【福島県玉川村】体験アクティビティで村を盛り上げる人気宿『森の駅 yodge(ヨッジ)』に行ってきました!

\地域おこし協力隊募集中!/

玉川村では、①移住コーディネーター②新体験アクティビティ創出支援③美しい村づくりの3名の地域おこし協力隊を募集しています!

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玉川村ホームページ「地域おこし協力隊の募集について」
https://www.vill.tamakawa.fukushima.jp/living/living_chiikiokoshi/

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https://turns.jp/101549

東京から電車でも車でも130分ほどでアクセスできる福島県玉川村は、阿武隈高地や阿武隈川、千五沢ダムをはじめとする雄大な自然と、それらを活かした多彩なアウトドアアクティビティが楽しめる村。

近年は、観光・アクティビティを軸にした村おこしに力を入れており、
サイクルヴィレッジたまかわ」「コワーキングスペースたまかわ」などの観光・交流拠点施設が続々とオープン。今年9月には新たに「乙な駅 たまかわ」の開業を予定するなど、旅の目的地としてますます盛り上がりを見せている地域だ。

そんな玉川村に2021年7月にオープンしたのが、「たまかわ観光交流施設『森の駅yodge』」。1910年(明治43年)に創立され、昭和28年に建築された「旧四辻分校(小学校)」をリノベーションして造られた体験型宿泊施設で、学び舎の趣を残す全5室の客室やカフェからは、のどかな里山の風景を望む。

ゆったりと流れる時間に、大自然に親しむサイクリングや屋外サウナ、農作業、渓流釣り、郷土料理づくりなどの多彩な体験型コンテンツ。

都会の喧騒から離れた非日常空間の中で、里山暮らしの豊かさを全身で体感できる宿だ。

yodgeが立地するのは、玉川村の東の端。JR郡山駅からは車で約40分、最寄りのJR泉郷駅からも車で15分ほどと、決してアクセス環境が良いとは言えない。だが、宿泊客のおよそ8割は首都圏からやって来る20~30代の若者で、その中にはyodgeを目当てに繰り返し村を訪ねて来る者も多いのだという。

若者を惹き付け、村に新しい人の流れを生み出すyodgeには、一体どんな魅力があるのだろうか。

 

“小さな幸せ”に気付く宿

yodgeには、2つの特徴がある。一つは”何もない”をコンセプトにする宿であること。

客室には布団が敷いてあるのみで、テレビも冷蔵庫も時計もない。施設内で使用する水は井戸水を活用しており、台風や落雷に見舞われた際は停電することもある。

都会暮らしに慣れ親しんだ若者にはさぞかし不便なのではと思えるが、そこには、”何もない”からこそ、日常の中にある “小さな幸せ“に気付いてほしいという思いがあるのだと、運営責任者の遠藤雅人さんは言う。

遠藤雅人さん|たまかわ未来ファクトリー株式会社

福島県二本松市出身。高校卒業後上京し、飲食店経営など複数の仕事を経験。コロナ禍を機に2021年にUターンし、2022年より「たまかわ観光交流施設 森の駅yodge」の運営責任者を務めている。月の半分ずつ東京と福島を行き来する二拠点生活を実践中。

 

「施設内に“何もない” からこそ、皆さまには積極的に部屋の外に出て自然の中で親子の時間を過ごしたり、宿泊客同士で焚火を囲んでお酒を交わしたり、地域の方々との交流を楽しんでいただきたいです。

蛇口をひねれば水が出てくることへの感謝の気持ちや、火やガス、電気のありがたさ。yodgeには都会暮らしで忘れられがちな大切な気付きがあり、そうした気付きの一つひとつが、何気ない日常の中に“小さな幸せ”見出すきっかけになるはずです」

