本土最南端のまち・鹿児島県南大隅町では、多彩な移住体験が可能。
現在、コロナ禍の収束後に向けて万全の予防対策をしながら、プログラムの企画・準備が進められています。その移住体験ツアーで現地へ足を運ぶ前に、まずはオンラインで南大隅町の魅力を体感してみませんか?
農家民泊で、ありのままの南大隅町を体感してほしい
南大隅町は半島の先端という、多くの人が行き交う立地ではないからこそ、外から来た人をあたたかく迎え入れ、外部の文化を積極的にとり入れようとする土壌が育まれています。例えば、35年前から農家が外国人留学生を受け入れる「からいも交流」を実施し、25年前からは東京農業大学の学生による農業合宿も、毎年受け入れています。
地域住民の皆さんと若者との交流会の様子
こうしたなか、地域で大切に育まれてきたのは、「お互いに学び合う意識」です。
外から訪れた人と迎える人が交流し、お互いに高め合おうとする姿勢が、南大隅町には根付いています。今回、ガイドを務める有木円美さんも、こうした地域の人の学び合う姿に惹かれて、2017年に鹿児島市から移住してきました。
2020年に地域おこし協力隊を卒業し、南大隅町に定住された有木さん
学生時代からグリーンツーリズムについて学んできた有木さんは、縁あって南大隅町で農家民泊を手がける人たちが集まる飲み会に参加しました。
「正直に言って、田舎の飲み会では、女性は料理の準備をしたり、お酒を注いだり、年上の人や男性を立てないといけないという先入観があったのですが、南大隅町で出会った方々の飲み会は違っていて。20代から70代までが、性別も年齢も、地元の人、外から来た人も関係なく、語り合っていて、しかも皆さん楽しそうで。この南大隅町で、ぜひ活動してみたい! と直感的に思ったんです」(有木さん)
こうして2017年から3年間にわたって地域おこし協力隊として活動した有木さんは、現在「NPO法人 風と土の学び舎」に所属し、農家民泊や移住体験などの都市農村交流のプログラムを手がけながら、町内にある自宅を農家民泊や農産物の加工場など、地域を盛り上げる拠点とすべくリノベーションしています。
大工さんに教えてもらいながら、自宅をリノベーション中
五右衛門風呂と地元の野菜とつくるピザ窯を制作中
リノベーション中している自宅の全体像
「NPO法人 風と土の学び舎」とは…
長年にわたり東京農業大学の合宿を受け入れてきた地元農家と、合宿を機に南大隅町へ移り住んだ移住者が中心となり、2019年にNPO法人として発足した団体です。地域のさまざまな団体や個人が取り組んできた活動を生かし、町外の多くの人が南大隅町のありのままの魅力に触れられるよう、体験プログラムとして提供しています。農家民泊の受け入れや、町の情報発信も積極的に行っています。【体験プログラム例】
「よこぶお米さまプロジェクト」(どろんこ遊び、田打ちおこし、手植え、水路散策、草刈り、稲刈り、お米さまを食べる会など)をはじめ、「満月の茶摘み・手もみ体験」や「大浜のお父さんたちと地引網体験」、「地元の人と地域をめぐるツアー」、「郷土料理体験」、「農家民泊体験」など、地元住民や団体とともに、 さまざまなプログラムを展開しています。よこぶお米さまプロジェクト(田植え前のどろんこ遊びの様子)
よこぶお米さまプロジェクト(田植えの様子)
よこぶお米さまプロジェクト(田植え後の美しい田んぼ)
よこぶお米さまプロジェクト(稲刈りの様子)
満月の夜限定の茶摘み体験の様子
幻の柑橘とよばれる地元特産の「辺塚だいだい」の収穫の様子
熱帯果樹栽培に携わる移住者から、生の声が聞ける!
