よんでみる{ レポート }
Update on 2018.03.27

【ダイジェスト】心もからだもリラックス。春の訪れを感じる「TURNSツアーUR奈良」

3月17-18日に開催した「TURNSツアーUR奈良」は、”UR賃貸”で同じみのUR都市機構とのタイアップ企画。首都圏近郊と大阪、滋賀県からURや奈良に関心のある10名が集まり、住まいや奈良を探訪する2日間になりました。

住まいの可能性を知る。URの賃貸物件


○交通やお買い物も、不便なく暮らせる「平城第2団地」
初日に訪れたのは、奈良にあるUR団地の中で最も大きい「平城第2団地」。広々とした敷地に、植樹された木々が茂り緑が多く、小川も流れています。訪れた時は小学生が広場で遊んでいて、子ども達の元気な声が聞こえました。、団地敷地は車の交通もなく安全なので、団地以外の子ども達も遊んでいるのだとか。UR担当の柳田さんは「徒歩圏内で高の原駅や駅前のイオンやスーパーも通えるので、生活に不便は感じません。高の原駅は京都や奈良に一本でアクセスでき、大阪へも約50分なので、利用者が多いんですよ」と紹介。実際に駅前も散策しました。


○MUJI×URなどの内覧
はじめに内覧したのは、無印良品とコラボレーションしている「MUJI×UR」のモデルルーム。1LDKの間取りで、住みやすいようにリノベーションされた空間に、無印の家具や電化製品が配置されていました。参加者が室内を見学する中、リビングの窓辺で参加者が話していると、「窓辺の木枠はこだわった一つです。物を置いたり座ったり(100kgまで)できるので、住まいの工夫が増えます」と柳田さん。収納や水まわりなど、細かなところまで参加者のみなさんチェックしていました。


次は、先ほどよりも大きい2LDKの物件。ファミリー用で、南向きで室内が明るくより広く感じます。お風呂場や収納などチェックする参加者からは「ここ暮らしやすそう。住んでるイメージがしやすい」という声も。「URの賃貸は、敷金礼金、更新料や保証人も不要です。また、35歳以下の契約者や、子育て世帯などへは割引もあります。移住先で、じっくり住まいを決める前に、まずはURに住んでみる。という選択も一つの住まい方だと思います」と柳田さん。実際に参加者からは「今年前半には移住しようと思っていて、移住先にUR賃貸があれば住んでみたい。子どもがいるので、足音がきになるところ」「UR賃貸の物件を検討していて、MUJIとの物件や実際に見れてイメージが湧いてきた」など、みなさん事前に調べてもきていて、細かい質問がUR担当者に投げかけられる場面が多くありました。

○常に満室の人気団地「紀寺団地」
翌日は、紀寺団地の見学へ。ここは、近鉄奈良駅が最寄で、環境の住みやすさもあり満室の場合が多いという人気の団地。敷地内を歩き見学しました。見学中の参加者の1人は「交通も便利だし、空間にゆとりがある。4階までの低さなので、空も広い。団地というより、まるでマンションのようですね」という感想も。


見学のまとめでは、UR担当の千崎さんは「各地にUR団地がありますが、奈良では特に、定住してもらいたいという思いがあります。今回の見学をきっかけに、少しでも奈良と団地住まいのイメージがつながってくれたらと思います」。住まい方が多様化している今、次の住まい先、移住した先の一番の住まいに、UR賃貸で暮らすのも一つの選択肢。実際に見学することで団地ごとにさまざまな特徴があることを知り、住空間への理解が深まっていました。


奈良の魅力に出会う


ツアーでは、団地以外にもさまざまな奈良のスポットを訪れました。今回のテーマは「奈良の魅力に出会いながら、心身をリラックスして暮らしや住まいのこれからを考える2日間。心とからだをリラックスさせる体験や、からだに優しい食事を通して、さらに奈良の魅力に出会いました。

○素敵な空間の奈良の観光案内所「鹿の舟」


初日はじめに訪れた「鹿の舟」は、民間の観光案内所。公共施設とは思えない素敵なセンスで、セレクトしている一つひとつにもこだわりを感じます。案内してくれたスタッフの松岡さんには、夜の懇親会にも参加いただき、奈良の魅力をたくさん教えてもらいました。「鹿の舟 囀」でいただいたランチは、奈良の食材を使ったハンバーグランチ。ゆったりした空間で美味しくいただきました。


○無心になった時間「東大寺 写経体験」


東大寺では、境内にある写経道場で写経の体験をしました。ほとんどの人が写経初体験。好きな席に座り、正座して、久しぶりに墨をすり、筆で一筆一筆書いていく。30分ほどかけて書いていき、その間は無口無音。東大寺にお納めし、その後は大仏殿の参拝へ。鹿や外国人観光客の多さにも驚いていました。

