農業に携わる方の中には、経済的な理由や体力的な不安などからサラリーマンへの転職を考えている方も少なくないでしょう。

この記事では、農業からの転職先として

  • 農業の知識・スキルを活かせる業界5選
  • 農業からの転職におすすめの職種5選
  • 未経験でも挑戦しやすい職種3選

をご紹介します。

農業からサラリーマンへの転職は大きな決断が必要になりますが、転職活動で押さえるべきポイントについても詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

農業からの転職を考える主な理由

農業からサラリーマンへ転職を考える主な理由として、次の5つが挙げられます。

  • 経済的な理由
  • 労働時間の長さ
  • プライベートの時間調整
  • 体力的な不安
  • 将来の見通し

一つずつ見ていきましょう。

経済的な理由

まず農業の収入は不安定であり、天候に左右されることが多いため経済的な理由が転職を考える大きな要因です。

特に小規模経営者や新規就農者は、資金調達の難しさや経営の初期投資の回収に苦労することが多いです。また補助金や助成金に頼る部分もありますが、これらは必ずしも継続的な収入源とはなり得ません。

こうした経済的な不安定さが、サラリーマンへの転職を検討する大きな理由となっています。転職を実現することで定期的な収入や職業に対するセキュリティを得ることが期待されます。

労働時間の長さ

次に農業は日の出と共に始まり、日没後も作業が続く場合が多く、労働時間の長さも辛さの一つです。

多くの農業従事者は、季節による作業の波や天候依存性が高く、特に収穫期には夜明けから夕暮れまで休みなく働くことも少なくありません。また週末や祝日に関係なく作業が必要な場合があるため、定期的な休みが取りにくく、家族や友人との時間を作ることが困難になることもあります。

これらの過酷な労働条件は特に若い世代には受け入れがたいものであり、キャリアやライフスタイルを見直すきっかけになっています。

プライベートの時間調整

また農業は季節や収穫期に応じた作業が必要なため、プライベートの時間調整が難しいのも特徴です。

一日中、畑や畜舎といった作業場にいることが多く、週末や祝日も休むことができないケースがしばしば見られます。家族や友人との時間も削られがちであり、精神的にも身体的にもストレスを生む原因となります。その結果、多くの農業従事者は定時で働けるサラリーマンへの転職を検討するようになります。

体力的な不安

4つ目の転職理由として、農業では体を酷使する仕事が多いため体力的な不安を覚えることもあります。

農業労働は季節によっては朝早くから夜遅くまで続くことがあり、日常的に重労働を伴うため、若い頃に比べて体力の衰えを感じる年代の方にとっては特に負担となります。事実、転職エージェントに相談に来る農業従事者の中には、体をいたわりながら働ける環境を求める声が多く聞かれます。

また長期にわたる一定の体勢での作業は慢性的な体の痛みを引き起こすことがあり、健康を維持しつつ安定した労働を確保するために、オフィスワークへの転職を希望する人も少なくありません。このような体への負担を軽減し長く健康的に働き続けるためには、体力をあまり消耗しない職種への転職が一つの解決策となるでしょう。

将来の見通し

さらに後継者問題など、長期的な将来の見通しの難しさも転職を考える理由になっています。

農業は地域の気候や経済の変動に左右されることもあり、安定した収入やキャリアの発展が見込めない場合があります。加えて、農業技術の進化や農業政策の変更も仕事の将来性に影響を与えることがあります。

たとえばある地域での農業補助金の削減や環境変化による作物の不作は、長期的なキャリアプランに不安をもたらす可能性があります。そのため、より安定した業界への転職を考慮する人も少なくありません。

農業からサラリーマンへの転職により定期的な収入や昇進の機会、専門スキルの向上など、将来のキャリアパスを明確に描けるようになるのです。

これらの理由から、安定した収入とワークライフバランスを求めて農業からサラリーマンへの転職を志向する人が多いのです。

 

離農して転職するメリット・デメリット

続いて、農業から転職する場合のメリットとデメリットについて見ていきましょう。

  • 農業から転職するメリット
  • 農業から転職するデメリット

それぞれについて代表的なものを3つ挙げて説明します。

農業から転職するメリット

まず農業を辞めて転職する場合のメリットは、安定した収入、定時での勤務と休日の取りやすさ、そして身体への負担軽減といった点が挙げられます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

