愛知県の東部に位置する東三河地域は、「豊橋市」「豊川市」「蒲郡市」「新城市」「田原市」「設楽町」「東栄町」「豊根村」の8市町村から成る地域。
山・海がそろう豊かな自然環境と都市の利便性が融合する住環境から、近年、移住先としての人気が高まっています。
この記事では、東三河地域への移住を支援する、各市町村1名ずつ計8名の移住サポーターを一挙にご紹介します!
愛知県東三河の移住ポータルサイト「彩り、よりどり東三河」
https://iju-higashimikawa.jp/
豊橋市
小倉 摩美さん(一般社団法人移住者人材バンク)
夫の勤務地の都合で豊橋市に移住。子育てしつつ、フルリモートで働く。
移住のきっかけ
北海道北見市の出身で、大学も市内の学校に進んで今の夫と知り合って婚約、就職はせず ”寿卒業” しました。
夫の勤務地がたまたま豊橋で、親戚はおろか知り合いすらいない状態で豊橋へ移住することになりました。
豊橋市に移り住んでみて
子育てや日常生活のQOLが高いです!0歳児から小学生まで遊びに行ける「ここにこ」は何回行っても体験展示が頻繁に変わって飽きずに遊べます。新しくできたemCAMPUSでは地元の食材を使ったこだわりの料理が食べられたり、新しい図書館も入っていておすすめです。地域のご当地スーパーはメディアに取り上げられるようなものがいくつもあったりして、豊橋は日々の生活がすごく豊かだと思います。地元が遠いなか、多様な働き方がしやすい豊橋で、移住当初からほぼフルリモートで働いています。豊橋は中核市なので地域の仕事もつくりやすいし、東京や名古屋にも行きやすいので豊橋に住んで大都市圏の仕事をしているという方もいますね。
こんな方の相談が得意です!
目指すライフスタイルに合わせて豊橋のどこに住むのがおすすめかとか、移住して起業したいとか、私のように配偶者の都合で移住された方の相談には強いと思います。
トライアルビレッジ
三河地方初のコワーキングスペース。さまざまな業種のフリーランスやリモートワーカーが同じ空間を共有しながら仕事を行うことで協業が生まれることも。カジュアルなセミナーや交流イベントを行っている。
営業時間 6:00 – 23:00
定休日 年中無休
住所 愛知県豊橋市広小路一丁目18 ウェルプラザユメックス5階
TEL 0532-35-9666
mail ogura@trialvillage.net
Instagram trialvillage
(https://www.instagram.com/trialvillage?igshid=MzRlODBiNWFlZA%3D%3D)
豊川市
大内 舞さん
食べる事が大好きで飲食店関係の仕事に従事。現在は豊川のバスケットボール付きカフェの管理人。
移住のきっかけ
食べることが好きな私は長年飲食系の仕事をしていました。オーナーの小林さんとご縁があって先立ってオープンした名古屋の姉妹店への転職を経て3年前から豊川市に移住、週に1度は名古屋の店舗へも通っています。
豊川市に移り住んでみて
移住する前は閉鎖的だとかマイナスイメージの話が耳に入りましたが、実際には全然そんなことはありません。応援してくれたり、この土地のことを教えてくれたり、やさしく受け入れてくれました。
名古屋で生まれ育ったので豊川は「どこを見ても山が見える」のが新鮮で。”田舎っぽさ” というよりも、開けた土地で空が広い…私には “いいな” と感じました。お散歩やサイクリングを楽しめる佐奈川や、御津山も好きですね。初めて豊川に来てゆっくり過ごしたいという方には河川敷をご案内したり、豊川には個人がやっている個性的なお店が多いので、そんなお店を紹介したりもします。
こんな方の相談が得意です!
