移住先での働き方は人それぞれ。
企業や組織に所属して仕事をするだけでなく、自分で生業をつくる「起業」や、さらにはどこかに所属しながら地域との関係性を育んだのち起業する人もいることでしょう。
地方での仕事選びってどうすればいいの?
給料や家賃など、都心と比べてお金事情ってどうなの?など
いきなり起業…ではなく、会社勤めの移住経験者の話を聞いてみませんか。
大阪にいるあなたのもとへ、和歌山から会いに行きます。
「TURNS×W(ターンズ・バイ・ダブリュー)-体感する雑誌-」は、実際に『TURNS』で反響の高かったさまざまな特集をテーマに掲げ、毎回異なる移住者2名をゲストにお迎えし、都心と和歌山県(=W)の接点をつくるシリーズ企画です。
大阪開催3回目となる12月21日(土)のテーマは「地方の経済入門」。
今回のゲストは、キャリアコンサルタントを務めるかたわら、農業や工芸で地域活性化を図る「おいけファーム」を結成し、福祉や環境などソーシャルな活動にも携わる和歌山市在住の石渡 祥子さん。そして、鳥獣食肉処理加工施設「古座川ジビエ 山の光工房」に所属しながら、総合格闘家「ジャイアン貴裕」としても活躍する、古座川町在住の鈴木 貴裕さん。お二人とも和歌山県を拠点とするIターン移住者です。
当日は、ゲストにゆかりのある軽食もご用意いたしますのでお楽しみに!
【guest#01 石渡 祥子(いしわた さちこ)さん】 < キャリアコンサルタント・おいけファーム>
石渡さんは兵庫県西宮市のご出身です。名古屋の国立大学に6年間勤務したのち、旦那さんの転勤に伴い東京にお引っ越し。東京でも大学職員を10年間務め、学生たちのキャリア相談に乗り、そのスキルを磨こうとキャリアコンサルタントの資格を取得しました。
「やったことのない経験をしながら地方で暮らしてみたい」という思いから、実家から遠過ぎない関西圏で移住先を検討。田舎過ぎない地方であり、関西国際空港とのアクセスの良さや、農家民泊を介して知った地域の人柄などに惹かれ、2018年に和歌山市へ移住しました。
インドネシアの孤児院にて。グレーの服の女性が石渡さん。発展途上国のボランティア活動に参加していたことから国際空港に近い移住先を希望したのだそうです。
移住後、和歌山大学での半年間の勤務を経て、現在はキャリア開発専門のNPO法人「日本キャリア開発協会」の会員として所属。キャリアコンサルタントとして相談を受け、大阪などで開催される就職フェアの相談ブースを担当するなどしています。
さらに2019年4月には、和歌山で知り合った友人6名と共に、農業や工芸に触れる機会をつくり地域活性化を図る「おいけファーム」を結成。紀の川市を拠点に、耕作放棄地を活用した農業や古民家再生のDIY、直売所の運営、体験イベントなども企画・運営しています。
また、「NPOわかやま環境ネットワーク」では、地球温暖化防止活動推進員として講座やイベントの運営に関わっています。
「おいけファーム」の活動拠点があるのは、紀の川市・大池遊園のそば。田畑に囲まれた長閑な場所です。
イチジクの収穫体験イベントの様子。県外のイベントに出店し、和歌山産の農作物を紹介・販売することもあります。
「NPOわかやま環境ネットワーク」が主催する推進員養成講座でファシリテーターを務めたこともありました。
【guest#02 鈴木 貴裕(すずき たかひろ)さん】 < 古座川ジビエ 山の光工房・総合格闘家 >
一方、鈴木さんのご出身は千葉県白井市です。格闘技ジム「パラエストラ松戸」に所属し、2009年4月に総合格闘技団体「修斗(しゅうと)」でプロデビューを果たしました。「修斗史上最もドラえもんを愛し、藤子・F・不二雄先生を敬愛するシューター」を自称し「ジャイアン貴裕」というリングネームを掲げる総合格闘家です。
移住前は、東京都内まで電車で約1時間という好立地のニュータウンに住んでいましたが「もっと自然環境が豊かな地域で、のびのびと子どもを育てたい」という思いから、奥さんの出生地である和歌山県南部への移住を検討し、2017年に古座川町へ移住しました。
リングの上で我が子を抱いているのが鈴木さん。左の男性は、ペアでよく活動をしている内藤のび太選手。
移住地を検討する際にまず活用したのは、和歌山県が運営する移住ポータルサイト「WAKAYAMA LIFE」でした。サイトの情報を頼りに、移住経験者の話を聞くイベントに参加し、「和歌山県ふるさと定住センター」の現地案内を受けて移住地を決定。この実体験を生かそうとセンターに2年間勤務し、現地案内スタッフとして移住支援に邁進しました。