メリット① 安定した収入

まずサラリーマンとしての職に就くことで定期的な給与という形での安定した収入が期待できます。農業は収穫量や市場価格の変動に強く影響されるため、不安定な収入が心配事の一つになりますが、会社員の仕事では毎月一定の給料がもらえるため、生活の計画が立てやすく、金銭的な安心感が得られます。

メリット② 定時勤務

次に農業からサラリーマンへ転職すると労働時間の管理や休日の取得が比較的容易になります。農業は季節による繁忙期や天候に左右される傾向があり、プライベートの時間が不規則になりがちです。一方で、事務職などの一般的なサラリーマン職では、週末休みや有給休暇のシステムが整っていることが多く、趣味や家族との時間を確保しやすくなります。

メリット③ 身体への負担軽減

最後に体力的な負担が大幅に減ることで長期的な健康維持に寄与します。農作業は肉体労働であり、特に高齢になるにつれて身体への影響が懸念されます。オフィスワーク等では、体力的な負担が少ないため、健康面でのリスクを軽減することができるでしょう。

これらのメリットは、仕事と生活の質を高めるために転職を検討する際に、重要なポイントとなります。

農業から転職するデメリット

農業からの転職にはメリットがある一方で、次のようなデメリットも考えられます。

デメリット① 農業で得た知識・経験が生かせない

まず農業から異業種への転職は、長年積み重ねた専門知識や経験が直接活かせない場合が多く、キャリアの断絶を生じさせるリスクがあります。たとえば、ある農家がIT企業に転職した場合、専門的な農業スキルが求められる機会は少なく、キャリアを一から積み上げなければならない可能性があります。

デメリット② 職場での慣れない勤務

次に農業とは異なる環境や文化を持つ新たな職場への適応は、精神的ストレスやパフォーマンスへの影響を及ぼす可能性があります。たとえば農業では自然に合わせたペースで業務を進めることが多いですが、オフィスワークではタイトなスケジュールに追われることもあります。

デメリット③ 社会保障の変化

最後に農業従事者からサラリーマンに転職すると、社会保障制度が大きく変わることがあります。農業の場合、国からの補助金や保険制度に依存している場合が多く、それらが転職によって失われる可能性があります。新しい職場の福利厚生が農業で得ていた保障と比較してどの程度変わるかは、事前に確認しておく必要があるでしょう。

農業からサラリーマンへの転職を検討する際には、これらのデメリットについて十分に認識しておくべきポイントとなります。その上で適切な準備と情報収集を行うことにより、転職後のキャリアを成功に導くことができます。

 

農業からの転職のポイント① おすすめの業界・職種

続いて、農業からの転職におすすめの仕事をご紹介します。

  • 農業の知識・スキルを活かせる業界5選
  • 農業からの転職におすすめの職種5選
  • 未経験でも挑戦しやすい職種3選

順に見ていきましょう。

農業の知識・スキルを活かせる業界5選

農業で培われた知識やスキルは、次に挙げるような業種への転職で大きな強みになると考えられます。

  1. 食品業界
  2. 環境問題に関わる業界
  3. 教育業界
  4. 流通・小売業界
  5. 農業ビジネス

たとえば農作物の生育に関わる科学的知識は、食品業界での商品開発や品質管理に直接応用が可能です。また農業経験者は、自然のサイクルに応じた業務計画の立案や調整の能力を持っているため、プロジェクト管理においてもそのスキルが活きるでしょう。

環境問題への関心が高まっている現代では、サステナビリティに関わる企業でのCSR(企業の社会的責任)活動や、環境保護に関連するポジションも適職と言えます。農業の現場での経験を生かし、より持続可能なビジネスモデルの提案や実践に貢献することができます。

また農業経験は、教育分野においても有効です。生きた自然や食に関する知識を学校や地域コミュニティで伝えるインストラクターや、農業をテーマにした教材の開発に従事する仕事は、大切な役割を果たします。

農業経営や販売の経験がある場合は、マーケティングやセールスの分野でそのノウハウを活かせることも考えられます。消費者と直接コミュニケーションを取りながら販売を行ってきた経験は、顧客理解と対応能力を向上させ、他の商品やサービスの販売にも応用できます。