”何もない”からこそ、鮮明に見えてくる豊かさもある。

宿の周囲を歩けば自然の音色が聞こえ、近隣住民と挨拶を交わせば会話が弾むこともしばしば。yodgeの宿泊客の中には、住民と話すうちに仲良くなり野菜をもらって帰ってくる人や、初対面にも関わらず家に上げてもらったと楽しそうに話す人もいるという。

「yodgeが立地する四辻新田地区は、少子高齢化と人口減少が急速に進む限界集落で、ここができるまで観光客が来るような土地ではありませんでした。yodgeをきっかけに地域全体で宿泊客を迎え入れる新しい風土が生まれたのは自分としてもすごく嬉しいですし、この地区の最大の魅力である人の明るさや優しさを多くの人に感じてもらうきっかけになればと思っています。
yodgeが伝えたい“小さな幸せ”を一番知っているのは村の人たちなので、ぜひ交流を楽しんでいただきたいです」

 

地域の風土を継承

yodgeのもう一つの特徴は、地域住民に愛されている宿であること。

その背景にあるのは、yodgeが担う風土の継承拠点としての役割だ。

yodgeの前身は、100年に迫る歴史を持ちながら少子化に伴う児童数減少を受け、2006年に廃校になった「旧四辻分校」。地元住民は「たくさんの思い出が詰まった学び舎を廃れさせたくない」と、閉校から20年近く清掃や草刈り、花壇の手入れなどを毎年欠かさず行い、集会やお祭り会場などとしても積極的に活用してきた。

世代を越えた憩いの場として親しまれてきた歴史と思いを受けたyodgeは、住民や卒業生らの意見を積極的に取り入れ、校舎の外観と教室からの眺めをできる限りそのまま受け継ぎつつリノベーションして造られている。


卒業制作品をそのまま生かしたステンドグラス窓


屋根裏には「旧四辻分校」で使われていた本などが並ぶ

yodgeが継承してきた風土は、建物だけではない。

象徴的なのが、毎年8月にyodgeの正面玄関前に広がる旧校庭で開催される夏祭りだ。古くから夏の風物詩として親しまれてきた地域行事だったが、人口減少に伴う担い手不足にコロナ禍が追い打ちをかけ、一度は休止。

だが、遠藤さんが「地域の人が大切にしてきたものを途絶えさせる訳にはいかない」と、2022年に「yodge夏祭り」として復活。地元住民と、地域外からやって来るyodgeのリピーター客らを中心に、500人以上が参加する一大イベントとして生まれ変わらせた。

毎年夏祭りの準備期間になると、旧校庭では住民らによる盆踊りや太鼓の練習会が開かれる。そこに宿泊者が飛び入り参加することもあり、yodgeがなければ生まれなかった新しい風景が生まれている。

▼yodge夏祭り

村全体を盛り上げる交流拠点へ

yodgeでは、2021年に活動を開始した「サイクルヴィレッジたまかわ」と連携を図り、宿泊客に向けて自転車を貸し出したり、サイクルヴィレッジの利用者の宿泊費を優遇するなど、村内の観光関連施設との連携を深めてきた。

今年9月には村の西の端に「複合型水辺施設 乙な駅 たまかわ」がオープンする。「乙な駅」は、クラフトビール製造工場やカフェ、レストラン、観光案内所を備えた観光・交流拠点施設で、阿武隈川のほとりに建つ立地を活かし、SUPやカヌーなど水上アクティビティの拠点施設としての活用も見込まれている。その運営にも遠藤さんが携わることになっており、今後は村の東と西の両拠点から村全体を盛り上げていく計画だ。

「yodgeや乙な駅に行ってみたいから玉川村に来るという良い流れを生み出し、多くの人に玉川村の良さ、福島の魅力を伝えていきたいです。来てもらえれば一発で好きになってもらえる村だという自信があるので、ぜひ一度お越しください!」

yodge

HP:https://tamakawa-yodge.com/
Instagram:@ yodge_fukushima(https://www.instagram.com/yodge_fukushima/)

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