○当時の物語が今も息づいている「工場跡事務室」


東大寺から徒歩で向かったのは、「工場跡事務室」。オーナーの喜多さんは「ここは祖父の代までやっていた乳酸菌飲料の工場をリノベーションしてカフェをしています。当時の物もできる限り残しながら、人が集まる場所を作っています」。当時のラベルやビンも見せていただき、今どんな風に使われているか、参加者の質問にも丁寧に答えていただきました。工場で使われていたツールをカフェで利用していたり、当時のものを今に生かしていたり、照明や小物一つひとつにも温かさとこだわりを感じました。


○屋上緑化や薪割りなど、シンプルでエコ住宅の暮らし見学


団地見学前に伺ったのは、エコ住宅で暮らす畑さんご自宅。もともと住宅メーカーで勤務していた畑さんが自ら設計したこだわりの一軒家は、漆喰、屋上緑化、薪ストーブ、自家菜園など、自然に近い暮らし方を実現させる住まい。当日は奥さまがお迎えくださいました。「この辺りは、電車も買い物も不便がないですよ。ここが奈良だというと驚くひともいます。でも10分もすればすぐ農地もある。この自然の近さもいいですよ」「子どもも小さいときから薪割りを手伝ってきてるので、自然に身についている。そういう姿を垣間見る時は驚きますね」。暮らしを楽しんむ姿に参加者さんも共感していました。


○大切に丁寧に作られた大和野菜のお食事「cotocoto」


夕食・懇親会は、ならまちセンターにあるcotocotoへ。関西学研センターの坂本さん、翌日春日大社の森をガイドしてくれるBOKUNARA スギヤマタクジさん、鹿の舟の松岡さんが同席してくれました。活動のお話を聞いた後、伝統野菜の大和野菜をはじめ、旬の食材を使ったからだにやさしいお料理をいただきました。参加者の小学生は「こんなに野菜を食べたのははじめて」と食べたことのない野菜もほおばっていました。奈良のこだわりの日本酒に舌鼓する参加者も多く、オーナーの三浦さんがお料理やお酒も詳しくご紹介してくれました。一品ずつ丁寧なお料理をいただきながら、奈良の暮らしや活動について地元の参加者に教えてもらう和気あいあいとした時間になりました。

○春日大社の森散策


2日目の朝は、BOKUNARAのスギヤマタクジさんガイドのもと、春日大社の森を散策。「地元の人も、限られた人しか通らないところで、ここには豊かな植物が生えています」とスギヤマさん。森を歩き、巨木や春の花を案内してもらいながら進むと、広い芝生のようなエリアへ。ここでスギヤマさんからルーペを渡され地面にあててみると、小さな植物の世界がのぞけます。「こんなの小学生以来」と楽しむ人や、気持ちよさのあまりシートでお昼寝をする人も。思い思いに奈良の自然の中での時間を過ごしました。


○ほっとするならまちの散策


続いて、ガイドの前田ゆかさんに案内いただいて、ならまちを散策。「ならまちは、住宅街の中にぽつんとお店があったり、口コミで広がってお客さんが集まるようなお店があります。お昼は予約を取るところは少ないので行列ができますよ」と前田さん。地元の人でないと知らないようなお店まで、参加者の興味も聞きながら色々と案内をしてくれました。ところどころでお買い物して、昨日のcotocotoで飲んだ日本酒を購入した人も。「次きたらこのお店に行って見たい」「ここは気になっていたパン屋さん!」など、思い思いに楽しんでいました。


○慈光院の見学


最後に訪れたのは、奈良中心地から30分ほどの距離にある慈光院。320年変わらない書院で庭園を眺めながら、お抹茶をいただきました。偶然いらした僧侶がご案内くださり、誰でも受け入れてくださる器の大きさを感じました。「とっても印象的な時間だった」「また違う季節に来てみたい」といった感想がありました。

参加者からは、「住宅と奈良の散策、人からお話を聞くのがバランスよく、奈良で生活するイメージができた」「ゆっくりとした奈良時間を過ごせてよかった」「京都・大阪・神戸にもアクセスが良いことを知れて、拠点の一つの候補になった」など、発見の多い感想が聞かれました。
今回のツアーで、奈良のさまざまな方がご協力してくださったおかげで、参加者のUR賃貸や奈良への関心が深まったようです。この機会をきっかけに、住まいや暮らしにあたらしい動きが訪れることを期待しています。

  • Share on
このページのTopへ