若い世代が増え続けるまち、福岡県の粕屋町(かすやまち)を知っていますか?

田舎すぎず、都会すぎない。暮らすのにいいまち、粕屋町。

福岡県にある粕屋町(かすやまち)をご存知ですか?

福岡市に隣接し博多駅や福岡空港まですぐの好立地にありながら、田園風景が残る自然豊かな環境と、充実した都市機能がバランスよく調和した、理想的な“トカイナカ”

人口は4万8千人超(令和5年11月末時点)と九州地方の町村ではもっとも多く、特に子育て世代が多い活気のあるまちです。

粕屋町Data

面積:14.13平方キロメートル

人口:48,886人

世帯数:21,862世帯

交通:

<車>九州自動車道 福岡IC、福岡都市高速道路 粕屋出入口、国道201号など

<電車>JR篠栗線(福北ゆたか線)、JR香椎線の2路線6駅

※データはすべて令和5年11月末時点

1.自分らしく働けるまち

博多駅から電車で10分、福岡空港からは車で15分。どこに行くにもアクセス至便な立地で、都会で働きながら自然豊かな郊外での暮らしが叶います

✔️ オフィス出勤:通勤時間の負担が少なく、ゆとりのあるライフスタイルに

✔️ リモートワーク:自然豊かな環境のなか、自分のペースで

✔️ 起業:町内での起業はもちろん、粕屋町に住みながら隣接する大都市での起業も選択肢に

2.いきいきと暮らせるまち

・充実した住環境

近郊農業が盛んで、田園風景も残る粕屋町。自然の景観が暮らしのすぐそばにある環境です。

なかでも町のシンボルとなっている駕与丁公園は、筑前三大池に数えられる駕与丁池をぐるりと囲むように整備された自然豊かな公園。敷地内には180種・2400本ものバラが咲き乱れる「バラ園」や、ナイター設備つきの野球グラウンドなどがあり、町民の憩いの場となっています。

また、町内にはスーパーやコンビニが複数あり、日常の買い物に不便を感じることはありません。食料品に衣料品、雑貨店に電器店、映画館などのエンターテインメント施設まで入居する大型ショッピングモールは、家族連れを中心に人気のスポットです。

・孤立させない育児支援

児童館と子育て支援センターの機能を併せ持つ「かすやこども館」

子育て世代の人口増加を支えているのが、充実した子育て環境。育児に関するイベントや交流拠点が充実し、育児で孤立することがないようサポートする土壌が育まれています。

また、町立保育所の数も多く、働くお父さん・お母さんを支えます。

3.活気があふれるまち

若い世代、特に子育て世代の人口増がたびたび取り上げられる粕屋町。

実際にデータを見てみると、高齢化率は18.08%(令和5年10月時点)と福岡県内でもっとも低く、出生率(普通出生率)は福岡県内でもトップクラスに高いため、長らく自然増が続いています。

町内には少人数の会議や講座、講演会から発表会やコンサートまで対応できる「サンレイクかすや(粕屋町立生涯学習センター)」、2つのアリーナとプールを備えた総合スポーツ施設「かすやドーム(粕屋町総合体育館)」、図書館と歴史資料館を併設し、町の歴史や文化に気軽に触れることのできる「粕屋フォーラム」など、暮らしを豊かにする施設が充実。町民による文化活動・サークル活動が盛んに行われています。


左から「サンレイクかすや」、「かすやドーム」、「粕屋フォーラム」

また、春には駕与丁公園のバラ園で行われる「バラまつり」、秋には全国から約3000人の踊り子が集まる「YOSAKOIかすや祭り」など、さまざまなイベントが。活気あふれる町の雰囲気をぜひ感じてみてください。


【インタビュー】
神奈川から粕屋町へUターンし継業。
先輩である父とともに店舗経営に取り組む

2023年4月にオープンした理容・美容サロン「JACK&NICO from RODAN(ジャックアンドニコ フロム ロダン)」。粕屋町で父親の直樹さんが長年営んできた床屋を、美容師である総一郎さんが就職先の神奈川から戻って引き継ぎ、新たに美容業も加えて再スタートを切りました。

現在は直樹さんとその友人が理容師として、総一郎さんと神奈川時代の同僚が美容師として働いています。

今回は粕屋町へのUターンを選んだ総一郎さんに、仕事や地元に対する思いを伺いました。

なんとなく歩み始めた美容師の道。
外に出た経験が、家業のありがたさに気づくきっかけに

“首都圏で修行をした人が地元に戻って家業を継いだ”と聞くと、子どもの頃からその仕事に憧れて……というストーリーを思い浮かべがちだが、総一郎さんの美容師としての出発点は、“なんとなく”だったそうだ。

「僕、あんまり積極的なほうではなくて。高校2年で進路を決めなくちゃいけなくなったときに、実家がそういう仕事をしているし美容師でいいかな、くらいの感じ。だから、特に美容師になりたかったわけじゃないし、実家を継ぐこともまだ考えていませんでした」

働いている父親の姿を“かっこいい”と憧れたこともなければ、むしろ子どもの頃は土日も仕事でどこにも連れて行ってもらえず反感すら抱いたこともあった、という総一郎さん。

「だから、美容師の仕事を好きになるまでけっこう苦労しましたよ」と語る。

そんな彼がどのようにして美容師としての自覚を得たのか。それは、就職した先での経験だった。

「甘えちゃうから早いうちに実家を出ようと思っていた」という総一郎さんは、神奈川で複数店舗を展開する美容室が福岡で開いた説明会に参加。なんとなく惹かれるものがあったそうで、卒業後はそこに就職し、神奈川県横須賀市に移る。

