「履歴書の性格欄にはどんなことを書けばいいの?」
「履歴書の性格欄に短所は書くべき?」

履歴書を書くときに、性格欄は多くの方が悩む項目です。

この記事では、履歴書「性格」欄の基本の書き方から好印象な長所短所の書き方、業界別のおすすめ表現、よくある失敗例と改善点まで、具体例を交えて徹底解説します。

この記事を読んで、採用担当者の視点に立った効果的なアピール方法を身につけ、内定獲得に向けて万全の準備を整えましょう!

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Contents

履歴書「性格」欄の基本ルール

履歴書の性格欄は、あなたの人となりを企業に伝える重要な項目です。単に性格を羅列するのではなく、企業が求める人物像と照らし合わせながら工夫して書くことが内定獲得への近道となります。

まずこの章では、履歴書の性格欄に関する基本的なルールについて解説します。

  • なぜ履歴書に性格を書く必要があるの?
  • 履歴書の性格欄はココを見られている!
  • 書き方の基本と文字数の目安

それでは順に見ていきましょう。

なぜ履歴書に性格を書く必要があるの?

履歴書に性格を書く最大の目的は、企業の社風や価値観とマッチしているかを確認するためです。

スキルや経験が十分であってもチームワークを乱すような性格では採用は難しいでしょう。履歴書の性格欄は、職場で円滑に働けるかどうかの重要な判断材料なのです。

また履歴書の性格欄に書かれた内容は、面接での質問の土台にもなります。記入した内容について具体的なエピソードを求められることも多いため、嘘を書いたり適当な内容を記入するのは避けるべきです。自己分析の結果をもとにして誠実な記入を心がけましょう。

面接でも履歴書の性格欄に書いた内容と一貫性のある受け答えをすることで、信頼感を高めることができます。

履歴書の性格欄はココを見られている!

面接官は履歴書の性格欄を通して、主に以下の3つの観点で応募者を評価しています。

  1. 職務との適性
  2. チームワークの適性
  3. 自己理解の深さ

第一に職務との適性です。たとえば営業職であれば、積極性やコミュニケーション力が求められます。第二に、チームワークの適性です。協調性や柔軟性などが、良好な人間関係を築けるかの判断材料となります。最後に自己理解の深さです。性格の記入内容が具体的で、自己分析に基づいているかを確認します。

履歴書の性格欄に書きがちな「明るい」「まじめ」といった一般的な表現だけでは、本質的な自己理解が不足していると判断される可能性があります。また面接官に印象づけることもできません。具体的なエピソードと結びつけられる表現を選び、客観性を示すことが大事です。

書き方の基本と文字数の目安

履歴書の性格欄の書き方は、基本的に以下のルールをまず押さえておきましょう。

  • 書く性格は2~3個
  • 文字数は40~60文字程度
  • 要点を絞って書く
  • 仕事との関連性が分かる表現にする

性格欄は、通常2〜3個の性格を簡潔に記入します。一般的な文字数は40〜60字程度です。長すぎる説明は避け、要点を絞って記入することがポイントです。また単なる性格の列挙ではなく仕事との関連性が分かるような書き方を心がけましょう。

記入の際は、「誠実で責任感が強く、どんな仕事も最後まで丁寧にやり遂げます」のように、性格とその具体的な行動を結びつけると効果的です。

また「誠実」「責任感が強い」といったように箇条書きで羅列するのではなく、文章として自然に読めるように書くことでより説得力のある内容となります。

好印象な履歴書「性格」欄の書き方と性格一覧<例文あり>

履歴書の性格欄には、ただ性格を書けばよいというわけではありません。企業が求める人物像を意識しながら、自分の長所を効果的に表現することが重要です。

企業に好印象を与えやすい性格の表現には、「向上心がある」「責任感が強い」「協調性がある」などがあります。

ただし履歴書の性格欄に記入するときは、これらをそのまま使うのではなく具体的な行動と結びつけることが重要です。たとえば「向上心があり、業務時間外でも専門書を読んで知識を深めています」のように表現します。

実際によく使われる好印象な性格と、その書き方を具体例とともに紹介します。ぜひ参考にしてください!

