学校や大学でのオンライン授業が浸透した現在。教育現場以外でもオンラインの学習支援サービスやさまざまな学びの動画コンテンツなどが普及してきました。
テクノロジーの発達で、都市と地方で受けられるサービスが拮抗してきたからこそ、地方にしかできない専門性や、立地や自然環境を活かした学びの価値があるとTURNSは考えます。今号では地域に根ざしながら、まちに開かれた学びの場をつくっている人たちを紹介します。
特集|地方でしかできない、あたらしい学び
熱中小学校 高畠校〘山形県高畠町〙
山形県南東部のとある町にある、廃校から始まった〝大人のための学び舎〟。
その熱狂は瞬く間に広がり、今や国内外に二十校。延べ千人を超える老若男女が受講しています。業界の前線で活躍する講師陣に学び、仲間と膝を突き合わせて学ぶことで育まれていく自力。
自力こそが道を拓き、混沌とした時代を豊かに生きるための武器になる。地域に根ざす学び舎の役割と大人の社会教育を、高畠熱中小学校の事例から考えます。
地域起業から生まれる「起業家と地域が学び合う、循環する関係」
Next Commons Lab〘滋賀県湖南市ほか〙
新しい土地に移住して暮らしを模索していくことや、起業に挑戦することも学びのひとつ。
「移住者や起業家が地域に参画することで地域自体も学ぶサイクルができていくんです」。ローカルへの移住と、ローカルの社会課題解決を主軸とした起業支援をおこなうNext Commons Lab。理事をつとめる土肥潤也さんに「地域と学び」について語ってもらいました。
自ら生産者になり、視点が変わると地域経済が回り出す
3ビズ〘埼玉県杉戸町〙
埼玉県杉戸町。「ちょっと田舎」なベッドタウンで、小商いを始めるポジティブな女性たちがどんどん生まれています。
彼女たちは、みな小さなビジネスを始める講座「3ビズ」の卒業生。ゼロスタートでも地元で自分らしい新たな生き方を選び、実らせていく。地域の動力源となるワクワクを生み、子どもから大人まで元気づけ続ける社会起業家に、お話を聞きました。
森で学び、持続可能な自分と社会をつくる
県立森林文化アカデミー〘岐阜県美濃市〙
森林率が全国第二位の岐阜県には、林業や木工に関する学校がいくつかある。
なかでも、その独特のカリキュラムと教育方針で全国から注目されている美濃市の「森林文化アカデミー」。敷地内に広大な森を有し、森と木と人との共生について学べる唯一無二の学校を例に、地域でしかできない教育と、そこから実現される生き方について考えます。
自分で場を作るという価値観を当たり前にしたい
創業スクール Homing〘岡山県津山市〙
地域発の新たな事業を支援するため、全国各地で開催されている創業スクール。
その多くは、行政機関や商工会議所、金融機関などによって運営されています。しかし、岡山県津山市の創業スクール「Homing」を主催・運営するのは津山市の地元ベンチャー企業、レプタイル株式会社。創業希望者に学びの場を提供することは、地元企業にとってどのような価値があるのでしょうか。
オンライン大学×地域留学で、サステナブルな未来をつくる人を育てる
東京都〘さとまな〙
日本の複数の地域を巡りながら、オンライン学習で大学卒業資格が取れる―。
様々な社会課題解決のためのプロジェクト学習に没頭しつつ、社会をサステナブルに変えていく―。そんな未来を思い描き、2021年春「さとまなプログラム」を立ち上げたのは、「さとのば大学」の信岡良亮さんと「ネットの大学 managara」の阿野孝さん。
地域を旅しながらプロジェクト探究をする市民大学の「さとのば大学」と、完全オンラインで大卒資格取得が叶う「managara」のダブルスクールという形で誕生した、新しい学びの仕組み。
人を育てる芸術文化観光専門職大学が育む、「戻ってきたくなるまち」
芸術文化観光専門職大学〘兵庫県豊岡市〙
「演劇を専門的に学べる、日本初の公立大学」として、注目を集めた『芸術文化観光専門職大学』。
古くから愛される温泉のある豊岡の町に、大学ができたことで何が起こるのだろうか? 大学が目指すのはただの「若者誘客」ではない、地域の文化を育てようとする試み。文化と教育、芸術と観光、いくつもの軸を掛け合わせながら「戻ってきたくなる町」をつくる。そんな豊岡の取り組みについて、同大学の学長・平田オリザ氏に伺いました。
第2特集|地域の未来は子供がつくる
識者インタビュー 妹尾昌俊
世界は変わる 教育は変われるか
五城目小学校〘秋田県五城目町〙
100 年後の小学校に町民の思いを込めて
自由の教室〘千葉県いすみ市〙
当たり前を壊し、問いに変える。
日常に「なぜ」が溢れたとき、子供たちの未来は変わる
連載
地域ルポ 群馬県渋川市
かつての宿場町は 多様な人があつまる “帰ってきたくなる”場所
これからの官民連携
官も民も関係ない。人が移動したくなる町 どう作る?
地域おこし協力隊 長野県立科町
建築家として地域に関わる
地域経済とイノベーション
エンターテインメントの視点から地域の未来を描く
誰も書かない地域おこし協力隊のトリセツ
応募者が集まる募集の作り方(後編)
わたしも「ターンズ」になりました
高知県四万十町
こちかぜごはん
小松理虔の晴天の霹靂
女性たちの「転出超過」
オフグリッドな移住実験
ご当地特選土産
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