横須賀市、鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町の5市町から成る三浦半島。
都心から電車で1時間ほどの距離でありながら、三方に海が広がり、マリンスポーツの拠点となる“海の駅”も6箇所あり、中央部には三浦丘陵が連なる自然豊かな地域で、三浦の大根やキャベツ、三崎マグロや湘南しらす、葉山牛など多彩な食材も有している。また、古都鎌倉や横須賀の軍艦など歴史的、文化的にも多彩な地域である。
その中でも、三浦市と横須賀市はトライアルステイ、モニターバスツアーなどの移住体験事業を展開しており、移住希望者を積極的に受け入れている。そんな三浦市と横須賀市を中心として、三浦半島でのリアルな暮らしについて参加者を交えながら語り合う「TURNSカフェ三浦半島」が2017年3月5日(日)に開催された。
当日は、お子様連れで参加するご夫婦や一人で参加する方など、幅広い年代の方が参加し、都会と田舎のいいとこ取りができる“半島ライフ”をおくる4人のゲストから三浦半島でのそれぞれの暮らしについての魅力を聞くことができた。
***
埼玉から移住してきた成相さんご夫婦は、かつてのマグロ漁船の乗組員の寮だった空き家に命を吹き込み、昨年11月から宿「bed&breakfast ichi」を営んでいる。幼い頃より自然が好きだった成相さんは、6歳の時に当時飼っていたアカテガニの繁殖地である小網代の森に行ったのが三浦半島を知ったきっかけだそう。
移住前は都内の企業でOLをしていた妻の祐美さん。
「結婚前とは別世界で、海も鳥の声も風の音もとても身近に感じます。近所を歩くだけで季節の移り変わりを感じることができて、引っ越してよかったなと感じる瞬間です」
7年前に横須賀の津久井浜に移住した水嶋政彦さん。現在は都内の会社に勤めながら、週末は趣味のウインドサーフィンを楽しむ生活をおくっている。以前は都内への通勤時間を優先して住居を決めていたそうですが、趣味を優先した現在の暮らしになって、30分でも1時間でも海に出れば頭を切り替えられるので仕事にもよい影響が生まれたとのこと。
都内に勤務しながら、三浦半島で暮らす水嶋さんはまさに都会と田舎のいいとこ取りな生活をおくっている。
三浦市のトライアルステイを利用し、東京と三浦市で2拠点居住を始めた杉本篤彦さん。
ゲストの中で唯一、東京と三浦半島での暮らしをおくる杉本さんは、制度を利用してこの地域での暮らしを体験して感じた魅力や苦労について教えてくれた。お試し期間が終わってからは三浦市に物件を借りて東京のシェアハウスと三浦市で2拠点居住をおくっているそう。
「制度を利用しても絶対に移住しなければいけないという決まりはないので、まずはトライアルステイで土地の魅力を感じてみてもいいかもしれません」
後半におこなったゲストと参加者、市役所の職員を交えてのワークショップでは参加者から積極的に質問が飛び交っていた。
移住先で新しく仕事を始めてみたい人は成相さんご夫婦に、趣味と仕事を両立した暮らしに興味のある人は水嶋さんに、東京と三浦半島の2拠点居住に興味のある人は杉本さんに、参加者は自分の一番興味のある暮らしについて質問することができた。
ゲストはそれぞれ暮らし方が異なるため、参加者が興味のある暮らし方をするゲストと話をすることができ、とても充実したワークショップとなった。
参加者の声
「都心から近く、通勤圏内だなと改めて感じました。休日には農業やサーフィンをしてみたいです。居住の候補地の一つになりました」
「朝どれ野菜や新鮮な魚が食べられたり、温暖な気候など住みやすそうなところだなと感じました。都内にも行き来しやすそうでとても魅力的な地域だなと感じました」
「どんな地域で、何があるのかわからなかったのですが、実際に移住して様々な暮らしをおくるゲストの方々にお話を伺うことができたのがとてもよかったです」
参加者は、三浦半島が自然豊かな地域でありながら、都心部へのアクセスが良いという点に魅力を感じたよう。また、実際に移住したゲストと話をすることで具体的なイメージをすることができたとのこと。
会場では、横須賀で取れたイチゴや三浦のミサキドーナツなどが振る舞われた。
***
いきなり移住となるとハードルが少し高いように感じますが、首都圏での暮らしと地方での自然豊かな暮らしの両方を体験することができる三浦半島は、移住を考える人には比較的検討しやすい地域ではないでしょうか。今回の「TURNSカフェ三浦半島」でも、実際に移住したゲストからは、同じ三浦半島でも様々な暮らし方を垣間見ることができ、改めて三浦半島の魅力を感じることができました。
〜Information〜
ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀大会 開催!
・開催日:2017/5/11(木)?16(火)
・会場:横須賀・津久井浜海岸
・主催:ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀大会実行委員会
・問い合わせ先:ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀大会実行委員会事務局(横須賀市政策推進部政策推進課内 )
・TEL:046-822-8173
・URL:http://wwcjapan.com/
関連記事:都会と田舎のいいとこ取り【TURNSカフェ三浦半島】http://www.turns.jp/start/7373
- Share on
- ツイート