「朝の早起きも夜遅くまで働くのも本当につらくて、社会人の大変さを知りました」

しかし、仕事をするうちにお客様から「ありがとう」と言われる機会も増え、その言葉にやりがいを感じるようになったという。

また、この会社で得たものは“苦労”と“やりがい”だけではなかった。

「技術面で言えばカット。ベーシックを大切にする会社だったので、どこに行っても通用するカットの技術を身につけられました。そして内面的な部分では、人との関わり方。人を管理する立場にもなり、個々に合わせた教育の仕方なども学びました。その2つが特に大きい経験でしたね」

そうして美容師としても人としても一人前になった総一郎さんは、ほどなくして店を任されるように。その頃から、実家からの「そろそろ帰ってこい」のサインが出され始めたそうだ。直樹さんは総一郎さんがいつ戻ってきてもいいように、工事の段取りや手配を少しずつ進めていたらしい。しかし、総一郎さんにはせっかく得たお客さんを手放したくないという思いや、店長職に就いたばかりでまだ何も成し遂げられていないという思いがあり、2年ほど返事を先延ばしにしていた。その間、関東での独立は考えなかったのだろうか。

「もちろん考えましたよ。ただ、ちょうどコロナ禍で先輩たちが独立を延期するのを目の当たりにし、継げる店がある自分の環境ってありがたいんだな、と改めて感じまして。なんだかんだ粕屋町に戻ってきたいという気持ちもあったので、せっかくなら継ごうと思いました」

社員ではなく、経営者に。
父の助けを借りながら、外で学んできたことも活かす

2023年4月のオープンから約半年。店長経験があるとは言え、自分ですべての責任を負って経営するのは初めてのこと。「社員脳から経営者脳に考え方を切り替えるのが大変です」と、試行錯誤しながら初めての経営に取り組んでいる。

「以前は会社に『この商品を扱いたい』と言えば簡単に取り寄せられたんですが、今はその商品がどのくらい売れるのかも考えながら決断しなくてはいけないので、覚悟や責任感の違いを感じています。

僕はどうしても金遣いが荒いので(笑)。どういう部分にお金がかかるのか、とか、やればやった分だけ収入が増えるわけではなく出ていくものも増えるんだ、とか、金銭面……特に支出に関してはかなり父からアドバイスをもらうことが多いですね。本当にいつも助けてもらっています」

逆に、マーケティングでは総一郎さんの取り組みが活きている部分が多いようだ。たとえば、直樹さんたちの世代には馴染みの薄いWEBを使った集客がそのひとつ。

「横須賀で店長をしていた時代にコンサルの方に入っていただいていたので、特にWEB集客の重要性は理解していました。そこでオープン前の2月頃から準備をはじめた結果、初月には新規のお客様が100人以上来てくださいました」

また、美容師個人の強みを活かしたブランディングも総一郎さんの発案だ。女性のショートカットを得意とする総一郎さんと、メンズカットを得意とする同僚。そして、美容ではできない顔剃りなどの施術を行うこともできる父親たち。それぞれの得意分野を前面に打ち出すことで、顧客のニーズに高い水準で応えることができる。カウンセリングの丁寧さも満足度に貢献し「ここなら自分の思ったとおりの仕上がりが望める」と、再来店率は50%を超えるそうだ。

理容と美容。財務とマーケティング。それぞれが自身の持つスキルを発揮することで、発展的な継業を実現させた「JACK&NICO from RODAN」。実は父子以外の家族の意見も、店作りに取り入れられているらしい。

「この西海岸風の店舗デザインは母と妻の意見で決まりました。僕は正直使いやすさ重視であまりこだわりがなかったので『モノトーンとかどう?』って提案したんですけど、『ただでさえメンズのイメージが強いのに、余計にメンズっぽくしてどうするの!』って(笑)」

このフランクな風通しのよさも、家族経営ならではの利点なのかもしれない。

ただ継ぐだけではない。さまざまなものを吸収し、
粕屋町から高みを目指す

理容師である父の店に美容師である総一郎さんが戻ったことで、理容・美容双方の施術ができるようになったが、このハイブリッド業態は粕屋町の特性とも相性がよく、新たな客層の開拓にもつながっている。

「地元の方からは『近くにこういうお店ができてよかった』と言っていただけることも多くて。常連さんが奥さんやお子さんと一緒に来てくれるようになったり、僕がお母さんのカットをしている間に父がお子さんのカットをする、というご家族での利用がすごく増えました」

戻ってくるにあたり粕屋町のことはかなり調べたため、子育て世代が多く出生率も高いことは以前から知っていた。しかし、実際に店に立つようになり「本当にママさん世代が多いんだな」と実感しているそう。

今はまだ準備が整っていないが、数ヶ月後には妻を粕屋町に迎え、自身もここで家庭を作っていくことになる。

「都会すぎないけど田舎でもない。なんでもあるし、穏やかに暮らせる。戻ってきてよかったと思っていますし、子育て世代に人気があるのもわかります」

戻ってきたからにはここでやっていく、と覚悟を決めている総一郎さんに、今後の展望を伺った。

「理容と美容ができることがすごく強みになっていると思うので、いずれは自分も理容師の資格を取るつもりです。今後の目標としては……僕、実はけっこう上に行きたい気持ちがあるほうなんですよ。だからいろんなものを吸収しながら死ぬまで働き続けたいし、最終的にはここを中心に10店舗くらい出せるまでになりたいですね」

粕屋町から福岡を代表する理容・美容サロンが羽ばたく日も近そうだ。


\Information/

粕屋町ではシティプロモーションとしてInstagramアカウントとロゴマークを制作しました。
粕屋町での”暮らし”がわかるショートドラマ動画を是非ご覧ください。

◆粕屋町シティプロモーション Instagramアカウント(@kasuya_citypromotion

◆「かすやのトリコ」公式ロゴマーク

 

                   

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