私は食べることが好きだから、「食」を入り口に豊川のことを知っていきました。そういう、何か自分の “軸” を持っている人は相談に乗りやすいですし、関連する地域の方と繋げやすいかと思います。
Grape Park Court (グレープパークコート)
ZIP-FMナビゲーター小林拓一郎氏が実家の農地を転用してオープンしたバスケットボールコート付カフェ。地元の方はもちろん遠方からバスケファンも集う場。
営業時間(11月〜3月)平日 10:00-18:00 土日 10:00-17:00 (4月〜10月)平日 10:00-19:00 土日 10:00-18:00
定休日 月曜・火曜・水曜
住所 愛知県豊川市土筒町河原2−2
mailgrapeparkcourt@gmail.com
Instagram grape_park_bsk
(https://www.instagram.com/grape_park_bsk?igshid=MzRlODBiNWFlZA%3D%3D)
蒲郡市
鈴木 芳さん
地元蒲郡市西浦を盛り上げようとUターン移住し、現在は目の前が海の食堂とプライベートサウナ付のゲストハウスを運営。
移住のきっかけ
蒲郡市西浦の生まれ。大学進学で九州へ移住して就職、結婚もして合計12年間を過ごしました。一度お店を始めたものの閉店し、仕事を探していたところ地元で仕事を見つけて蒲郡へUターン移住しました。
蒲郡市に移り住んでみて
移住後もやりたい仕事を求めて転職をしつつ、夫婦で自転車にハマったことからサイクルカフェを構想、1年ほど全国を自転車で走りながらサイクルカフェのあり方を探っていました。開業してすぐに集客できるとは思っていなかったので、まずは人通りの多いところでブランディングをしようと考え、竹島で5年間営業をしましたが、テナントの老朽化を理由に西浦へ移転することになりました。自転車の楽しさや、この地域の暮らしとか住みやすさをお伝えできます。
こんな方の相談が得意です!
地元のネットワークに強い一方で、移住してきた方とよく遊んでいるので移住の先輩も紹介できます。何かしらのハブになればいいと思っていますし、いろんな相談にお答えできますよ。
CHARI-CAFE POTTER 西浦食堂
「人と地域を繋ぐ循環拠点、新しい形のエイドステーション」がコンセプト。竹島から「西浦」へ移転。元漁協の施設を改装し、1Fは「西浦食堂」として営業、2Fはプライベートサウナ付きのゲストハウスに。
営業時間平日11:00ー17:00 土日8:00ー17:00
定休日 水曜
住所 愛知県蒲郡市西浦町前浜2番地
TEL 0533-95-6343
Instagram chari_cafe_potter
(https://www.instagram.com/chari_cafe_potter?igshid=MzRlODBiNWFlZA%3D%3D)
田原市
小川 史さん
田原市へサーフィン旅行をしたことをきっかけに移住。現在は農家レストランを営む。
移住のきっかけ
30歳の時に忙しさで体を壊したのをきっかけに仕事を退職、サーフィンをしながら5年ほど海外を旅していました。国内では仙台から沖縄まで旅した中で波が良く日本の中心で移動しやすかったのが田原市。大阪時代は枯らしてばかりだった観葉植物がスクスク育ち、自分の調子も良くなって、この土地の持つエネルギーを感じました。バイブスが身体に合ったというのが1番です。
田原市に移り住んでみて
クラスの人数が少ない田舎は、小学校の勉強が行き届いてむしろ教育に良いと思います。ただもうちょっとあってもいいなと思うのが芸術と音楽。知り合いのミュージシャンを呼んだり、国際交流の機会や地域のこども園で農業や芸術、科学などを学び体験する機会をつくっています。
こんな方の相談が得意です!