性格 履歴書に記入する例文
向上心がある 新しい知識や技術の習得に意欲的で、業務時間外でも自己研鑽に励んでいます。
責任感が強い 与えられた役割を最後まで責任を持って遂行し、期限内に確実に成果を出します。
協調性がある チームメンバーと積極的にコミュニケーションを取り、円滑な業務進行に努めます。
まじめ 与えられた仕事に真摯に向き合い、確実に成果を出すよう努めています。
明るい 前向きな姿勢で周囲の雰囲気を明るくし、チーム全体のやる気を向上させます。
積極的 自ら課題を見つけ出し、改善策を考えて周囲に提案できる行動力があります。
誠実 正直で誠実な対応を心がけ、お客様や職場の仲間との信頼関係を大切にします。
柔軟性がある 状況に応じて臨機応変に対応し、問題解決を効率的に行います。
粘り強い 困難な課題に直面しても諦めず、様々な方法を試しながら解決に導きます。
細やかな気配り 周囲への気配りを忘れず、正確で丁寧な仕事を心がけています。

これらの表現を参考に、応募する企業の求める人材像を考慮しながら、あなたらしい性格の書き方を考えてみてくださいね。

要注意!避けるべき履歴書「性格」欄の書き方

採用担当者からマイナスの印象を与えかねない性格の書き方には、以下のようなものがあります。

  • マイナスイメージが強い表現
  • あいまいで特徴のない表現
  • 根拠のない大きな主張

このような場合は、下の表を参考にして、前向きかつ具体的な表現に言い換えるようにしましょう。

避けるべき理由 元の表現 言い換え表現
マイナスイメージが強い表現 完璧主義 品質へのこだわりがある
神経質 細部まで配慮できる
頑固 信念を持って取り組める
あいまいで特徴のない表現 普通 バランス感覚がある
平均的 安定した対応ができる
無難 着実に業務をこなせる
根拠のない大きな主張 リーダーシップがある メンバーの意見を取り入れながらチームをまとめることができる
コミュニケーション能力が高い 相手の立場に立って円滑な意思疎通を図ることができる
問題解決能力がある 課題に直面した際に複数の解決策を考え提案できる

履歴書「性格」欄のテクニック① 長所短所を短く書くコツ

履歴書の性格欄は、限られたスペースで自分の魅力を効果的に伝える必要があります。長さの目安は40〜60文字です。

ここでは、読み手に伝わりやすく簡潔な文章にまとめるテクニックを紹介します。

  • 文章の無駄を省く3つのポイント
  • 短い文章で印象に残る表現例
  • これはNG!印象が悪くなる「性格」欄の書き方

それでは順に見ていきましょう。

文章の無駄を省く3つのポイント

まず文章の無駄を省く必要があります。そのポイントは次の3つです。

  1. 表現を重ねない
  2. 修飾語は省略する
  3. 1文1性格にする

第一に、重複する表現を避けます。「まじめで誠実」のように似たような意味の言葉を重ねることは避けましょう。第二に、修飾語は必要最小限にします。「とても」「非常に」などの程度を表す言葉は、特に必要がない限り省略します。

第三に、一つの文章に盛り込む内容は1つ、多くても2つまでにします。たとえば「積極的で協調性があり、かつ細かいことにも気が付く性格です」のような長文は、「積極的に周囲と協力し細部まで配慮できます」のようにまとめます。

短い文章で印象に残る表現例

印象に残る簡潔な表現のコツは、具体性のある動詞を使うことです。

「粘り強い性格です」より「困難な課題にも諦めずに取り組みます」のように、行動を具体的に示す表現の方が印象に残ります。また数字を用いることも効果的です。

たとえば「目標達成のため、日々の課題を確実にこなします」「チームの和を大切にし円滑な業務遂行に貢献します」といった表現は、簡潔でありながら具体的なイメージを伝えることができます。

これはNG!印象が悪くなる「性格」欄の書き方

文章を短くしようとして、安易に言葉を省略するのは絶対に避けるべきです。「明るく、まじめ。」や「〜な性格」を羅列するような書き方は印象が悪くなります。

履歴書に書くときには、「明るく前向きな姿勢で、真摯に課題に取り組みます」のように一つの文章にまとめましょう。

また「など」「〜できる」といった曖昧な表現は避けてください。具体的な行動や成果を示す表現に置き換えることで、より説得力のある内容となります。

履歴書「性格」欄のテクニック② 説得力を上げるコツ

履歴書の性格欄を説得力のあるものにするには、深い自己分析が欠かせません。

この章では、自分の本質的な性格を見つめ直し、それを効果的に表現するための具体的な方法を解説します。表面的な性格描写から一歩踏み込んで、あなたらしさを印象的に伝える方法を身につけましょう。

