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Update on 2016.03.03

ひとこともの vol.1「ものづくり」

Report -2016.2.24-

先日、第1回目の「ひとこともの」を開催しました〜!

今回のテーマは、ものづくり


ゲストお二人の洗練された作品を囲みながら、ゆったりとした夜の時間を楽しみました。


guest 1人目は、辰野しずかさん

ロンドンの大学でプロダクトデザインを学んできた辰野さん。
日本を出る前に勉強した伝統工芸や文化は、海外でも人気かと思いきや
実際には知られていない、興味を持たれていないということを思い知ったそう。

その時に感じた経験を活かし、帰国後、デザイン事務所を経て
2011年に独立、「+st」として活動を始める。

「産地のしごと」をする上で、辰野さんが気をつけている5つのことから
最近作ったばかりの作品「hiro」や「ouchi夫婦」を例に、
その仕事にかけるこだわりや進め方まで、包み隠さずお話してくれました。

辰野さんのお話や作品には、彼女らしい繊細さや女性らしさが現れていて
参加者も会場も、彼女の世界観に引き込まれていきました。

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guest 2人目は、KISSO 熊本雄馬さん

熊本さんのお話は、とにかく熱い!面白い!

KISSOのある ”福井県鯖江市” のお話から、
オリジナルブランドが生まれるまでの経緯やポイント、
熊本さん自身がブランドを立ち上げる上で気づいたことなど
熱いトークが繰り広げられました。

元々ある材料や技術を活かして、新しいモノを作り上げていく過程の話は
どんな仕事にも共通する部分が多く、ついつい、私もペンをはしらせました。

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お二人の話で共通していたのが
“0.1秒の世界でいかに注目してもらえるか” が重要だということ。

ものづくりをしていると、商品を作ることが目的になってしまいがちで
熊本さんも、当初は商品の袋はなんのこだわりもなく、商品ができてから最後に決めていたそう。
ただ、商品を作ることと同じくらい、パッケージやブランディングが重要だと
プロのパートナーと出会っていく中で気付かされ、学んでいけたことがよかったとお話されていました。

辰野さんも自分がデザイナーだからこそ、自分が手伝える仕事なのかどうか、自分の力で世に出していくことができるのか、そこにある伝統工芸の技術や商品だけでなく、人間関係や歴史すべてまでみて目利きされています。

『ペットボトルのラベルって、ラベルがあるかないかだけでモノの印象は大きく違くて、
手にとってもらえるかは一目瞭然だと思う。
ものがたくさんある世の中だからこそ、いかに元々ある素材や技術を活かして商品を作り
それをどう見せるか “ビジュアル” が大切で、そのためにデザインやアイデアを使っていく。
商品を作って、世に出て、届けるまですべてが、ものづくりなんだと思う。』


お二人のつくる “作品” には、洗練されたピカリと光る素晴らしさが詰まっていますが
そこにかける想いやプロセスはとても地道で、
とにかく目の前のことに取り組んでいく姿勢こそが、
どんなことにも繋がっているんだなと気付かされる時間となりました。

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