農業はじめたい人や、飲食のお店を開きたい人。子育て世代や自然の中で暮らしたい人。
DIEZ café (ディエス カフェ)
循環型農業にいち早く注目し、” 海をきれいにしたい農法”で栽培した野菜を使った料理と自慢のエスプレッソを提供する農家レストラン。築70年の元保育園をリノベーションした空間を、オーナーの娘が作成した壁面アートや数多くの観葉植物が彩る。
営業時間10:00ー17:00
定休日木曜・金曜
住所愛知県田原市赤羽根町天神95番地7
TEL 0531-45-3311
Instagram diezcafe
(https://www.instagram.com/diezcafe?igshid=MzRlODBiNWFlZA%3D%3D)
新城市
山本 悠司さん
新城市作手出身。他地域も経験し、Uターン移住。カレーが人気なカフェを営む地域の繋ぎ役。
移住のきっかけ
自立したくなって豊田市・岡崎市へ移住し、18年間働きました。6年前に父が他界してから岡崎市と作手の二拠点生活に。地域貢献したい気持ちと物置になっていた建屋の活用を考えて、飲食店経験の長かった妻のアドバイスからカフェを始めることにしました。
新城市に戻ってきてみて
少なくとも江戸時代からの家系で、自分は地域で育てられてきました。地域の人々は他人じゃないという気持ちで、大人になってからも地域活動は積極的に行っていました。田舎って実はゆっくりできないんですよね、付き合いがあるから。個人的にはやらないのも自由だと思いますが…ゴミ処理とか草刈りとか都会のように外注すれば済むのと違って、インフラに予算がさけないからみんなでやっているわけです。そういう「なんのためにやるのか」は体感しないとわからないわけで。今は地域のことをガミガミ言う人は減っているし、分からないことは素直に質問すれば、相談に乗ってくれると思います。
こんな方の相談が得意です!
移住してきた人と地元の人のギャップがよくわかるので、メリットとデメリットをはっきり言えます。小さな子どものいる同年代の家庭には実際のところ生活がどうなのかという話ができます。
恋して!宇宙少年CAFE
作手高原にあるスパイスカレーが人気のカフェ。世界的な人気アーティストyoshi47の壁画のインパクトが大きい店舗は地域のランドマークに。店名の由来は所属するバンドでリリースした曲名から。
営業時間 10:00ー17:00
定休日 火曜・水曜
住所 愛知県新城市作手高里字稲場川3−1
TEL 0536-29-9485
Instagram koi_site_uchushonen_cafe
(https://www.instagram.com/koi_site_uchushonen_cafe?igshid=MzRlODBiNWFlZA%3D%3D)
設楽町
清水 貴裕さん
水源地を探して京都府から設楽町へたどり着く。したらワークス協同組合でマルチワーカーという新しい就労スタイルをご提案。
移住のきっかけ
生まれは京都で、現在は豊川市に住んでいます。僕は水が大好きで、水源地を探して設楽町に来ました。町には3つの大きな河川の水源地があって、それだけでもすごい。地域の人もみんな水源地であることを誇りに思っていて、例えば名倉地区の水田は美しく残すべき景観だと思っています。そこで作ったお米は美味しくて、町外の農家さんが羨むほどの水質なんです。設楽町で活動を始めてから学生から移住に関する問合せが増えました。実際に設楽町を訪れてくれる学生もいて、マルチワーカーという働き方やライフスタイルを学んでいきます。
なぜマルチワーカーという働き方なのか
設楽町へ移住を希望する人はいても仕事がなかったり、起業や就農にもハードルがあります。そんな課題を解決すべく実現したのが愛知県初の特定地域づくり事業協同組合である「したらワークス協同組合」でした。
こんな方の相談が得意です!