最後に直接的な農業技術を活かせる職種として、都市農業や屋上緑化など、新たな農業ビジネスモデルを推進する企業での就業も可能です。これらの仕事では、農業の専門知識と共に、新しい環境での栽培技術を研究・開発する機会もあります。

これらの職種は農業での経験を生かしつつ、新たなキャリアを築くための有望な選択肢となるでしょう。

農業からの転職におすすめの職種5選

続いて農業からの転職におすすめの職種をご紹介します。

  1. 営業職
  2. 企業のCSR担当
  3. プロダクトマネージャー
  4. 研究開発職
  5. 農場管理・コンサルタント

まず農業関連の企業に転職する場合、農産物の栽培から販売までのプロセスを深く理解しているため、その知見を活かして営業職として成果を上げることが期待されます。また企業の社会的責任(CSR)部門に転職した場合、環境保全や持続可能な事業運営に対して、農業経験に基づいた環境に対する深い理解を備えていることになります。

農業製品を扱う企業においては、製品開発からマーケティングまでを担うプロダクトマネージャーとして活躍の場があるでしょう。そして植物の生態や土壌学などの専門知識を活かして、食品メーカーや農業科学関連企業での研究開発職もキャリアの選択肢となります。

このほか、農業の現場経験を活かし農場管理や農業に関するコンサルティングを行う職種もあります。特に農業経営に関する知識は貴重で、農業ビジネスを行う企業へのアドバイス等で力を発揮できます。

これらの職種への転職活動では、過去の経験をポジティブにアピールし、どのように役立てるかを具体的に伝えることが大切です。

未経験でも挑戦しやすい職種3選

次に農業から未経験でも挑戦しやすい職種として、次の3つをご紹介します。

  1. カスタマーサポート
  2. 営業職
  3. ITサポート

カスタマーサポートは、農業で培ったコミュニケーション能力や忍耐力が活かせます。顧客の問い合わせに対応するこの仕事は、応対技術を習得することで未経験者でも比較的入りやすい分野です。

営業職は、人とのコミュニケーションや説得力が必須とされ、農業での人間関係構築の経験が役立ちます。多くの企業が未経験者に総合的な研修を提供しており、成長のチャンスが豊富です。

最後にITサポートは、特定の技術を学ぶ必要はありますが、トラブルシューティングやサポート業務は、教育体制が整っているため、未経験でもスタートしやすい分野です。

これらの職種は、農業経験者が持つスキルや資質を生かしつつ、新しいキャリアをスタートさせるのに適しています。個々のニーズや興味に応じて、適切な職種への挑戦を考えてみると良いでしょう。

 

農業からの転職のポイント② スキルの見直し

農業からの転職を成功させるためには、農業で培ったスキルを把握してアピールの材料にすると同時に、サラリーマンに必要なスキルとのギャップを埋めることが不可欠です。

この章では次の内容を説明します。

  • 農業で得たスキル
  • サラリーマンへの転職に必要なスキル
  • スキルギャップの埋め方

順に見ていきましょう。

農業で得られるスキル

農業で培われるスキルは多岐にわたりますが、特に注目すべきスキルは次の5つがあります。

  1. タイムマネジメント能力
  2. 問題解決能力
  3. 自己管理能力
  4. 環境への配慮
  5. コミュニケーション能力

まずタイムマネジメント能力は、農作物の季節性や天候の変化に迅速に対応することが求められるため、優れたものになります。次に問題解決能力です。予期せぬ病害虫の発生や機械の故障など、常に問題に直面しそれを解決する力が求められます。

また農業は自給自足的な特性が強く、自己管理能力も高まります。農薬や肥料の適量、水やりのタイミングなど作物の状態を観察し適宜自分で判断し行動する力が養われます。さらに持続可能な農業を行うための環境への配慮というスキルも身につきます。土壌保全や水の管理など、地球環境と密接に関わる業務を通じてエコロジカルな思考が育まれるのです。

最後にコミュニケーション能力です。地域の農家同士で協力し合ったり、消費者と直接交流を持つことで多様な人々とのコミュニケーション能力が向上します。これらのスキルは、農業からサラリーマンへの転職に際して、大いに役立つことでしょう。