  • 自分の性格を客観的に分析するコツ
  • 自覚している性格を効果的にアピールする方法
  • 具体的なエピソードと結びつけた書き方

それでは順に見ていきましょう。

自分の性格を客観的に分析するコツ

客観的な自己分析には、周囲からのフィードバックが重要です。家族や友人、アルバイト先の上司など、異なる立場の人々から見た自分の印象を集めましょう。

「いつも周りに気を配っているね」「決めたことは最後までやり遂げる人だ」といった具体的な評価は、自己分析の貴重な材料となります。

また過去の経験を振り返る際は、成功体験だけでなく失敗体験にも注目します。困難をどのように乗り越えたか、その過程で発揮された性格特性を見つけ出すことでより深い自己理解につながります。日記やメモを活用して、定期的に自己観察を行うことも効果的です。

自覚している性格を効果的にアピールする方法

自覚している性格をアピールする際は、抽象的な表現を避けて具体的な行動レベルで表現することが重要です。

たとえば「責任感がある」という性格なら、「締め切りは必ず守り、期待以上の成果を出すよう心がけています」のように、実際の行動と結びつけて表現します。

また自分の性格が仕事にどのように活かせるのかを具体的に示すことで説得力が増します。「新しいことに挑戦する積極性があり、業務改善や効率化の提案ができます」というように、企業にとってのメリットを意識した表現を心がけましょう。

具体的なエピソードと結びつけた書き方

性格の説得力を高めるには、具体的なエピソードと結びつけることが効果的です。

たとえば「リーダーシップ」を伝えたい場合は、「学園祭の企画を成功に導いた経験があります」「アルバイト先で接客評価を3か月連続で1位にランクインしました」など、数字や具体的な成果を交えて表現します。

ただし履歴書の性格欄は長文を避けるように注意してください。エピソードは面接で詳しく話す材料として準備しておき、履歴書では要点を簡潔に記載するようにしましょう。

履歴書「性格」欄の書き方① 職種別・業界別<例文あり>

職種や業界によって求められる性格特性は異なります。ここでは、主要な職種別に効果的な性格の書き方と、企業が重視するポイントを解説します。自分の志望職種に合わせた、的確な性格のアピール方法を身につけましょう。

  • 営業職に効果的な性格の書き方
  • 事務職向けの性格アピール方法
  • 技術職で評価される性格の表現
  • よくある職種別・業界別の性格一覧

それでは順に見ていきましょう。

営業職に効果的な性格の書き方

営業職では、コミュニケーション力と粘り強さが重要視されます。

たとえば「人との出会いを大切にし相手の立場に立って考えられる」「目標達成に向けて粘り強く取り組む」といった表現が効果的です。ただし単なる社交性だけでなく目標達成への意欲も併せて表現することが重要です。

また「新しい環境への適応力がある」「臨機応変な対応ができる」といった柔軟性も、営業職では重要な性格特性です。これらの特性は、学生時代のアルバイトやサークル活動での具体的なエピソードと結びつけると、より説得力が増します。

事務職向けの性格アピール方法

事務職では、正確性と確実性が重視されます。

例として「細部まで気を配る几帳面さがあり、ミスのない仕事を心がけています」「決められたルールや期限を厳守し確実に業務を遂行します」といった表現が適しています。またチームワークを重視する表現も効果的です。

特に「整理整頓が得意で、効率的な事務処理を心がけている」「複数の業務を同時に進められる計画性がある」といった、事務作業に直結する性格特性をアピールすると良いでしょう。

単なる正確さだけでなく、改善意識も持ち合わせていることをアピールするとさらに効果的です。

技術職で評価される性格の表現

技術職では、論理的思考力と探究心が重要です。

具体例を挙げると、「物事の原理原則を理解することに興味があり、常に新しい技術の習得に励んでいます」「課題解決に粘り強く取り組み、最後まで諦めない姿勢があります」といった表現が効果的です。

また「チーム内での情報共有を大切にし円滑なプロジェクト進行に貢献できる」といった、チームワークを意識した表現も重要です。技術職は個人作業が多いイメージがありますが、実際にはチームでの協働が必要不可欠です。

技術力とコミュニケーション力のバランスを意識した性格表現を心がけましょう。

よくある職種別・業界別の性格一覧

上記の内容を踏まえて、例文集をご紹介します。以下を参考にしながら、自己分析の結果をもとにカスタマイズしてください!

