2021年12月初旬。
熊本県天草市に行ってきた。
目的は、天草市への移住を検討している人たちに向けた「お試し」天草暮らし体験。
(本記事は、運営側のレポート)
移住体験のツアーということで、天草市の各所を巡った訳だけど、何よりも二泊三日の節々で感じたのは、天草に住む地域の方々の「人情」だった。(そして、多分少し太ったなというくらい食べさせていただいたおいしいご飯たち…)
初めてお会いする方から食べきれない量のご飯(しかも地元で採れた魚などの食材)を御馳走していただいたり、「〇〇さん」ではなく「〇〇ちゃん」と親しみを込めて呼ばれたり、二泊三日では足りないであろう行程をびっしりと詰め込んだツアープランを用意してくれたり、帰り際にお土産をたくさんいただいたら…。
なんだか、ほっこり幸せな気持ちにさせてもらった三日間だった。
まだ天草市に行ったことがない人のために簡単に天草市について紹介すると、
長崎県にあると間違われがちだけど、熊本県にある海が綺麗な陸続きのイルカが住みつく島。魚介が最高においしい。…という場所(主観的すぎる気もするけど…笑)
▼天草の概要はこちらからどうぞ!
2021年度、TURNSと天草市でオンラインのイベントを通して、「天草いいところだよ!」ということを伝えてきた。
イベントについてはこちらを参照してください。
理想の島暮らし入門!最高の人生の見つけ方を6人の先輩移住者に聞く!
初めていく地域を訪れる時、まずはわかりやすく観光地や有名なスポットを巡ることが多いと思うけど、強く!おすすめしたいのが「人」を訪ねる旅の方法。
上記のオンラインイベントは、まさに天草の『人』を紹介しながら、その人が楽しんでいる『天草ライフ』を超主観で自慢してもらう…という内容。その流れで実施されている今回のツアーでは、イベントに登壇してくれた『人』に会いに行くことも目的の一つ。
端的に、観光地を調べて自分たちだけで地域を回る旅と、『人』を訪ねる旅の違いを言うと、インターネットで調べても出てこないその『人』ならではの地域を案内してもらえるということに尽きると思う。
釣り、マリンスポーツ、お酒、草刈り、農業、綺麗な景色、おいしい食、あたたかい人たち…本当にいろいろな切り口での天草を知ることができた。
まだ天草に行ったことがない人、行ったことはあるけど観光でしか行ったことがない人には、ぜひ『人』を訪ねる旅をお勧めしたい。(オンラインイベントのアーカイブを見ると6人の天草の人を知ることはできます!)
今回のオンラインイベントやツアーは、一方的に『移住』を押し付けるような内容ではなく、天草のあたたかい雰囲気を伝える内容で進めることができたのは、間違いなく天草市役所の担当者(濱口さんと山中さん)の存在が大きいと思う。
TURNSでは、こうやって地域の紹介をさせていただくが、最終的にそれを受け入れるのは地域の人たち。そしてまず最初に、その窓口となるのが移住相談などの役割を担っている役場の方々(であることが多い)。
だからこそ、窓口の方の受け入れる姿勢は、結構大切。
(良い悪いではなく、相談する側とされる側の意識が合っているかどうか…とか)
まずは天草を知って欲しい。
そんな姿勢で、地域外の人と天草をつなごうと尽力されていた。
▲濱口さん
▲山中さん
天草で『人』を訪ねる旅がしたければ、まずはお二人に会いに行くといいと思う。
いろいろな人や場所を紹介してもらって、その次は自分でその繋がりをたどってみたりしたら楽しいはずだ。
▼天草市の移住専門サイトで問い合わせてみてください(地域振興部地域政策課定住促進係まで)
最近、テレビなどでも『移住』というキーワードを普通に聞くことが増えてきた。
新型コロナウイルスの影響で、働き方の変化からライフスタイルが変わってきたことなどが理由で、暮らしの選択肢を増やそう!と地域もメディアも躍起になっているのではないかと思う。
ライフスタイルに幅が出て、暮らし方の選択肢が増えることは、いい流れだなと感じる。
ただ、『ワーケーション』『多拠点居住』『テレワーク』など言葉が先行してしまっている感も否めない。個人の暮らし方など急激に変えることは難しいし、人生は長いわけだから、増えた選択肢を選ぶことにもなかなか慎重になってしまう。
そんな時には、深く考えずフラットな気持ちで楽しむために、『地域の人』を訪ねてみて欲しい。
また行きたい地域に、また会いたい人たちがいること、自分のことを知ってくれている人が増えるということは、『移住』とは関係なく、きっと人生を豊かにしてくれる一つの方法ではないかと感じるから。
・・・
ということで、タイトルにある通り、「移住を考えていない人へ」。
人生を楽しむ選択肢の一つとして、『人』を訪ねる旅をしてみてください。
普段とは一味違う旅をすることができるかもしれませんよ。
もしかしたらその先に『移住』という選択肢が待っているかもしれないし、帰りたくなる故郷が一つ増えるかもしれない。
その先…は各々が、実際に地域に足を運んだ先にみえてくるはずです。
文・写真:TURNS 矢野航