特集:「復興期を生きる コミュニティ再生の担い手たち」 TURNS vol.72【3/19最新号発売】

特集|復興期を生きる   コミュニティ再生の担い手たち

東日本大震災、熊本地震、北海道胆振東部地震、能登半島地震、あるいは相次ぐ豪雨災害。近年、この国は多くの自然災害に見舞われてきました。また、首都直下地震、南海トラフ地震といった将来の大災害への対策も喫緊の課題となっています。
コミュニティとは人々の暮らしの集積によって形作られるもの。災後の地域の復興を担うのも、その土地に暮らし、生業をつくり、人や地域とのつながりを回復しようと取り組む人たちです。
防災拠点を兼ねた自律自走型のコミュニティ形成に挑戦する者、被災地を「起業のメッカ」にしようと取り組む者、移住して地域の産業を守ろうと奮闘する者。長い復興への道のりを歩む彼ら彼女らの姿から、これからの地域のあり方を再考します。

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巻頭レポート

宮城県・東松島市|東日本大震災|「KIBOTCHA」
奪われたこの場所から始まるのは
安らぎと希望を宿した新しい生き方
甚大な被害をもたらした2011年3月11日の東日本大震災。あの日を境に生き方・在り方を見つめ直した人も少なくない。
宮城県東松島市で記憶の継承と防災教育を担う「防災エデュテインメント施設」として始まった「KIBOTCHA」も、震災後の価値観の転換を象徴する場の一つ。
そして現在、相次ぐ災害やパンデミックを経て、自律し、循環する新しいコミュニティ形成の実験場へと、大きく姿を変えようとしている。


岡山県・倉敷市 |西日本豪雨|川辺復興プロジェクト「あるく」

目に見えないつながりを育み
安心して暮らせるまちをつくる
2018年の西日本豪雨で大きな被害を受けた、倉敷市真備町の川辺地区はまちのほぼ全域が水に呑み込まれ、人々は住み慣れた場所から離れることを余儀なくされた。地域のコミュニティは分断され、暮らしは一変する中で立ち上がったのが、川辺復興プロジェクト「あるく」だ。人と人がつながることの意味をあらためて見つめ直す、「助け合いながら暮らせる地域づくり」をレポートした。



新潟県・柏崎市|新潟県中越沖地震|特定非営利活動法人 「aisa」

人と人、人と地域を丁寧につなぐ
そんな活動がまちに新たな灯をともす
夜の商店街に小さな灯りがともる――そんな日常のひとコマも、2007年の中越沖地震から始まった復興の歩みの延長線上にある。
柏崎の特定非営利活動法人「aisa」は、市民活動センター「まちから」を拠点に、復興支援の現場で育まれた伴走型のまちづくりを続ける。
若者や地域団体、起業家など、多様な人材をつなぎ、資源を掛け合わせることで地域に新たな価値を生み出してきた。人と地域を結ぶ活動の軌跡を辿る。



福島県・南相馬市|東日本大震災|「OWB株式会社」
「住民ゼロのまち」を「起業のメッカ」に
心優しきパンクスが描くこの国の未来地図
東日本大震災とその後の福島第一原発事故で被災し、一時は全住民がまちから避難した福島県南相馬市小高区。
そんな〝0〟を経験したまちで「100の事業を生む」という無謀とも思える挑戦を続けてきた和田智行さん。「気のいい先輩」「寛容でフラットな人」「パンク」そして「小高になくてはならない人」。
さまざまな表現で語られた和田さん像は、近年注目を集める「起業のまち」のイメージとぴったり重なった。



北海道・安平町|北海道胆振東部地震|「Fanfareあびら起業家カレッジ」

北の大地に応援のファンファーレが響く
芽吹いたのは挑戦が挑戦を呼ぶ好循環
災害は一瞬にして日常を奪う。立ち尽くす被災者に、無慈悲なまでに新たな出発を求めることもある。
北海道胆振東部地震で住宅の9割超が損壊した安平町もその例外ではなかった。しかしここ数年、目を見張る変化が現れてきたという。
移住者が増え、発災から7年経って人口は増加に転じた。新しい未来を描く人、仕事をつくる人、そして挑戦を応援する人たちの地道な営みだった。