開業やデザイン、仕事の紹介ですね。したらワークスは派遣して終わりではなくて、いろんなタイプの方が移住する中で自分の道を探す場にして欲しいとお願いしています。
したらワークス協同組合
季節や時間ごとに複数の仕事に携わる”マルチワーカー”として働き収入を安定させる新しい雇用のスタイルを推進。「水源の町で“したい!”を“したら!”」をキャッチコピーに、就労者がマルチワーカーとして働きながら自身のやりたいことを見つけられるように促している。
営業時間 10:00-16:00
定休日 土曜・日曜・祝祭日
住所 愛知県北設楽郡設楽町田峯字下畑9(旧田峯小学校内)
TEL 0536-64-5004
HP したらワークス協同組合(https://shitara-works.studio.site/)
東栄町
金城 愛さん
東栄町の地域おこし協力隊を経て体験型ゲストハウスを経営。
移住のきっかけ
沖縄出身、三重や海外での生活を経て愛知県の事業である「あいちの山里で暮らそう80日間チャレンジ」をきっかけに東栄町へ。80日間で東栄町に住みながら地域の祭りや人々のこと、感じたことをSNSやメディアで発信していました。この地域のことが好きになってチャレンジ終了後も東栄町の地域おこし協力隊への参加を経てゲストハウスdanonをオープンしました。
東栄町に移り住んでみて
やりたいって言った時に地域の人々が伴走してくれるのが東栄町の魅力。移住して町で新しいことを始める人が増えていることと、地域の方々が背中を押してくれる雰囲気がよいのではないかと思います。
そうして少しずつ移住者が増え、移住者同士のコミュニティも自然にできています。さらに移住した人が地元の人との繋がりも持っているので、結果として移住しやすい雰囲気があるのかもしれませんね。
こんな方の相談が得意です!
移住希望者の方が、何を求めているかによって人を紹介したりしています。移住した後の事も考え、やりたいことを実現するのに東栄町が本当にいいのか?という視点も持ちながらサポートしています。
特に自分が事業を立ち上げていることもあり、なにか東栄町で事業をしたい方の相談や必要な人につなげるのが得意です。
体験型ゲストハウスdanon
愛知県東栄町にて営業する、築150年の古民家で「奥三河で暮らすように遊ぶ」がコンセプトのゲストハウス。キッチンカーで豊橋や豊川へのマルシェ出店なども行う。
営業時間 チェックイン16:00 チェックアウト10:00
定休日 水曜
住所 愛知県北設楽郡東栄町本郷下前畑6-1
TEL0536-76-1860
Instagram danon.toei
(https://www.instagram.com/danon.toei?igshid=MzRlODBiNWFlZA%3D%3D)
豊根村
稲垣 淳さん
豊かな自然に魅了され豊根村にIターン移住。豊根村役場にて移住の窓口を担当。
移住のきっかけ
生まれは名古屋市で結婚して豊田市に住み、今から23年前に豊根村へ移住しました。
実家のある豊明市が豊根村と”友好自治体”で豊根村にキャンプで来たことがありました。「あそこで住めるならいいな」と思っていたところ、豊根村役場の職員募集を見つけて移住を決めました。
豊根村に移り住んでみて
お正月明け、ちょうど雪が降った日に引っ越したのをよく覚えています。最初の半年は単身赴任、その後に妻子も移住しました。Iターン移住が少なかった頃なので、相手は知っているが自分は知らないということが多くて。村のみんなが知り合い同士という中で溶け込めるのかという不安はすごくありましたが、PTAや消防団を通して少しずつ自分を覚えてもらいました。
こんな方の相談が得意です!
子育てなど自分の経験からリアルな話ができると思います。移住の相談に来られる方には住まいや仕事、医療機関など持ってるだけの情報は提供するようにしています。「こんなはずじゃなかった」と言われるのが一番悲しいので、良いところも悪いところも必ずお伝えするようにしています。
豊根村役場振興課
職員の過半数が移住者という豊根村役場。移住希望者からの問合せ対応、村での生活、住居、定住移住支援などを紹介する移住の窓口。
営業時間 8:30ー17:15
定休日 土曜・日曜・祝祭日 年末年始(12/29-1/3)
住所 愛知県北設楽郡豊根村下黒川字蕨平2
TEL 0536-85-1312
HP 豊根村への定住移住について(https://www.vill.toyone.aichi.jp/iju/index.html)
東三河の移住ポータルサイト「彩り、よりどり東三河」
本記事では8名の移住サポーターを紹介しましたが、東三河の移住ポータルサイト「彩り、よりどり東三河」には働き先の情報や各市町村の支援施策情報など様々な情報が集約されています。
もっと東三河について知りたい方は是非一度サイトにご訪問ください。
■彩り、よりどり東三河
https://iju-higashimikawa.jp/