人を知って地域を感じる、2日間の取材旅〜長野市の“人”と出会う旅〜
学生レポーターとめぐる「ながのローカルインターン レポート」
2017年12月2日-3日。
長野市とTURNS、日本手仕事図鑑のコラボ企画「ながのローカルインターン」が長野市で行われた。大学生が地方を訪れて取材・体験し、街の魅力を発信するこのプログラムに、関東や関西在住の大学生6人が参加した。
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\私たちが行ってきました!/
須田日実加さん
大学2年生、専攻:国際関係(東京都出身・在住)
集落を訪れ、そこに移住した方にお話を伺って働き方や人生観に触れたいと思い、参加しました。将来は、大学で学んだ国際協力にまつわる理論を日本の地域づくりに活かしたいです。
西野愛菜さん
大学3年生、専攻:工芸(京都府出身・在住)
伝統工芸に興味があります。いつか日本各地の工房にいき、それに携わる職人さんの想いを発信したいと思っています。今回の訪問では、長野市で活動されている方、住んでいらっしゃる方がどんな想いをお持ちなのか取材したいと思い、参加しました。
櫻井琴野さん
大学4年生、専攻:メディア(神奈川県出身・在住)
“観光地以外”の長野市を知りたい、自分とは違う生き方に触れてみたいという好奇心と、取材活動の経験値をあげたいというのが参加理由です。今後は働きながら映像制作の技術を磨き、自作のドキュメンタリー映像などを通し世の中の役に立ちたいです。
溝井彩葉さん
大学3年生、専攻:外国語(山形県出身・千葉県在住)
島おこしインターンをきっかけに地域について考えるようになりました。まずはさまざまな地域を知って足を踏み入れてみようと思っていたところ、この企画を目にし、参加を即決しました!自分らしく地域と関わるにはどうするべきかまだまだ模索中です。
太田明里さん
大学3年生、専攻:デザイン(滋賀県出身・在住)
地域に密着した取材を通して、どのようなことが課題でどう解決していくのかを考えるきっかけになると思い、参加を決めました。将来は大学で学んだデザインの視点を活かして、伝統や地域などに関連した企画やブランディングに携わりたいと思っています。
百瀬雅俊さん
大学3年生、専攻:経営(長野県出身・神奈川県在住)
文化と旅行に興味があり、訪れた先の文化に触れ、どんな暮らしをしているのか調べています。実家は長野県松本市で“畳ヨガマット”を作っています。このような斬新なものを長野発として世界に広めることで長野県をもっと知ってもらいたいです。
1stDay 善光寺門前編
1日目に訪れたのは定番観光スポット「善光寺」をはじめ、門前の古民家をリノベーションしたゲストハウス「1166 バックパッカーズ」 やお菓子工房「Coco Chou Chou(ココ・シュシュ)」など。
「長野市は移住しやすい環境を地域の人が率先して作っている」と、参加者の櫻井さん。善光寺の門前町では古き良き街並みを活かしつつ、新しい文化が少しずつ生まれているようだ。
2ndDay 中山間地域編
2日目は市街地を離れ、中山間地域へ。飯綱高原にある「いいづな学園こどもの森幼稚園」や、限界集落の信級(のぶしな)で活動する人々を訪ねた。みんなが集まれる場所をという想いから生まれた信級唯一の飲食店『食堂かたつむり』で、地域の方と食べた地元食材満載の定食は忘れられない」と百瀬さんは言う。
都市と自然、それぞれのフィールドで理想のライフスタイルを実現できる長野市。そこで出会った人々は皆、地域と寄り添いながらも多様な人々を受け入れる、そんな「あたたかさ」を持っていた。
“長野市の魅力”と感じた1枚
人の温かさがモノにも移り、温かい街並みを作り出していると感じた一枚。長野市は出会う人々誰もが温かく迎え入れてくださり、人の良さが滲み出ているところでした。そんな人々が暮らすまちで、道端に置かれたベンチが仲よさそうにまるで「おはよう」と話でもしているかのように並んでいました。よく見る道端のベンチは、人となるべく関わりたくないかのように直線的に並んでいたり孤立していたりするイメージがあるのに…。多くの人が行き交う道に、このような空間が作り上げられたということは長野市の温かさを表していると思いました。(太田)
長野を代表するソウルフード「おやき」。中に入っている具は野沢菜、切り干し大根、りんごなどなど種類がたくさんあります。焼いてあったり蒸してあったりと、パターンもさまざま。長野市民の方にどれが一番おいしいかと聞いてみたところ、「野沢菜!」と皆声をそろえます。ならばと、中はふっくら外は少し固めの肉まんのような生地に包まれている野沢菜おやきを食べてみました。(西野)
信級の炭焼き場を見せてもらったときの写真。落ちてた炭がキラキラしてとても輝いていました。長野市に住む人と何人も出会ってきて、働き方・考え方は違えども1人1人が輝いているように感じました。(溝井)
この取材旅で信級の存在を知りました。このまちにはデザイナーや芸術家などさまざまな職種の方が住んでいます。もしここに住んでいたらそのような方々が近所の人になるわけだから楽しいに違いないと思いました。また訪れたい場所の一つになりました。(百瀬)
純度100パーセントとでも言いたくなるようなすっきりとした快晴の日の空気。思わず深呼吸をしたくなります。眩しいなと上を見上げれば、お寺と太陽と空!気持ちの良い三拍子。長野市に来た!と思わずにっこりとしてしまいました。青い空をキャンバスに、薄い雲でさらっと空を撫でたみたい。このお天気なら善光寺の表参道の散策も足取りが軽くなりそうです。(須田)
自然が身近になくても、何の苦もなく生きていける日本。けれど、自然が身近にあるからこそ育まれる人間性もあるはずです。それがなければいけない訳ではありませんが、子どものうちから、そうした暮らしをしていると、世界の見え方も変わると思います。木の実一つでも、かたいもの、柔らかいもの、大きいもの、小さいもの、地味なもの、色鮮やかなもの、甘いもの、渋いもの…手のひらの中で、自分とは別のいのちの存在を五感で感じ、たくさんの発見を得られます。大人になってからでも遅くはない、と感じました。そんな原体験が溢れている長野市はまるで、自然と人とが、互いのいのちを育みあっている地域に思えました。(櫻井)
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長野市移住情報サイト
【Nターンのすすめ】
http://nagano-citypromotion.com/iju/
写真:大牧圭吾 文:山本麻綾
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