様々な地域に足を運ぶと、その地域独自の魅力に出会うことが多々あります。
例えば、農法にこだわり作られた野菜や果物。地域に根付く伝統や文化。豊かな自然…。
実際に足を運び、地域の方に紹介してもらうことができれば、詳しく話を聞くことも体感することもできるのでその魅力を知り・感じることはできると思います。
しかし、これをその場に来ることができない人に紹介するときに、
「美味しい野菜」、「昔ながらの歴史や文化」、「豊かな自然」
このように表現してしまうと、その魅力は薄まり本当の魅力を伝えることができないかもしれません。
そんなときに思うことは、
「伝え方」、つまりクリエイティブな仕事の重要性です。
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と、いうことで今回ご紹介するのが、全国のテレビ局を中心に映像・クリエイティブ業界のU・Iターンをサポートしているサイト「CREATIVE VILLAGE」のC-TURN。
クリーク・アンド・リバー社外観
このサイトを運営する会社が、「株式会社クリーク・アンド・リバー社」。(以下、C&R社)
クリエイターが仕事に専念してより高いクリエイティビティを発揮できるように、プロジェクトの紹介、コンテンツ制作、ライツマネジメントの3つのサービスを柱としてクリエイターの活躍を幅広くサポートしている会社です。
そんなC&R社が、取り組みの中で力を入れているのが「地方局の仕事」。
「私たちは地方局の求める人材と東京にいる人たちを繋ぐ役目をしてきていますが、その根幹には「喜んでいただきたい」という思いがあるんです」
こう話すのは、C&R社でUIターンを担当する中島晃さん。
C&R社の「UIターンプロジェクト」は、全国のUターン・Iターンのプロジェクトとして2014年の3月からスタートしました。それまではC&R社の紹介で約650〜700名が業界に勤務していましたが、勤務先のほとんどが東京キー局だったそう。
「全国の放送局はどういう状況なのだろうと思い、2014年3月から北は北海道から沖縄まで108局515名に話を伺いました。すると人材が足りないことがわかり、中途採用や新卒の方をご紹介した結果、アナウンサー9名を含む、制作職等計39名の入社が決まりました」
中島さんは、日々全国のテレビ局を訪問し、その様子をコラムに綴っています。
※中島さんのコラムはコチラ!
https://www.creativevillage.ne.jp/lp/c-turn/column/
“地方局”の仕事とは
ここで、中島さんが長野朝日放送(以下、abn)に訪問し、制作部の小林明子さんと、実際にUターンで途中入社し、現在は生情報番組のフロアディレクターをしている原山翔太さんを訪ねたインタビューをご紹介します。
abnがあるのは長野市。善光寺のお膝元に位置し、雄大な自然が間近にある地域です。
「abnでは中途採用の方はどのような仕事をされているんですか?」(中島さん)
「UIターンの方はディレクター志望の方が多いのですが、採用はすべて総合職なんです。東京に比べて地方局は一人で何役もやることが多い。例えば、番組をつくったことがない営業部の人がスポンサーさんのニーズを踏まえ「こんなタレントさんやナレーターさんを使った番組が面白いかもしれない」とプロデュース的な役割を担うこともあります。そのように、一人で何役もできるのは地方局の楽しさであり醍醐味かなと思います」(小林さん)
「私はいま制作部のディレクターとして働いているのですが、先日は営業部の人と一緒に、松本市の担当者と打ち合わせをして企画を立てました。これは初めての経験でした。東京でディレクターをしていた時はひとつの番組だけを担当していたのですが、今では業務内容もジャンルも幅が広がっているなと感じます」(原山さん)
同じディレクターという仕事でも、東京と地方局とでは働き方・関わる仕事の領域も異なります。色々なことに挑戦してみたい、という方は地方局で働くということも選択肢として考えることができそうです。
原山さんのように東京などの都市圏からのUIターンを考えている人は少なくないそう。abnが、彼らに期待することは、どのようなことなのでしょうか。
長野朝日放送、制作部の小林明子さん
「中途で入社する方には、経験を活かして新しい風を吹かせて欲しいです。ほとんどの社員がずっと長くいるので、違うものを取り入れてくれる起爆剤になってくれることを大いに期待したいです。また、他の場所から見て長野や信州がどう思われているのかを教えてくれるとありがたいです」(小林さん)
「長野でずっと暮らしていると長野の良さがわからなくなってしまうんです。けれど新たな視点を与えてもらえると、私達も「長野のこんなところをアピールしていけば良いのか」とアイデアが出てくる。これからの地方局には地元発のものを日本や世界へ発信して行くことが求められているので、新しい方には新しい視点を期待したいです」(小林さん)
地方局で働くこと、そのやりがい
UIターンした先輩として、新たな生き方を選んだ原山さん。そもそもなぜ実家のある長野にUターンしようと思ったのでしょう。写真右上、Uターンで途中入社し、現在は生情報番組のフロアディレクターをしている原山翔太さん
「30歳という節目に、次のステップをどうしようと考えていました。東京ではずっと同じ番組でADを4〜5年、ディレクターを丸3年つとめたので、そろそろ別の可能性を広げたかったんです。周囲には何人か地元に戻ってテレビ局で働く先輩がいたので、Uターンは選択肢のひとつとして自然に浮かびました。さらに、実家の両親も還暦を迎えるので近くに住みたいと思っていたことも重なり、Uターンを決めました」
実際に働き始めて数ヶ月。今では、地方局だからこそのやりがいも見出しています。
「ディレクターは、視聴者に情報を届ける仕事。地元で取材をして地元のネタを届けたいなと思い、長野県の漬物文化を取材したいと考えています。信州って、誰の家に行ってもお茶と漬物が出てくるという独特のおもてなしがあるんですよ。その漬物文化を発信して、多くの方に長野を身近に感じていただけると嬉しいですね」
テレビ局の仕事…というと真っ先に思い浮かべてしまうのは東京などの大手キー局のこと。
しかし、地方局には地方局にしかできない、地域に寄り添った情報発信をすることができる環境があります。
このように、C&R社では地方局の仕事や、そのほかにもさまざまな仕事の情報を発信しています。
そんなC&R社の「UIターンプロジェクト」や「地方局の仕事」に興味を持ったなら、ぜひ「CREATIVE VILLAGE」のC-TURNをチェックしてみてください。
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