業界・職種 例文
営業職 相手の立場に立って考え、円滑なコミュニケーションを図れます
事務職 正確な業務遂行を心がけ、効率的な事務処理ができます
技術職 論理的な思考と粘り強さを活かし課題解決に取り組めます
サービス業 明るく前向きな対応で、お客様満足度の向上に貢献します
企画職 新しいアイデアを積極的に提案しチームの成果に貢献します

履歴書「性格」欄の書き方② 長所・短所別<例文あり>

履歴書の性格欄に書く性格は、2〜3個が目安です。好印象だからと長所ばかりを並べるよりも、性格の長所と短所を効果的に組み合わせることで、より立体的な自己アピールが可能になります。

ここでは、短所を長所に言い換える方法や長所と短所をバランスよく取れるテクニックを解説します。企業に好印象を与える、戦略的な書き方を学びましょう。

  • 短所を長所に言い換えるテクニック
  • 印象に残りやすい!長所・短所の組み合わせ例
  • よくある長所・短所の性格一覧

それでは順に見ていきましょう。

短所を長所に言い換えるテクニック

短所を長所に変換する際は、その性格特性がポジティブに働く場面に着目します。たとえば「慎重すぎる」という短所は、「確実な仕事を心がける堅実さがある」という長所に置き換えられます。「頑固」は「信念を持って物事に取り組める」といった具合です。

ただし単なる言い換えではなく、実際の行動レベルでの改善努力も必要です。「完璧主義な面がありますが、締切を意識して適切なバランスを取れるよう心がけています」のように、課題への取り組み姿勢も併せて表現すると効果的です。

印象に残りやすい!長所・短所の組み合わせ例

企業に好印象を与える長所・短所の組み合わせには、いくつかのパターンがあります。

たとえば「積極的に行動しながらも、周囲への配慮を忘れない」「慎重な性格だが、確実に成果を出せる」といった組み合わせです。これらは、仕事への前向きな姿勢とリスク管理能力のバランスを示しています。

また「向上心が強い」を表すときには、「周囲の期待以上の結果を求めすぎる時がありますが、成長を意識して業務に取り組んでいます」といった表現も効果的です。短所を自覚しながらも、それを克服しようとする姿勢を伝えるようにしましょう。

よくある長所・短所の性格一覧

【長所の例】

性格 仕事での活かし方 履歴書の記載例文
誠実
  • 信頼関係の構築
  • 確実な業務遂行
誠実な性格を活かし、約束や締切を確実に守ります
積極的
  • 新規提案
  • 問題解決への率先的な取り組み
積極的に課題を見つけ、改善策を提案できます
協調性
  • チームワークの促進
  • 円滑なコミュニケーション
周囲と協力しながら、チームの目標達成に貢献します
柔軟性
  • 状況に応じた対応
  • 新しい環境への適応
状況に応じて柔軟に対応し、効率的に業務を遂行します
責任感
  • 期限厳守
  • 品質管理の徹底
責任感を持って、任された仕事を最後まで遂行します

【短所の例】

性格 ポジティブな言い換え 履歴書の記載例文
心配性 確実性を重視する堅実さ 慎重に確認を行い、ミスのない仕事を心がけています
完璧主義 質の高い仕事へのこだわり 質の高い仕事を追求しつつ、期限を意識して取り組みます
せっかち 仕事の速さと効率性 効率的な業務遂行を心がけ、必ず確認作業を行います
頑固 信念を持った取り組み 信念を持って取り組みながら、他者の意見も尊重します
繊細 細部への気配り 細やかな気配りを活かし正確な仕事を心がけています

これらの例文は、状況や職種に応じてカスタマイズすることが重要です。また、単なる性格の列挙ではなく、実際の行動や成果に結びつけた表現を心がけましょう。

履歴書「性格」欄の失敗例と書き方の改善ポイント

履歴書の性格欄でありがちな失敗を知ることは、より効果的な自己アピールにつながります。

ここでは、面接官の印象を下げてしまう典型的な失敗例とその具体的な改善方法を解説します。これらの事例を参考に、より魅力的な性格欄を作成しましょう。

  • ありがちな「性格」欄の失敗パターン
  • 改善ポイントと言い換えのコツ
  • 面接官の印象を左右する表現の違い

それでは順に見ていきましょう。

ありがちな「性格」欄の失敗パターン

最も多い失敗は、「明るく、まじめで、協調性があります」のような形容詞の単純な羅列です。

これでは個性が伝わらず、他の応募者との差別化が図れません。また「バイタリティがある」「ポジティブ」といった抽象的な表現も、具体性に欠けるため避けたほうがいいでしょう。

さらに「完璧主義者です」「几帳面すぎます」のように、短所を直接的に書くことも問題です。これらは仕事への支障を連想させる可能性があります。また「性格は普通です」といった無難な表現もアピール力が著しく低下します。

