため、予想していたほど寒くはなかったそう。移動手段は車がメインなので、寒さをつらく感じることは意外と少ないと言います。

生まれて初めての雪かきも経験。1シーズンで3回ほどと少なかったので「苦にならず楽しめました」と振り返ります。晴天率が高い岡谷は積もった雪も凍らず翌日には溶けることが多いので、暮らしやすさにつながっています。


市民に愛される「おかや温泉美肌の湯ロマネット」は源泉100%の日帰り温泉。「サウナがお気に入りです」と渡邉さん

毎日、湖と八ヶ岳を眺める暮らし

「諏訪湖と八ヶ岳、晴れた日は遠くに富士山も見える。この景色を毎日眺められることが、岡谷に暮らす1番の魅力です」と渡邉さん。同じ湖畔のまちでも、特に岡谷からの景色が最高。岡谷だから見える風景に、移住して1年がたつ今も感動すると言います。

「季節で風景が変わるんですよ。今は山の中にポツポツと桜が咲いているのが素敵だし、秋は山が全部赤くなる。雪が降ったときの山も、すごくきれいですね。地元の人にとっては当たり前の景色ですが、私にとっては毎日が感動です」


青空と諏訪湖、冠雪した八ヶ岳の眺めが冬の終わりを告げる

シルク文化に心を引かれて

2022年に協力隊員に着任した渡邉さんの仕事は、地域ブランド「岡谷シルク」の生産サポートやプロモーションです。岡谷は明治から昭和初期にかけて養蚕で大きく栄え、最盛期には全国一の生糸の生産量を誇りました。現在も岡谷市はその歴史や文化を生かして地域ブランド「岡谷シルク」を立ち上げ、桑の生産からシルク製品の製造までを岡谷市内で丸ごと行う新しいものづくり・次世代の担い手づくりに取り組んでいる。この仕事に関わりたいと思ったことも、渡邉さんが移住を決めた大きな理由でした。


職場である「岡谷蚕糸博物館」。岡谷の製糸の歴史と文化を知ることができる。ここでしか見られない繰り糸機などを展示するほか、現役の製糸工場も併設

「学生時代、旅先のカンボジアでシルク織物の文化に触れたことがありました。その時に、シルクは自然とともに循環する生きた素材であることを実感したんです。土で育った桑の葉を食べて蚕が育ち、繭から生糸がつくられる。その糸を自然染料で染めて、織り上げる。自然から生まれた素材だから、最後は土に還ります。呼吸する繊維と言われていて、シルクの衣類は体温に合わせて放湿や保温をして体を快適に保ってくれる。化学繊維にはない力ですよね。

今、SDGsの取り組みが世界で求められていますが、シルクという原点に立ち返ることが、これからの暮らしやものづくりを見直すきっかけになるのではないかなという思いもあります」


岡谷蚕糸博物館内の「宮坂製糸所」では日本で唯一、伝統的な方法で生糸の生産を行っている。見学も可能

自分で決めて、自分で動くからおもしろい

岡谷市の協力隊の魅力は、目的に向かって隊員自身が自由に活動計画を立てられる点。もちろんきちんと計画を立てて市の承認を得ること、予算の範囲内に収めることが前提ですが、多彩な取り組みにチャレンジできます。外からの新しい視点で岡谷の魅力を見つけて、枠にとらわれない発想で目標を形にしてほしいという思いがあるからこその取り組みです。

「活動の大枠は示されますが、具体的にどんな活動をするかはすべて隊員自身のアイデア次第です。逆にいうと、自分で考えて動かなくてはいけない。もちろん迷ったら市の方に相談できますし、私の場合は養蚕農家さんや地域の人に『こんなことをしてみたいけど、どう思いますか?』とどんどん聞くようにしています」

養蚕に興味がある地域の人を募ってサークルを立ち上げ、春から秋はみんなで桑畑の手入れや蚕の世話など忙しく働く渡邉さん。オフシーズンの秋冬は、みずからの発案でシルクの魅力を伝えるパンフレット制作やSNS発信を行いました。今後は、シルクに興味を持ってもらうために繭の廃棄部分を活用する石けんづくりのワークショップを企画しているそう。


渡邉さんが企画して制作したパンフレット。岡谷シルクの文化や歴史、岡谷の街のおすすめスポットも凝縮されている

協力隊を移住の第一歩に

「協力隊の仕事を通じて地域の人とつながったり、移住仲間を紹介してもらったりして、コミュニティが広がっていきました。岡谷に知り合いが一人もいない状態で移住しましたが、今と比べると、東京で暮らしていた時の方が孤独を感じることが多かったかもしれません」

旅が好きで、海外で暮らした経験もある渡邉さん。岡谷への移住も、旅先の一つのような感覚だと話してくれました。そのフットワークの軽さは、移住を迷う人へのヒントになりそうです。

「人によって考え方は違うと思いますが、私にとっては協力隊活動を通じて“お試し移住”をさせてもらっている感覚なんです。活動を通じて地域の人とも仲良くなれるし、暮らす中で近隣の地域のことも知れる。もちろん一生そのまちに暮らすのも幸せだけれど、暮らす中で『自分はもっとこういうところに住んでみたい』と気づいて別の地域に移る選択も素敵だと思います。

移住したら仕事はどうしよう?家探しは?と悩んで踏み出せない人も多いと思いますが、まずはやってみたらいい!(笑) 協力隊なら仕事も保証されているし、家も紹介してもらえるから安心です。一生を決めるわけではなく、まずは一歩踏み出す気持ちで来てみたら楽しいと思いますね」


横河川も大好きなスポット。都会とは違うゆったりとしたお花見を楽しめる


こんな人を待っています!