サラリーマンへの転職に必要なスキル

次に、農業からサラリーマンへの転職に必要なスキルには次のものが挙げられます。

  1. チームワーク
  2. ITの基本知識
  3. スケジュール管理能力

まずサラリーマンとしてはチームでの作業が基本となるため、意思疎通やチーム内協調は必須です。チームメンバーや上司と適切にコミュニケーションを取り、報告・連絡・相談を行いながら業務を進めることが求められます。

次にITの基本知識です。現代社会では、ほとんどのビジネスが何らかの形でITを活用しています。そのため、コンピューター操作の基本や、基本的なオフィスソフト(Word、Excelなど)の使用能力は必須と言えます。これにより日常の業務をスムーズに行う基盤が築かれます。

最後にスケジュール管理能力です。サラリーマンにはプロジェクトのデッドラインや会議のスケジュールがあります。複数のタスクを効率的に管理し期限内に成果を出すためには、優先順位をつけ、計画的に時間を割り振る能力が重要になります。

スキルギャップの埋め方

農業から別の職種へ転職する際に、スキルギャップを埋めることは重要です。具体的な方法として、まずは自己分析や業界研究を行い、どのスキルが足りないかを把握しましょう。

次に足りないスキルを補うために、オンラインコースや夜間の短期集中講座を利用するのが有効です。実務経験を積むために、インターンシップやボランティア活動に参加するのも良いでしょう。また専門のキャリアコンサルタントに相談し、個々の状況に合わせたアクションプランを作成することで円滑なキャリアチェンジにつなげることが可能です。

転職市場における需要を研究し、目指す業界や職種で必要とされるスキルを確実に習得していくことが大切です。

農業からの転職のポイント③ 兼業農家の選択肢

この章では、完全な離農と兼業農家の選択肢について以下の側面から考察します。

  • 兼業農家の現状
  • 兼業農家として続けるメリット・デメリット
  • 完全な離農のメリット・デメリット

それでは順に見ていきましょう。

兼業農家の現状

兼業農家の現状として、多くの農家が農業以外の仕事を持ち、収入源を多角化しています。日本において、高齢化が進む農業人口や後継者不足の問題は深刻であり、安定した収入を得るために都市部でのサラリーマンとしての職を求めるケースが増えています。

しかし兼業農家には時間管理が必要であり、仕事と農業の両立はストレスの原因にもなりえます。またサラリーマンとしてのスキル向上やキャリアアップの機会が限られることもあるため、兼業農家として続けるためには将来設計を慎重に考える必要があります。

兼業農家として続けるメリット・デメリット

それでは、サラリーマンに転職後も兼業農家として農業を続ける場合のメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。

 兼業農家のメリット
  1. 収入源の多様化
  2. 自然とのふれあい
  3. 農業への復帰の可能性

兼業農家のメリットとしては、第一に収入源の多様化があります。サラリーマンとしての安定した収入に加え、農業からの収入も期待できるため、経済的な安定に繋がります。第二に、農業を通じて自然と触れ合うことで精神的な充足感を得られることも大きな魅力の一つです。第三には、農業の知識と経験を活かし将来的にフルタイムの農業に戻る選択肢を保持できる点が挙げられます。

 

 兼業農家のデメリット
  1. 時間管理の難しさ
  2. 体力の限界
  3. 設備投資が不十分

一方で兼業農家として続けるデメリットも明確です。最も大きな課題は時間管理の難しさにあります。仕事と農業の両立は労働時間が長くなりがちで、疲労が蓄積しやすいです。また農業の繁忙期とサラリーマンの業務が重なる場合、どちらも十分にこなすのが困難になる可能性があります。さらに農業に必要な投資が中途半端になりがちで、最適な設備を整えることが難しいこともデメリットとして考えられます。

これらのメリットとデメリットをよく考え、自身のライフスタイルやキャリアプランに合った選択をすることが重要です。

完全な離農のメリット・デメリット

続いて完全な離農を選ぶ際のメリットとデメリットについても見てみましょう。

 完全な離農のメリット
  1. 成長機会を逃さない
  2. 時間管理しやすい
  3. 金銭的な負担軽減

完全な離農を選ぶ最大のメリットは、新しい仕事に専念できることにあります。新たなキャリアでの成長機会の獲得、労働時間の管理がしやすくなること、そして金銭的な安定を求めることが可能になる点がメリットといえるでしょう。特に完全に離農することで金銭的な負担も減り、新しい仕事に集中することで転職後の仕事の成功につながりやすくなると考えられます。

