あおもり食命人の想いと、上北エリアの暮らしぶりに触れる

「お母さんが子どもや家族に体にいいものを食べさせたいと思う気持ちと同じように、お客さんにも健康にいいものを提供したい。」

そんな想いに共鳴して”あおもり食命人”として活動している「ガーデンキッチン垂穂」の小野美保さん。小野さんは、十和田市内で整体業とレストランという異色のコラボを実現させながら、3人のお子さんを育てているお母さんでもあります。

「整体も食事も”体をよくしたい”という思いは同じ。整体にいらっしゃるお客さんは健康に気を使われてて、食に興味を持つ人も多いんです。体の内面を作るのは食事なので、色んな側面からアドバイスできたらと思って、6年前からレストランも始めました。」

お店で出す食事は、あくまでもシンプルに。無駄に火を通しすぎない。化学調味料や旨味調味料は使わない。食材の味が生きるように、野菜の味が濃く感じられるように。

“技術の高い料理ではなく、普段から食べられる食事を提案する。” 小野さんのつくる料理にはそんな想いが込められています。

「子供を育てていくのにも、食ってとても大切でしょ。最近は忙しいお母さんも多くて、食事に気をつかえてないと相談を受けることもあるんです。食の乱れってダイレクトに家庭の問題にも影響していたりして。

だけど、ちょっとしたアドバイスで日々の食事は変えていけると思います。上北地域は食材も含めて、人に優しく、子どもを育てるのにもいい環境だなって感じますね。整体しながら相談に乗ることもあるし、市内の保育園に出向くときも、無理せずできることをやりましょうって伝えています」

十和田市では、食の改善や食育に力を入れていこうとする動きも始まっているそうで、小野さんは市の委員として食育を伝えることもあるそう。

「お店以外だと、垂穂を立ち上げる時から十和田市の企画にも参加させてもらっていて、十和田のブランドとなる加工品の開発にも取り組んでいます。加工品はお土産として贈り物として地元食材をPRすることなので、保存料は入れずに自然のままに楽しんでもらえるレシピを選んでいます。

整体もレストランも商品開発も、時間はかかりましたが、ようやく食育の普及をする土台が整ったところですかね。これからはより多くの人に伝えていく、広めていく段階かなと思っています」

上北エリアの食や暮らしを感じる

そんな小野さんが料理をふるまうイベント「上北エリア移住交流会（※）」が、9月8日に東京で開催されます。
（※上北エリア移住交流会は、上北エリア合同移住フェアの第2部になります）

小野さんこだわりの上北食材をふんだんに使った家庭で作れるメニューがずらり揃い、東京にいながら上北の日常を感じられる1日になりそうです。

※十和田ごぼう牛めし（その他メニューの詳細は、ページ下のイベント概要に記載しております）

他にも、第1部では先輩移住者によるトークセッションや10市町村の移住担当者が揃う相談ブース、ご当地クイズ大会など、様々なコンテンツで上北エリアの暮らしに触れられるイベントとなっております。

※移住者トークセッションでは、三沢市にIターンをして青森ヒバの「Cajon」をつくった長堀晶さんのお話など伺えます
▶︎第1部のトークゲスト、長堀晶さんの記事はコチラより

青森県って、馴染みのない人にとっては遠く感じてしまうのですが、一度行ってみると思ったよりも近くて、文化が濃ゆくて、これはハマってしまうという豊かな食文化のある場所です。

なんだか気になるなと思った人は、まずは交流会に遊びに行ってみてはいかがでしょうか？
現地へいく一番のきっかけは、知り合いを作ること。そのためにはぴったりなイベントだと思いますよ。

（写真：蜂屋雄士）