第二特集|越境者たちの復興論

被災した地域には多くの人が外からやってくる。
彼ら彼女らはそれぞれの動機を抱え、それぞれの技能を手に、土地の痛みと向き合おうとする。一部の人々はそこにとどまり、あるいは何度も足を運び、いつしかその土地の〝当事者〟になっていく。越境者が持ち込む視座と、土地に根を張る者の覚悟。
異なる時間を生きてきた人々が交わる時、復旧を超えた復興の営みが始まる。
第二特集では、境界を越えて被災地に関わり続ける人々の軌跡。「外」と「内」が交わることで、地域に何がもたらされるのかを、現場の声から探ります。


石川県・能登町|能登半島地震・奥能登豪雨|&線

ここはつながりを編み直すための拠点
移住者が踏み出した小さくて大きな一歩
関東から移住して半年。能登半島地震が起きた時は、開業に向けて動き出したところだった。住む場所も失い、計画は白紙に。
それでも能登町に戻った畑愛美さんは民泊施設「&線」を開業し、この地に根を張って暮らしている。小さな宿を拠点に人と人がつながるその「線」が、復興のまちで鮮やかな模様を描き始めている。



宮城県・気仙沼市|東日本大震災|一般社団法人歓迎プロデュース

海のまちに惚れ込んだいつかの大学生は
持続可能な漁業の未来へとバトンをつなぐ
東日本大震災は、都市生活者らに生きる意味を問いかけ、多くの人をボランティアとして被災地に向かわせた。現地での支援活動を通して、地域で生きる人たちの強さに共鳴した大学生の一部は、やがて移住を決意。新たな移住者や関係人口の人的な循環を生み出し続けている。このまちと生きることを決めた大学生は15年を経て、漁業の未来をつくる取り組みに邁進している。

 


 

熊本県・益城町|熊本地震|戸上雄太郎
更地から立ち上げるのは新時代の生き方
「豊かさ」をデザインする異色の行政マン
2016年4月に熊本県とその周辺を襲った熊本地震。14日夜と16日未明の2度、震度7の激震が発生したことで被害が拡大した。
中でも全域にわたって打撃を受けたのが、熊本市の東隣に位置する益城町。痛ましい破壊を、豊かな未来に向けた創造の起点に変えていきたい──。
その想いが今、少しずつ実を結ぼうとしている。


 

識者インタビュー

東北大学災害科学国際研究所准教授 佐藤翔輔
復興とは 〈戻す〉 のではなく〈創る〉こと。「つながり」から紐解くコミュニティ論

一般社団法人まち・ヒト・未来創造研究所代表理事 佐藤敬生
顔が見えるから、僕らは助け合える、平時からつくる「有事に強い生き方」



連載ほか

佐賀県地域おこし協力隊
Create SAGA’s Future  佐賀を面白くするのは、あなたかもしれない

地域ルポ  鳥取県八頭町
残されてきた豊かな自然や人の営みを未来につなげるために再生する

「緑の雇用」研修生 就業現場リポート

福島県大熊町
世界中の人との学びがここにはあるグローバル教育でつくる大熊の未来

地域×投資の学校
〝お金がなくても幸せ〟は本当か?

高校生のお金の学校 川越東高等学校 REPORT

ふるさと熊本、今伝えたいこと
俳優・坂ノ上 茜さんが語る復興への思い

福岡への「ありがとう」を胸に再起のマウンドへ。
高橋礼×板東湧梧スペシャルトークショー

地域おこし協力隊レポート 鹿児島鹿屋市

地域おこし協力隊のトリセツ
〝農業系〟地域おこし協力隊の憂鬱

わたしも TURNSになりました
鹿児島県西之表市

読んで、僕も考えた。 井上岳一

よく見ると動いている アサダワタル

素晴らしきローカル土産

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