 

 完全な離農のデメリット
  1. 自然とのふれあいが減る
  2. 地域社会とのつながりが薄くなる
  3. 離農に伴う手続き

一方でデメリットとしては、農業特有の自然との触れ合いや地域社会とのつながり、貢献といった精神的な満足感を失うことが大きいです。さらには、兼業農家として続ける場合に比べて、農地の売却や引き継ぎといった手続きによる一時的な負担も発生する可能性があります。

完全な離農を選択する際はこれらのメリットとデメリットをしっかりと比較検討して、ライフスタイルや将来の目標に合わせた慎重な選択が求められます。

 

農業からの転職のポイント④ 転職にベストなタイミング

農業から転職を考える際、タイミングの決定は重要です。ここでは次の側面から考察します。

  • 農繁期と農閑期
  • 家族のタイミング
  • 経済状況の確認

それでは一つずつ見ていきましょう。

農繁期と農閑期

農業からの転職にベストなタイミングは、農業のオフシーズンや収穫後などの比較的余裕がある時期に設定すると良いでしょう。この時期には市場の動向を見極める時間が取りやすく、職務経歴書の準備や面接対策に専念できます。

しかし実際の農家では農閑期であっても機器のメンテナンスや次のシーズンの準備など、年間を通じて継続的な作業が必要です。個々の状況を加味したうえで、転職後の業界の動向や新たな職場の業務が始まるタイミングを考慮して転職のタイミングを見極めることが大切です。

家族のタイミング

農業から転職を検討する際には、家族のタイミングも重要な要素となります。農業からの転職は個人のキャリアに限らず、家族構成や生活状況にも影響を及ぼすため、家族全員の合意が必要となります。

家族全体で農業を営んでいる場合はもちろんのこと、たとえば配偶者の仕事や子供の教育環境など、家族一丸となって移住や生活スタイルの変更を受け入れる必要があります。また収入の変化による生活水準の調整も家族と共有し理解してもらうことが不可欠です。

家族の支援があるか否かは、転職後の生活の安定性に直結するため、充分なコミュニケーションを取ることが重要です。

経済状況の確認

農業から転職を考える際は、お金の計画が欠かせません。

転職には貯蓄への影響や生活コストの変動など、財務面で準備が必要です。転職活動中は収入が途絶えがちで、新職の給与水準が農業時代と異なる場合もあります。また住宅ローンや家族の教育費など、固定的な支出も考慮に入れなければなりません。

このように転職活動を始める際には、転職中〜転職後のライフプランについても慎重に立てる必要があります。

 

農業からの転職のポイント⑤ 転職活動のステップ

次に転職活動のステップについて説明します。面接対策では、よくある質問と回答例もまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください!

  • 応募書類の準備
  • 農業経験のアピールポイント
  • 面接対策

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

応募書類の準備

転職活動において、応募書類は自己アピールと能力を伝える初めのステップです。農業からサラリーマンへの転職を目指す際には、次の3点が主に必要となります。

  • 履歴書
  • 職務経歴書
  • カバーレター

履歴書では基本的な個人情報と経歴が要求されますが、職務経歴書ではこれまでの職務内容と成果、スキルを詳細に記述します。カバーレターでは、転職意欲や志望動機を具体的に述べ、自身がその職種にどのようにフィットするかをアピールします。

これらの書類を通じて、農業分野での経験をどのように他業種に活かせるかを明確に伝えることが重要です。

農業経験のアピールポイント

農業経験を職務経歴書にアピールする際は、以下のポイントを押さえておきましょう。

まず農業におけるプロジェクト管理能力や課題解決スキルを強調します。たとえば作物の生育管理や天候に応じた迅速な対処をどのように行ってきたかです。次に機械操作や新しい技術への適応力も重要であり、これらのスキルは他業界への柔軟な移行を示唆します。

また市場動向を分析し作物の品質向上やコスト削減に努めた経験も、ビジネスセンスがあることの証明になります。最後にチームワークとリーダーシップ能力を示すため、共同作業やスタッフ管理の経験を取り上げましょう。