改善ポイントと言い換えのコツ

【失敗例1】

  • 改善前:「明るく、まじめな性格です」
  • 改善後:「明るく前向きな姿勢で周囲と協力し担当業務を確実に遂行します」

【失敗例2】

  • 改善前:「完璧主義な性格です」
  • 改善後:「品質にこだわりを持ち、効率性も意識しながら業務に取り組みます」

履歴書の性格欄は、具体的な行動や成果が想像できる表現にすることが重要です。また短所と思われる性格特性も、それを活かした仕事への取り組み方を示すことで、ポジティブな印象を与えることができます。

ポイントは、面接官が「具体的にどんな場面でその性格が活かされるのか」をイメージできるような表現にすることです。

面接官の印象を左右する表現の違い

表現方法の違いは、面接官の印象を大きく左右します。たとえば「几帳面です」という表現は、「正確な事務処理を心がけ、ミスの少ない業務遂行ができます」と書き換えることで仕事への具体的な貢献度が伝わります。

また「協調性があります」という一般的な表現も、「チーム内での円滑なコミュニケーションを心がけ、全体の業務効率向上に貢献します」のように、具体的な行動と成果を示す表現に変えることで説得力が増します。

履歴書「性格」欄は面接で深掘り質問される!

履歴書の性格欄は、面接での質問の重要な材料となります。

ここでは、性格欄と面接質問の関連性や効果的な回答準備の方法を解説します。面接で自信を持って対応できるよう、万全の準備を整えましょう。

  • 面接での質問につながりやすい性格の書き方
  • 面接対策:性格に関する質問への対応準備

それでは順に見ていきましょう。

面接での質問につながりやすい性格の書き方

履歴書に書いた性格は、面接で必ずと言っていいほど質問されます。そのため、具体的なエピソードを準備できる性格を記入することが重要です。

たとえば「チャレンジ精神がある」と書いた場合は、実際にチャレンジした経験とその結果を説明できるようにしておきます。

また「分析力が高い」「リーダーシップがある」など抽象的な表現を使用した場合、面接で「それを証明するエピソードを教えてください」と質問されることが予想されます。具体的な裏付けになるようなエピソードをしっかり準備して、一貫性のある回答ができるようにしましょう。

面接対策:性格に関する質問への対応準備

面接で、履歴書の性格欄に関する代表的な質問には以下のようなものがあります。

  • その性格を仕事でどのように活かせますか?
  • その性格が原因で困ったことはありませんか?
  • 具体的にどのような場面でその性格が発揮されましたか?

これらの質問に対しSTAR法(状況・課題・行動・結果)を用いて回答を準備しておくと効果的です。特に数字や具体的な成果を交えた回答ができると説得力が増します。

STAR法って何?

STAR法とは、以下の構造で論旨を展開する手法です。

  • Situation (状況) :直面した具体的な場面や課題
  • Task (課題) :その状況で求められた目標や責任
  • Action (行動) :目標達成のために実際に取った具体的な行動
  • Result (結果) :行動によって得られた具体的な成果や学び

たとえば「チーム内の対立を解決した経験」を説明する際、状況→課題→行動→結果の流れで話すことで、より説得力のある回答ができます。

履歴書「性格」欄を書くときの7つのチェック項目

ここまで解説してきた内容を踏まえ、履歴書の性格欄を書く際の重要なポイントを7つのチェック項目にまとめました。

履歴書「性格」欄のチェックリスト
□ 具体的な行動レベルで表現されているか
□ 志望職種に関連する性格特性が含まれているか
□ 面接での具体的なエピソードが準備できているか
□ 一般的な表現を避け、個性的な表現になっているか
□ 文章の長さは適切か(40~60字程度)
□ 短所がポジティブに言い換えられているか
□ 表現に一貫性があるか

履歴書の性格欄を改善する際には、履歴書全体の整合性も意識するようにしましょう。履歴書の性格欄と志望動機や自己PR欄の内容が、相互に補完し合うようにします。

また業界研究や企業研究を深め、求められる人物像と自身の性格を効果的にマッチングさせることで、より説得力のある履歴書となります。

さいごに

履歴書の性格欄は、あなたの人となりを企業に伝える重要な項目です。

単なる性格の羅列ではなく、具体的な行動や成果と結びつけた表現を心がけることで、より説得力のある自己アピールが可能となります。

また性格欄は面接での質問にもつながるため、記入する内容には具体的なエピソードを用意しておくことが大切です。自己分析をしっかり行い、志望する職種や企業が求める人物像を意識しながら、あなたらしい魅力的な性格欄を作成してくださいね。

効果的な履歴書作成から、内定獲得につながることを心より願っています。