また以前から、格闘家の体づくりに最適な高たんぱく・低脂肪で栄養価の高いジビエに関心を持っていた鈴木さんは、狩猟から加工や販売にも携わりたいと考え、2018年には狩猟免許を取得し、2019年3月には銃の所持許可も取得。2019年4月より「古座川ジビエ 山の光工房」に所属しています。
現在、フレンチやイタリアンなど都心の高級飲食店を中心に販路を広げ、鈴木さんを筆頭に格闘家・アスリートに向けてのジビエ肉のプロモーション事業「古座川ジビエ大作戦」も展開。格闘家とジビエ施設職員という二足のわらじを見事に組み合わせて活動しています。
国指定の天然記念物「一枚岩」をはじめ、古座川町には雄大な自然が広がっています(photo:古座川町役場)
「古座川ジビエ」のキャッチコピー “こころうたれる”。命の恵みに対する感謝とその美味しさを表現しています。
格闘技イベントに出店し、ジビエステーキ串などを販売してPR。写真は強面ですが、優しい方なのでご安心を!
当日はゲストトークだけでなく、海南市、橋本市、紀美野町、古座川町の移住相談担当者が加わり全員で交流会も行います。「TURNS×W」を介して和歌山のベールをめくるうちに、あなたの人生にふと、和歌山暮らしという選択肢のページが増えているかも?
「TURNS×W」今後の開催予定(全9回)については、詳細が確定し次第、当サイトや関連SNSで随時お知らせします。1回だけのご参加も、連続でのご参加も歓迎です。思わず通いたくなるよう、さまざまなテーマでお待ちしております。
文 前田有佳利
\2019年度TURNSx和歌山県の事業全体はこちら!/
https://turns.jp/28803
- TURNS×W|和歌山の「地方の経済入門」@大阪
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開催日 2019年12月21日(土) 時間 13:00~16:00(12:30開場) 会場 シティプラザ大阪 4階「凜」 地図 住所 大阪市中央区本町橋2-31 シティプラザ大阪 4階 アクセス 地下鉄堺筋線「堺筋本町駅」12号・1号出口より徒歩7分 地下鉄谷町線「谷町四丁目駅」4号出口より徒歩10分 定員 30名(先着順) 参加費 無料 主催 【主催】和歌山県
【共催】大阪ふるさと暮らし情報センター参加方法 下記、申し込みフォームよりご応募ください。 お問い合わせ先 第一プログレス 和歌山県移住PR事業係
tel:03-6269-9732
mail:event★turns.co.jp
※★を@にかえてご使用ください。タイムスケジュール 12:30[開封]開場
13:00[表紙]はじめに「TURNS×Wとは」
13:10[目次]和歌山県ってどんなところ?「和歌山のキホン」
13:20[特集]ゲストトーク「地方の経済入門」
14:30[補足]和歌山県内の地域を紹介「エリアガイド」
15:00[付録]交流会「おしゃべり編集室」
16:00[読了]閉場
※スケジュールは変更になる場合もありますのでご了承ください。
- 司会・進行
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和歌山移住会議|小泉 博史(こいずみ ひろし)埼玉県出身。株式会社Loocal代表取締役。2010年に和歌山市へIターン。2013年に市内初のコワーキングスペース「CONCENT」を開業。2014年には“キッチンをシェアする”をコンセプトにしたイベントスペース「PLUG」を立ち上げる。(のち事業譲渡)。2015年に「和歌山移住計画」をスタート。2017年、和歌山市の帰省者向けマガジン『キセイびと』発行協力。2018年より倉庫を改装した複合施設「北町トッテ」を準備中。
和歌山移住会議|岩倉 昂史(いわくら たかし)大阪府出身。株式会社Kozacara代表取締役。北海道や京都を経て、2015年に和歌山県古座川町に移住。「古座地方から新しい価値をつくっていく」をコンセプトに企画から制作までの一連の作業を担うデザイン会社、Kozacaraを設立。地域のイベント企画のサポートなども行っている。2016年には株式会社あがらとを仲間と共に設立し、完全植物性栽培の野菜や米、食用バラを育て加工し販売も実施。