現在、地域おこし協力隊として活動する安部川京子さんも今回ガイドを務めてくれます。
安部川さんは、南大隅町の美しい海をはじめとした豊かな自然、人のあたたかさに惹かれ、神奈川県から夫婦で移住。2019年8月から地域おこし協力隊として、佐多岬に近い大泊にあるハウスで、パッションフルーツやパインアップル、アボカドなどの熱帯果樹の栽培と育苗を手がけています。自分の手で育てたフルーツを加工し、かき氷のシロップなど町の新たな特産品を生み出すのが、これからの大きな目標です。
地域おこし協力隊の安部川さん
ハウスで育てている熱帯果樹のパインアップル
【体験プログラム例】
熱帯果樹の栽培の過程である「水やりや草むしり、脇芽取り、受粉、収穫など、実際の作業をありのままに体験してもらえたら」と話します。なかでも、パインアップルは、とれたてのおいしさをぜひ味わってほしいとのこと。このほか、近隣でジャガイモやサツマイモ、マンゴー、デコポンなどを栽培する農家を紹介することもできるそうです。ハウスでの熱帯果樹栽培の様子
なんにもないから、なんでもできる
南大隅町辺塚(へつか)地区から参加して頂く辺塚公民館の広報を行っている前田利香さん。
今回はガイドとして、辺塚地区の概要と、現在募集している地域おこし協力隊の内容、これからつくりだしていきたい未来のシゴトの可能性についてお話し頂きます。
2016年に岡山県から辺塚地区に移住した前田さんご家族
辺塚地区で、地域おこし協力隊としてチャレンジできるシゴト
※辺塚地区での地域おこし協力隊募集や前田さんについて、こちらで紹介しています。
佐多岬沖でブリやトビウオ漁を体験
南大隅町では、農業だけではなく、漁業も盛んです。
今回のツアーでは、本土最南端「佐多岬」のすぐ近くにある「鹿児島県漁業協同組合 佐多岬支所」支所長の田中さんが動画メッセージで参加します。
佐多岬港の様子
佐多岬支所のみなさん(一番右が田中支所長)
鹿児島県漁業協同組合佐多岬支所
温暖な環境に恵まれ、ブリやカツオなどの青物から、クロダイなどの瀬物、アラなどの底物と魚種が豊富。なかでも、冬に、天然のブリに餌を与え、居着かせて釣り上げる「ブリの飼付け漁」が盛んだそうです。また、夏には潜水によるトサカ海苔漁が、秋には「トビウオすくい」という漁が行われています。
現地で、移住体験ツアーが開催される際には、次のような体験ができます。【体験プログラム例】
冬は、「ブリの飼付け漁」を実施。
沖合約3キロにあるブイの周りにほぼ毎日餌をまき、居着いたブリを釣り上げる漁。実際の手釣りを体験できます。秋は、集魚灯に寄ってくるトビウオを、2〜3メートルの長さのタモですくう「トビウオすくい」体験を実施。捕った魚は、さばき方やおいしい食べ方を漁師さんから直接教えてもらえます。迫力のあるブリの餌付け漁の様子(当日は迫力の動画をご覧頂きます)
迫力のあるブリの餌付け漁の様子(当日は迫力の動画をご覧頂きます)
移住のプロによるオーダーメイド型の体験ツアーを!
最後に紹介するのは、移住体験ツアーのコーディネーターを務める「ブロンズ就業支援協議会」の事務局長・尾辻正美さんです。ブロンズ就業支援協議会では、南大隅町への移住・定住に関する相談や、「お試し住宅」の管理などを手がけています。
尾辻さんは、農林水産業を管轄する役場の経済課や、移住定住などを手がける企画課などの管理職も務めた経歴の持ち主。移住相談者の希望や家族構成などに合わせて、支援制度や生活情報などを紹介するとともに、最適な体験プログラムをオーダーメイド型で提案してくれます。
オンラインツアーでは、南大隅町の暮らしと仕事にまつわる情報をお教えくださる予定です。
南大隅町への移住を住まいから仕事まで総合サポートしてくれる尾辻さん
移住経験者や地域おこし協力隊のOG・現役隊員、漁業従事者、役場での経緯を生かして移住相談に携わる方など、さまざまなキーパーソンが集い、盛り沢山の内容で開催される「みなみおおすみオンライン移住体験ツアー」。
本土最南端、南大隅町での暮らしに興味のある方、ぜひ、ご参加ください。
≪3/20のスケジュール≫
※カッコ内は、午後のスケジュールです。★開始15分前の9:45(14:45)から南大隅町の魅力がつまった動画を上映しておりますので、ぜひご覧ください。
10:00(15:00)集合・ツアーのご説明
10:30(15:30)南大隅町産の紅茶を頂きながら、農業体験プログラムのご紹介
おいしい紅茶の入れ方レクチャー付き。※紅茶は事前に送付させて頂きます。11:30(16:30)迫力の動画を見ながら、漁業体験プログラムのご紹介
12:00(17:00)ご意見交換
12:15(17:15)解散
※18:00からの交流会に参加できない方や希望者で、13:00(18:00)までミニ交流会を実施18:00 交流会(午前・午後の部ご参加の皆さんと南大隅町のゲストの皆さん)
・事前に送付させて頂くお酒と陶器のコップで乾杯!
・南大隅町での生き方、暮らし方、働き方についての本音トーク!
- みなみおおすみオンライン移住体験ツアー
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開催日 2021年3月20日(土) 時間 午前の回 10:00~12:15
午後の回 15:00~17:15
※開始15分前から入室できます。
動画上映してますので、ぜひご覧ください。会場 オンライン(ZOOM)開催 定員 午前・午後 各5名 参加費 1000円 参加費補足 参加者へは、南大隅町の特産品をプレゼント致します。 主催 鹿児島県南大隅町 お問い合わせ先 TURNSイベント係
TEL 03-6269-9732
mail event★turns.jp
(★を@に変更してお送りください。)参加対象 少人数でのオンラインイベントになりますので、顔を出して参加いただけると嬉しいです!