今回募集する隊員と一緒に働く岡谷市の矢澤祐輔さんに、どんな人と働きたいのかを聞いてみました。

・シティープロモーションのターゲットに近い年代の人(20歳台〜40歳台)
・積極的に町の人とコミュニケーションをとり、つながりをつくることが得意な人
・好奇心旺盛でフットワークが軽く、情報収集力が高い人
・チラシ、広告、ウェブサイトなどのデザイン経験がある人、またはデザインに興味がある人


「協力隊の仕事でも暮らしでも、迷ったり困ったことがあれば、私たちにいつでも相談してほしい」と矢澤さん

「地元に暮らす私たちが当たり前に感じてしまっている岡谷の良さを、新鮮な視点で情報発信してくれることを期待しています。そのためにもどんどんまちなかに出て、地域の人とつながってほしいですね。若い人たちに響くプロモーションを考えたり、女性、移住者等とのタイアップによるシティープロモーションの実施や、自由な発想で動き回れる人をお待ちしています」


地域おこし協力隊 募集の詳細はこちらへ
長野県岡谷市地域おこし協力隊 募集詳細ページ


岡谷市をもっと知る!

岡谷のまちについてもっと知りたくなったら、以下のリンクからチェックしてみてください。

岡谷市ホームページ

岡谷市移住支援サイト

岡谷市観光情報サイト「旅おかや

岡谷シルク

「シルク岡谷」のシルクスイート


文・石井妙子 写真・宮崎純一

                   
都道府県+市町村長野県岡谷市
募集状況募集中
勤務地岡谷市
募集職種移住促進に向けたシティープロモーションに関すること
雇用形態地方公務員法第22条の2第1項第1号に定める会計年度任用職員(パートタイム)として岡谷市長が任用。
給与月額230,000円(通勤手当と賞与あり)
仕事内容首都圏、中京圏の20歳台~30歳台をターゲットにしたシティープロモーション
SNSを活用した市の魅力、暮らし等の発信
〇情報発信に関すること
・市の施策情報、市の魅力
・自らの岡谷暮らし
・移住者、若者、女性の暮らし
・市の移住情報発信サイトの充実
・その他、情報発信に関すること
〇シティープロモーション展示等に関すること
〇移住イベント等でのシティープロモーションに関すること
〇移住に関すること
勤務時間原則9時15分から17時15分(うち1時間の休憩)。ただし、活動内容により7時間を超えない範囲で変更できるものとする。
※勤務時間・副業希望などによる勤務日数・時間の調整については相談に応じます。
休日休暇原則として、12月29日から1月3日までを除く週5日勤務とします。 なお、休日に勤務を行った場合には振替(代休)等が可能です。
応募資格(1)令和5年4月1日現在、年齢が22歳~49歳の方
(2)3大都市圏又は政令指定都市のうち、条件不利地域を除く地域に住民登録をしている者で、委嘱の日以降、早期に岡谷市に住民票を異動し、生活の拠点を移すことができる方
※地域要件については、総務省の「地域おこし協力隊」の関連ページで確認してください。
(3)Word、Excelをはじめとした一般的なパソコン操作ができる方
(4)普通自動車免許(AT限定可)を取得している方
(5)任期終了後も岡谷市に引き続き定住する意思がある方
(6)心身が健康で地域協力活動に意欲と情熱を持っている方
(7)地方公務員法(昭和25年法律第261号)第16条に規定する職員の欠格事項に該当しない方
(8)土日及び祝日の行事参加や夜間の会議出席など、不規則な職務に対応できる方
(9)市の条例及び規則等を遵守し、職務命令等に従うことができる方
募集期間現在募集中
募集締切:2023年5月31日まで(当日消印有効)
※応募状況により、受付期間が変更となる場合があります。
選考プロセス(1)1次選考
書類選考の上、令和5年4月中旬から順次選考を行い、結果は文書で通知します。
(2)2次・3次選考
1次選考合格者を対象に、2次選考(オンライン面接)・3次選考(リアル面接)を 行います。
詳細は、1次選考結果の通知の際にお知らせします。
※選考は随時行いますので、採用者が決定した場合は、その時点で募集を終了いたします。
採用問い合わせ先〒394-8510 長野県岡谷市幸町8-1
岡谷市企画政策部地域創生推進課 担当:荻原・矢澤
TEL 0266-23-4811(内線1361) FAX 0266-23-5022
E-mail:sousei@city.okaya.lg.jp

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