鹿児島県の形を思い浮かべてみてください。
桜島を囲むように二股に分かれた東側の半島の一番先、本土最南端に南大隅町はあります。その町の中でも中心部から離れた、太平洋と山々に抱かれた場所に「辺塚(へつか)地区」はあります。
このたび、辺塚地区では、新しく地域おこし協力隊を募集します!
町内でも隠れ里的な場所・辺塚地区で、SNSを使った広報やイベント企画から、まちの特産品であり幻の果樹とよばれる「辺塚だいだい」の栽培・加工・販売、さらに、漁業、飲食・宿泊業、不動産業、クリエイティブな仕事…など、自分の得意なスキルと地域の様々な資源を活かして、地域メンバ―と共にギグワークを創りながら、地域を元気にしていくミッションとなります。
※ギグワーク…地域の困り事を解決していけるような隙間時間を活用した多様な仕事
なんにもない! だからなんでもできる!
2016年に岡山県から家族で辺塚地区に移住した前田利香さん。
前田さんのご主人は、この辺塚地区出身で、「両親に孫との暮らしを体験させてあげたい」「少子高齢化が著しい辺塚地区の活性化に、少しでも役立ちたい」と、一番下の息子さんが3歳のときに、辺塚へのUターンを決意しました。
岡山県から移住された前田さんご家族(写真左が利香さん)
ご主人の、その思いに対して前田さんは、「私は、ずっと飲食店を経営したり、Webのプログラミングやパソコンの講師を手がけたりと、自分で仕事を作り出してきました。だから、どこへ行ってもなんとかなる! と思っていたんです」と振り返ります。
実際、辺塚地区に移り住んでから、飲食店経営を通じて実地で学んだマーケティングの知識を生かしたコンサルティングや、パソコンの講師などを手がけています。辺塚地区の情報を外部に発信する辺塚公民館ブログの復活も新たな取り組みの一つ。現在は、辺塚公民館のインスタグラムとフェイスブックを立ち上げ、辺塚公民館の広報全般も担当しています。
こうしたなかで、地域活性化にも積極的に携わるようになった前田さんが実感しているのは、『辺塚の地域資源の豊富さ』です。
前田さんが南大隅高校のPR動画プロジェクトで講師をしている授業風景
辺塚地区では、地域おこし協力隊を募集中!(令和3年5月31日締切)
現在、辺塚地区では地域おこし協力隊を募集中です。https://www.town.minamiosumi.lg.jp/kikaku/20201201kyoryoku.html
●辺塚だいだい
大手飲料メーカーのドリンクにも、“幻の柑橘”として採用された「辺塚だいだい」をご存知ですか?
辺塚地区と、隣の肝付町内之浦地区に古くから自生する柑橘で、2017年12月に農林水産省の地理的表示(GI)保護制度にも登録されています。
「辺塚だいだい」と収穫の様子
この希少な『辺塚だいだい』。
高齢化によって栽培の担い手が減っているだけでなく、果実も多くが出荷されることなく廃棄されています。その栽培・加工・販売など、辺塚だいだいを生かすための担い手や、新たなアイデアが求められています。
前田さんもご主人と、地域課題を解決すべく、新たな会社『ダイムテック』立ち上げ、ECサイトなどでの販売をサポートしていくことを考えているとのこと。
●みなとはら食堂
地元の山海の幸やお米を生かした料理で愛される「みなとはら食堂」(旅館も運営)では、女将さんの後を継いでくれる人を探しています。「新鮮な食材に恵まれた辺塚地区は、飲食店を開きたい人にとってもぴったりな場所だと思います」と前田さん。さらに、農業や漁業など、多くの可能性が辺塚地区にはあふれています。
「みなとはら食堂」と豊富な海の幸
今回、募集中の地域おこし協力隊は、辺塚公民館を拠点に活動を行い、3年後の自立に向けても、普段、仕事としてコンサルティングを手がける前田さんが、全面的にサポート!
実際に、前田さんのサポートで、娘さんも辺塚に移住し「chyrl(チュール)」という屋号で起業(地元商工会の最年少起業)。ネイル系雑貨販売サイトを立ち上げました。
また、福岡から移住を検討されていたご夫婦が、空き家を借りられることになり、移住に向けて準備を進めています。
「辺塚地区の住民も、約120人全員が応援団として活動を後押ししれくれます。ぜひ、人と接するのが好き、おじいちゃん、おばあちゃんと話をするのが好きという方に来ていただけたらうれしいです!」(前田さん)
3/20(土)、前田さんもガイドを務める「みなみおおすみ移住体験オンラインツアー」を開催します!
南大隅町や地域おこし協力隊のことなど、南大隅町のキーパーソンとつながれる機会です。
ぜひ、ご参加ください。
詳細・お申込みは、こちらから
※イベントは終了しました。