これらのポイントは転職市場で高く評価されるため、しっかりとアピールすることが重要です。

面接対策

面接対策では、よくある質問への回答を準備しておくことが重要です。特に農業から異業種への転職を考えている方にとって、農業の経験をどのように伝えるかがキーとなります。

よくある質問①「なぜ転職を考えたのですか?」

この質問には、農業での経験を前向きに捉えつつ、新たなキャリアでさらなる成長を目指したいという意志を伝えます。たとえば次の例文のように答えることができます。

農業の経験を通して諦めず問題に取り組む力を養いましたが、より多くの人と協力して新しい分野で貢献したいと考えるようになりました。

よくある質問②「過去の仕事で遭遇した難しい状況と、それをどう乗り越えたか?」

これに関しては、農業における不確定な要素(天候の変化など)への対応を例に、柔軟な思考と迅速な対応力をアピールします。たとえば次のような回答が考えられます。

天候不順により収穫量が予測を下回った際には、収入減少を最小限に抑えるために作物の品質管理を徹底し迅速な販路の確保に努めました。

よくある質問③「当社で達成したい目標は何ですか?」

この質問には具体的な目標を設定し、自身の農業経験がどのように役立つかを説明します。たとえば次のように答えることができます。

農業で培った細やかな観察力を生かし、お客様のニーズに対応する製品開発に貢献することで会社の成長に寄与したいと考えています。

 

農業からの転職は転職エージェントを活用しよう!

農業からの転職は転職エージェントの活用が非常に有効です。この章では次の内容をご紹介します。

  • 転職エージェントの主なサポート内容
  • 農業からの転職におすすめの転職エージェント

ひとつずつ見ていきましょう。

転職エージェントの主なサポート内容

転職エージェントは求人情報の提供以外にも、次のようなサポートを提供しています。

  1. キャリアカウンセリング
  2. 履歴書・職務経歴書のブラッシュアップ
  3. 面接対策
  4. 非公開求人の紹介
  5. 転職後のサポート

キャリアカウンセリングでは、個々の経験、スキルセット、キャリアの目標に合わせた専門的なアドバイスを提供します。農業からの転職者には、どの業界や職種が適しているか、新たなキャリアパスを検討する際のガイダンスを受けられます。

また転職のプロの視点から履歴書や職務経歴書を見直し、改善することで応募書類をより魅力的なものにできます。添削結果を反映して、応募企業に対して農業経験を効果的にアピールしましょう。

面接対策では、面接の事前準備から模擬面接によるフィードバックまで実践的なサポートを提供します。模擬面接で練習をしておくことで、自信を持って面接に臨むための心構えやコツを学ぶことができます。

さらにエージェントは広範なネットワークを持ち、公開されていない非公開求人なども含めて多くの求人情報にアクセス可能です。そして転職後も、新しい仕事への適応やキャリアアップについて引き続き転職エージェントからアドバイスを受けることができます。

農業からの転職におすすめの転職エージェント

農業からサラリーマンへ転職におすすめの転職エージェントとして、次の3つをご紹介します。

  1. リクナビNEXT
  2. マイナビAGENT
  3. doda

まず「リクナビNEXT」は、幅広い業界と職種をカバーしており、専任のキャリアアドバイザーがじっくりと転職者の希望をヒアリングしてくれます。次に「マイナビAGENT」は、若手からミドルエイジまで幅広い年代に対応しており、特に初めての転職者に対するサポートが充実しています。最後に「doda」は、多くの実績を持つ大手エージェントであり、転職市場に精通したアドバイザーが、農業からのキャリアチェンジに有益なアドバイスを提供してくれます。

これらの転職エージェントでは、履歴書の書き方から面接対策、求人紹介、転職後のフォローアップまで全面的にサポートしてくれます。そのため、農業以外の仕事が未経験の方にとっても、転職活動中の不安を和らげる助けになるでしょう。

 

まとめ

この記事では、農業で培った経験やスキルを活かせる業界や職種、未経験でも挑戦しやすい職種をいくつかご紹介しました。

農業からサラリーマンへの転職は大きなチャレンジです。自分に合った転職先を見極めると同時に、効果的な応募書類の準備と面接対策、そして転職エージェントを活用して新たなキャリアへの一歩を踏み出しましょう。