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Update on 2017.11.29

意外と知られていない!?魅力満載の「つくばスタイル」を体感する旅

【茨城県つくば市】2017年10月15日開催「移住体験バスツアー」レポート

都内からつくばエクスプレスで最短45分。こうした「都市の利便性」だけでなく、筑波山を代表とする「豊かな自然」、最先端の科学技術を持つ研究機関が集まる「知的な環境」など、さまざまな顔を持つ茨城県つくば市。

市民意識調査でも、8割以上が「とても住みやすい」と回答し、近年は若い子育て世代の移住者が増えつつあるなど、その実力は市民が認めるだけでなく、外部からも注目されています。

そんなつくば市の魅力を広く知ってもらおうと、首都圏在住の若年層やファミリー世代を対象とした「移住体験バスツアー」が2回にわたって開催されました。

 ▲1回目の移住体験ツアーの様子。収穫体験を中心に、手作り釜焼きピザ体験など食や農に触れてもらえる内容となった

1回目は10月7日に行われた農業体験を中心としたツアー。そして2回目の10月15日に参加させていただいたのが、「知的な環境」と「豊かな自然」の両方を味わえるツアーです。今回は、その2回目のツアー様子をレポートします。



一日で両方楽しむ!
サイエンスと里山の魅力


官民あわせて300以上の研究施設があり、楽しみながら学べる機能に恵まれた環境と、筑波山周辺に広がる里山の風情を一日で味わえるとあって、首都圏を中心に18人の参加者が集まりました。


つくば駅からバスに乗り、美しい並木道が続く筑波大学のキャンパス内を一周しながら、「地理と測量の科学館(国土地理院)」へ。ここは地図と測量に関する歴史や原理、新しい技術などを総合的に展示している施設。


中に入るとすぐ足元に広がるのが、日本列島空中散歩マップです。

備え付けの3Dメガネで見ると、日本列島とその近海の地形を立体的に眺めることができます。この地図を見ながら、つくば市に研究学園都市ができた経緯について、ツアーの案内人である近畿日本ツーリストつくば支店の岡野正巳さんより説明がありました。


「つくば市は東京から約60キロと車で1時間圏内で、関東平野のど真ん中にある開発しやすいフラットな地形。そして日本で二番目に大きい湖、霞ヶ浦があって水源が豊富。この3つが研究学園都市をつくばにつくる決め手となりました」(岡野さん)

このほか、世界最古の地球儀や日本の古地図などが展示され、中庭には1/20万の「日本列島球体模型」も。参加者の多くはこの直径約22mの大きな地球儀の上に立ち、地球の丸さを体感していました。


つくば市にはこうした科学を体感できる施設が充実し、入館無料のところがほとんど。知の体験が気軽にできるところも、つくば市の大きな魅力です。


筑波山麓に建つ茅葺き小屋で
里山の風情にひたる


次の目的地は筑波山のふもと、里山の風景が広がる六所集落。筑波山の山並みを横目に見ながら、街を北上していきます。その道中には、野外美術展「ART SESSION TSUKUBA2017」(11月12日まで開催)の作品も点在。


田園風景とアートのコラボレーションを楽しんでいるうちに、農業体験施設「六所の茅葺き小屋」に到着しました。この茅葺き小屋は、都市農村交流の拠点として、築150年の古民家を市民参加によるセルフビルドで移築・再生したもの。

ここでは、筑波山麓でサイクリングツアーなどを運営するグループ「チーム36」のみなさんの手ほどきを受けながら、地元で昔から親しまれてきた柑橘、ふくれみかんを使ったポン酢づくりに挑戦しました。


そして昼食は、茅葺き小屋に設置されたかまどで炊いたご飯と、「チーム36」の女性のみなさんによる地元食材を使ったバラエティ豊かなおかずの数々。これらをバイキング形式でいただきます。


お腹も心も満たされた後は、地元の移住者の方々を招いたお話会。

東京から移住したご夫婦や、東京とつくば市で二拠点生活を行っている女性をお呼びし、移住した経緯や街の魅力などについて話を伺いました。


「東京は中心部にお店が集まっていますが、この街は住宅街にパン屋、ワイン屋、チーズ屋などこだわりのお店が点在していて、探し出す喜びがあります。そんな街の魅力にすっかりとりつかれました」

「新鮮な野菜や果物が売っている直売所がたくさんあって、どれも新鮮でおいしい。本格的なドイツパンの店もあり、食がすごく豊かですね」

「1時間程度で東京に出ることができ、千葉方面に行くにもアクセスがいい。駅からそう遠くない場所でも家賃が安いので、二拠点生活による金銭面での負担はそれほど大きくありません」

ゲストの皆さんには、それぞれが感じているつくば市の魅力を語っていただきました。


そして、参加者からは、「筑波山麓周辺に住んだ場合、通える距離に小学校はあるのか?」「都内に通勤するにあたって、つくばエクスプレスの混み具合は?」といった質問があがるなど、つくば市での子育てや暮らしが具体的にイメージできる時間となりました。


多様なライフスタイルが実現できる
つくば市のポテンシャル


終了後はつくば駅へと移動しながら、開発中の住宅地や街並みを見学し、最後はつくば駅前の「BiViつくば交流サロン」で移住相談会が行われました。


これには、つくば市役所や茨城県庁から住まい、子育て、教育に関わる各課の担当職員や地元の不動産業者が参加。各分野におけるつくば市の現状に加え、「自然豊かで公園がたくさんあって子育て環境は万全!」といった地元在住者ならではの目線による街の魅力も紹介されました。

子育て世代に人気の地区や土地・住宅の価格など現実的な話のほか、子育て支援や新たに開校する小中一貫校の教育体制など、街独自の取り組みも紹介され、参加者は興味津々の様子。「小中一貫校の特色は?」「保育園の待機児童の状況は?」など、ここでもリアルな質問が投げかけられました。


このツアーを企画したのは、つくば市シティプロモーション室の酒井謙介さん。
酒井さん自身も、昨年東京から移住してきた新米移住者。ツアー中は、自身もよく行くおいしい店や人気店など街の情報を積極的に提供し、場を和ませてくれました。今回のツアーを企画した目的や思いについて、こう話します。


「つくばと言うと、筑波山や宇宙センターというイメージを持たれがちですが、東京に通える距離にありながら、農業が体験できたり、最先端の研究に触れられたり、里山の原風景を堪能できたり。

いろんな楽しみ方ができて、住む場所としても多くの魅力があることを知ってもらいたいと思って企画しました。来て体感してもらえれば、絶対良さをわかってもらえるはず。今後もこうしたツアーは継続的に行っていきます」


参加者はこのツアーを通して、つくば市にどんな印象を持ったのでしょうか。
都内から参加した3名の方々に感想を伺いました。

 
「いま子育て中なので、つくば市の子育て・教育環境に関心があって参加しました。住まいから教育まで総合的に話を聞くことができ、街のポテンシャルを感じました。待機児童を解消しようと行政が積極的に動いていることは、移住を考える上で大きなポイントになりそうです」(川島裕史さん)


 
「今回参加して、つくばでできないことを探す方が難しいと思いました。自然のアクティビティが豊富な上、農業もできるし、科学も身近にある。おまけに土地や住宅の価格がお手頃で、コストパフォーマンスの良さを感じました」(安藤佑太さん)


 
「都心から1時間圏内にありながら、土地や住宅の価格が安く、すごく穴場であることに気が付きました。これほど自然が豊かなのに、教育環境が充実している点も魅力的。将来的には移住も視野に入れて考えていきたいです」(I.Mさん)



ここなら一人ひとりが多様なライフスタイルを実現できるーー。
参加者の多くは街全体にそんなポテンシャルを感じたようです。


行けば新たな発見がある、都市と里山が共存したつくば市。決心して移住するというより、都内から引越し感覚で住める街でもあります。
ぜひ気軽に足を運び、“想像以上の魅力”を体感してみては?


文:中里篤美 写真:内田麻美

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つくば市 シティプロモーション室


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